高橋和也 タカハシカズヤ

  • 出身地:東京都世田谷区
  • 生年月日:1969年5月20日

略歴 / Brief history

東京都世田谷区の生まれ。本名・高橋一也。中学2年生の時にジャニーズ事務所のオーディションに合格し、1985年、岡本健一、成田昭次、前田耕陽とともにアイドルグループ“男闘呼組”を結成。グループ4人で主演したTBS『僕の姉キはパイロット!』87などを経て、88年、やはり4人で主演した長崎俊一監督「ロックよ、静かに流れよ」で映画デビューも果たす。ロックに青春を捧げる高校生・トンダ役を快演し、男闘呼組全員で毎日映画コンクール、ヨコハマ映画祭の新人賞に輝いた。同年、曽根中生監督「フライング・飛翔」に単独出演。男闘呼組としてもデビューシングル『DAYBREAK』をヒットさせ、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞する。以後も『秋』『TIME ZONE』などのヒット曲を連発するが、男闘呼組は93年に解散。高橋はジャニーズ事務所を離れ、芸名を本名の“一也”から“和也”に改めて、俳優として再始動する。94年、舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』でエイズを患うゲイの青年を熱演。祭主恭嗣監督「激安王・通天の角」94に主演したのち、原田眞人監督「KAMIKAZE TAXI」95では、役所広司演じる日系ペルー人のタクシー運転手と心を通わせつつ復讐に燃えるチンピラを鮮烈に演じ、アイドル時代のイメージを払拭する男臭さで俳優としての評価を高めた。以後も、水島総監督「南の島に雪が降る」95、市川崑監督「八つ墓村」96、すずきじゅんいち監督「ひとりね」02などで実績を重ね、音楽を手がけた「渚のシンドバッド」95の橋口亮輔監督と俳優として組んだ2002年の「ハッシュ!」では、覚悟を胸に自分らしく生きるゲイの青年をナチュラルに好演する。テレビドラマはほかに、TBS『ひとり暮らし』96、『ショコラ』03、NHK『寺子屋ゆめ指南』97、『純情きらり』06、『風林火山』07など。『蜘蛛女のキス』01、『モリー先生との火曜日』10など、舞台俳優としての評価も高い。

高橋和也の関連作品 / Related Work

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  • りりィ 私は泣いています

    制作年: 2023
    2016年に64歳で亡くなった女優・シンガーソングライターのりりィに迫るドキュメンタリー。「ラヂオの時間」などの撮影監督・高間賢治が記録した『りりィ+洋士』による2013~15年のライヴ映像に、りりィと交流のあったゲストのインタビュー映像を追加した劇場版。出演はりりィ、齊藤洋士、「白鍵と黒鍵の間に」の高橋和也、「夜明けまでバス停で」の根岸季衣、1997年のTVドラマ『青い鳥』でりりィと共演した豊川悦司、りりィ出演作「リップヴァンウィンクルの花嫁」の監督・岩井俊二。
  • 白鍵と黒鍵の間に

    制作年: 2023
    池松壮亮が2人のジャズピアニストを演じた人間ドラマ。ジャズピアニスト志望の博は銀座のキャバレーにふらりと現れた、謎の要望で『ゴッドファーザー 愛のテーマ』を演奏するが、その曲をリクエストでき、演奏を許されている者は限られており……。「素敵なダイナマイトスキャンダル」の冨永昌敬監督がジャズピアニスト・文筆家の南博による回想録『白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』を映画化。南博がモデルの主人公を“南”と“博”という2人の人物に分け、現実と幻想の間を駆け抜ける狂騒の一夜を描く。サックス奏者の松丸契や歌手のクリスタル・ケイも出演し、演奏シーンに参加している。
  • 追想ジャーニー

    制作年: 2022
    配信ドラマ『神様のえこひいき』の主演で注目を集め、映画「愛のまなざしを」「モエカレはオレンジ色」に出演する藤原大祐が映画初主演。高校生の主人公が30年後の自分と追想の旅に出る姿を描いたミステリアスなドラマ。母と喧嘩した高校生の文也は、気が付くと舞台の上にいた。そばには、見知らぬ男がひとり。男は若者のことに妙に詳しかった……。「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」「破壊」などで様々な役柄を演じ分ける高橋和也が30年後の文也を演じた。「明け方の若者たち」の佐津川愛美、「終末の探偵」など話題作が続く高石あかりが共演。「一人の息子」の谷健二が監督を務めた。
  • 破戒(2022)

    制作年: 2022
    1948年に木下恵介、1962年に市川崑が映画化した島崎藤村の『破戒』を60年ぶりに映画化。池部良、市川雷蔵が演じた自らの出自に悩みながらも最後に人生の決断をする青年教師・瀬川丑松を、「殺さない彼と死なない彼女」「Red」の間宮祥太朗が演じている。丑松への恋慕を秘めた女性・志保役に「砕け散るところをみせてあげる」の石井杏奈、悩める丑松を支える親友・銀之助役に矢本悠馬のほか、眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子など錚々たる実力派俳優が顔を揃えた。監督は2005年度キネマ旬報ベスト・テン文化映画第7位の「みみをすます」(教育映画祭最優秀賞・文部科学大臣賞)を監督した前田和男。脚本は加藤正人と木田紀生が担当し、明治後期の部落問題を、差別根絶と多様性のある社会を願う現在の物語へと昇華させた。
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    制作年: 2022
    伊吹有喜による同名小説を原作に、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」の柴山健次監督が映画化。人気カメラマンとして脚光を浴びながら、表舞台から姿を消した立花。彼に写真を撮る喜びを思い出させたのは、シェアハウスに集う不器用な仲間たちとの日々だった。出演は「カフーを待ちわびて」以来13年ぶりの映画主演となる玉山鉄二、「おもいで写真」の深川麻衣、「孤狼の血」シリーズの音尾琢真。
  • 閉鎖病棟 それぞれの朝

    制作年: 2019
    現役精神科医でもある帚木蓬生による第8回山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』を、「エヴェレスト 神々の山嶺」の平山秀幸監督が映画化した人間ドラマ。過去を背負いながらも明るく生きようとする患者たちがいる精神科病院で殺人事件が発生。その理由とは……。刑執行が失敗し生きながらえた元死刑囚の梶木秀丸を「おとうと」の笑福亭鶴瓶が、幻聴に苦しむ塚本中弥を「パンク侍、斬られて候」の綾野剛が、DVを受ける女子高生・島崎由紀を「さよならくちびる」の小松菜奈が演じる。
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