「科捜研の女 -劇場版-」豪華なお祭り的集大成!愛の詰まった数々の特典も必見

「科捜研の女 -劇場版-」豪華なお祭り的集大成!愛の詰まった数々の特典も必見

1999年の放送開始から20年以上にわたってテレビ朝日系列で放送されている沢口靖子主演の大人気ドラマ『科捜研の女』シリーズ。“科学捜査ミステリー”ドラマの草分けともいえる同作の集大成にして初の劇場版となった「科捜研の女 -劇場版-」のブルーレイとDVDが、2月9日にリリースされる。

科学捜査でシリーズ史上最強の敵と最難関の事件に挑む

警視庁や各都道府県の警察の付属機関である科捜研(科学捜査研究所)は、法医学、心理学、物理学、化学など各分野の専門家がそれぞれの知識や技術を活かして、犯罪現場から採取された資料などの鑑定や科学捜査の研究を行っている。『科捜研の女』シリーズは、内藤剛志ふんする京都府警・捜査一課の土門刑事らが捜査する事件の謎を、沢口ふんする主人公・榊マリコ(※)ら京都府警・科捜研のスペシャリストたちが、その専門知識や最新技術などで解明し、事件解決に導いていく。250を超える事件を描きつつ、そこにはマリコと科捜研や捜査一課の仲間たち、そして彼らに関わる人々や犯人らの様々な人間模様が絡み合う群像劇としての魅力もあり、20年以上も愛され続けてきた。

その集大成となる今回の劇場版では、マリコや土門刑事にとって、史上最強の敵が登場。若村麻由美ふんする解剖医・風丘教授が第一目撃者となってしまう同僚科学者の不審死を皮切りに、世界同時多発不審死事件が発生し、その死の連鎖を止めるため、マリコや土門刑事らはシリーズ最難関の事件に挑むことになっていく。

※榊マリコの「榊」は 木ネ申が正しい表記。

シリーズの深みを感じさせる歴代キャラクターたちの再登場

当然ながら扱う事件自体は一筋縄ではいかないが、物語の基本設定はわかりやすく、登場人物たちもうまく紹介されていくため、シリーズ未見の人でも誰もが違和感なく楽しめる。その上で、長寿シリーズの初の劇場版ということで、シリーズを見続けてきたファンにはたまらない見所が満載。かつてのレギュラーキャストや、印象的だった歴代ゲストキャラクターたちが多数再登場する。それらは物語の流れの中で、それぞれの役職として必然的に出てくるので、各キャラ自体をしらなくても違和感がなく、もちろん知っているファンには長期シリーズの深みを感じさせる豪華なお楽しみとなっている。また、今回の劇場版のゲストには、マリコたちの最強の敵となる加賀野教授役の佐々木蔵之介をはじめ、佐津川愛美、片岡礼子、宮川一朗太、駒井蓮などが出演。様々な怪しい人物が登場し、最後まで誰が犯人か惑わされる。科学捜査の専門用語など難しい言葉も飛び交うが、とにかく多数のキャラクターが代わる代わる登場する豪華さはお祭り的な楽しさがあり、全編飽きさせない。本作をきっかけにドラマ版をみたくなる人も多いはずで、シリーズの集大成であると共に、入門編的な作品にもなっている。

キャスト陣のシリーズへの愛の深さが伝わる各種特典

2月9日に発売されるソフトには、ブルーレイ限定で多数の豪華特典を収録しているのも見逃せない。映像特典は、総計約180分もの大ボリューム。本邦初公開の撮影風景に21名ものキャスト陣のコメントを交えたメイキング、レギュラーキャストが登壇した各種の舞台挨拶や配信限定イベントの模様、21人の出演者が日替わりで公開までのカウントダウンリレーを行ったプロモーション映像などの貴重な映像特典を収録。メイキングでは、沢口が初めてワイヤーに吊られて撮影したというクライマックスの舞台裏など各シーンの撮影風景から、沢口や内藤らのキャストたちが監督や共演者と相談しあいながら、各シーンを深く理解した上で丁寧に撮影を進めている様子などが窺える。また、メイキング内のコメントや、クランクアップ時のコメント、各種舞台挨拶などでは、レギュラーキャストたち全員が『科捜研の女』シリーズへの愛の深さを語っており、シリーズファンには共感必至のグッとくる発言が満載。

また、ブルーレイには、兼﨑涼介監督(『相棒』『刑事7人』シリーズなど)と脚本の桜井武晴(「劇場版名探偵コナン」『相棒』『記憶捜査』シリーズなど)によるオーディオコメンタリーも収録。本作がファンへの感謝を込めた劇場版であると共に、テレビドラマではできない作品だったということがよくわかる。劇中に度々登場するもみじや印象的な画作りについて、美術や衣装の狙い、キャスティング決定後の脚本修正について、脚本とは異なるシーンなど、各シーンで詳細に演出や脚本の意図、撮影秘話などを解説。司会を入れて、雑談や無言の箇所が少ないきちんとした解説音声として構成されているので、本作をより深く楽しみたい方には必聴のコメンタリーになっている。

さらに初回限定で、レギュラーキャスト10名のポートレートカードを封入。カードの裏面には、各キャストそれぞれの個性と作品への深い愛が感じられる直筆メッセージがプリントされている。ファンの方は特に初回版ブルーレイを買い逃さないことをおススメしたい。

文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社

「科捜研の女 ‐劇場版‐」

●2月9日(水)Blu-ray&DVDリリース ※DVDレンタル先行リリース中
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら

●Blu-ray:6,380円(税込)
【初回特典】
・「科捜研の女」レギュラーキャスト10名 スペシャル直筆コメントカード
※初回特典は限定生産品です。在庫がなくなり次第、通常の仕様での販売となります。
【音声特典】
・オーディオコメンタリー:兼﨑涼介(監督)×櫻井武晴(脚本) MC:武内絵美(テレビ朝日アナウンサー)
【映像特典】
・特報
・予告
・TVスポット
・PR集 
・カウントダウンリレー
・完成報告イベント
・舞台挨拶集(公開記念、大ヒット御礼、京都凱旋)
・メイキング
・スペシャルオンライン特番(編集版)

●DVD:4,180円(税込)
【映像特典】
・特報
・予告

●2021年/日本/本編109分
●出演:沢口靖子、内藤剛志、佐々木蔵之介、若村麻由美、風間トオル、金田明夫 ほか
●発売元:テレビ朝日・東映ビデオ 販売元:東映
©2021「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会