国民的ドラマ「相棒」が新たな戦いへ!「season19」から右京の歩みを辿る

国民的ドラマ「相棒」が新たな戦いへ!「season19」から右京の歩みを辿る

いよいよ明日、国民的ドラマ「相棒」の新シーズンがスタートする。切れモノ過ぎるゆえに警視庁上層部からにらまれ、特命係という閑職に追いやられてもなお、自らの信念を貫き、名推理で事件を解決する、警部・杉下右京(水谷豊)。冠城亘(反町隆史)とのタッグも、7シーズン目に突入! シリーズ20作目となる、記念すべき「season20」をより楽しむために、明日発売される『相棒 season19』ブルーレイBOX&DVDBOXで、これまでの右京の歩みを辿っておこう。

1年、1年、積み重ねた先の、20周年の実績

2000年にスタートした「相棒」は、昨年、20周年の節目を迎えた。時には、右京(水谷)が容疑者に、亘(反町)は被害者に接触して別々に捜査を行う(第16話)など、「season19」では、ますます息の合ったコンビネーションで、事件を解決していく右京と亘。右京の、亘に対する信頼も厚くなり、亘との息の合った掛け合いも目立った。第12話で、詐欺グループのアジトに潜入した亘と、外から揺さぶりをかける右京の連携捜査は痛快だ。これぞ長年、育んできた信頼関係があってこそ!


今回の特典映像には、水谷と反町のスペシャルインタビューも収録。水谷は「あっという間で、20年という長さの実感はない。1年、1年、いまを積み重ねていくうちに、気がついたら20年経っていた感覚」と振り返る。右京と亘の関係性についても「意識して、何かを変えようと思ったことはありません。同じ時間を重ねていく中で、自然に変わっていくものだから」と水谷が率直に語れば、「6年間、毎年7カ月間以上、一緒に撮影しているので、距離感は自然と近くなっていく。もっといい作品を作りたいという仲間意識を強く実感する中で、いい空気感が生まれていると思う」と、反町も笑顔で応じる。同録の20周年特別配信映像では、特命係の潜入取材に訪れた、赤ペン瀧川の「右京が紅茶を注ぐシーンを撮りたい」という無茶ぶりに、反町が撮影を買って出る一幕も。まさに抜群のコンビネーションだ。

相棒ならではのリアル・ワールド

水谷と反町のナチュラルな関係性が象徴するように、いま、現実世界のどこかで、こんな事件が起きているのではないか? と思わせるほど、リアルなストーリーも「相棒」シリーズの魅力だ。第1、2話では世相を反映し、右京と亘がVR(仮想現実)の世界に入り、仮想国家「ネオ・ジパング」を建てた、加西(石丸幹二)の捜査を繰り広げる。例えばこの第1話から「season19」に通底する、強者にも忖度せず正義を貫く右京の姿は、ファンを傍観者にせず、巧みに「相棒」ワールドへと巻き込んでいく。

特命係の二人を取り巻く、警視庁内の人間関係にも自然な変化が見られる。第1話で、異例の人事により捜査一課に配属された、出雲麗音(篠原ゆき子)。教育係の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)とも徐々になじんでゆき、絶妙なバランスで、右京たちと一緒に捜査にあたるようになる。サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)も、特命係への復讐のチャンスをうかがっていたはずが、すっかり特命係の仲間入り!? 第16話では、組織犯罪対策五課の角田課長(山西惇)も含め、特命係と仲間たちがチームワークを発揮する。

女性レギュラー陣の活躍も「season19」の見どころだ。新レギュラーとなった出雲の存在感もさることながら、その出雲の異例の人事の裏には、衣笠藤治(杉本哲太)警視庁副総監も恐れる、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の働きかけがあった。「season18」最終話から登場した、特命係の行きつけの小料理屋・こてまりの女将・小出茉梨(森口瑤子)のミステリアスな魅力も見逃せない。大物政治家ともつながりのある女将が、今後どう特命係と絡んでいくのか、その動向にも注目したい。

また、かつての登場人物たちが再登場するのも、長寿シリーズならではの醍醐味だ。『season18』で12年ぶりに出演したヒロコママ(深沢敦・第15話)が今回も参戦し、拘置所から右京たちを翻弄する“平成の毒婦”こと遠峰小夜子(西田尚美・第7話)の健在ぶりには、事件後も、それぞれの人生を生きてきたという実感が湧き、見応えがある。

ブレない正義を胸に秘め、新たな戦いへ

長年、シリーズを追いかけて来たファンとしては、右京の一喝シーンは見逃せない。第5話で、24年前の因縁の相手、白河貴代(冨士眞奈美)と再会した右京。物語のラストで、貴代に「人の命より価値のあるものなどありませんよ!」と怒りを放つシーンに、右京のブレない正義を見た。作中では「真実は、事実の積み重ねでしかありません」とも語っていた。真実を追い求め続ける右京は、どこへたどり着くのか?

「season19」の第1、2話から、第19、最終話と4話にもわたって紡がれた、壮大なストーリーの最後で、右京は、一連の事件の黒幕・鶴田翁助(相島一之)内閣官房長官に「宣戦布告」した。「season20」第1話では、その鶴田内閣官房長官が登板し、さらには17年ぶりに朱雀元官房長官(本田博太郎)も出演する。「season19」でも、衣笠副総監とスリリングな攻防を見せていた、特命係直属の上司にあたる、甲斐峯秋(石坂浩二)をも引き込んだ、権力組織内のドラマが勃発するやも知れぬ。権力に屈しない、右京の新たな戦いが始まるのだろう。そう想像するだけでワクワクする。右京と同じ時を心に刻んで、新たな相棒ワールドへ、心地よく誘われたい。

制作=キネマ旬報社

『相棒 season19』

●10月13日(水)Blu-ray BOX&DVD-BOX I・IIリリース(全20話)※レンタル同日リリース
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら

●Blu-ray BOX:41,800円(税込)
【封入特典】
・スペシャルハンドブック「特命事件ファイル19①&②」
【映像特典】
・『相棒』20 周年特別配信 前篇・後篇
・水谷豊×反町隆史スペシャルインタビュー
・VR 捜査協力のお願い
・人事異動のお知らせ
・杉下右京はここにいる
・冠城亘はここにいる
・PR スポット集

●DVD-BOX I:19,250円(税込)
【封入特典】
・スペシャルハンドブック「特命事件ファイル19①」
【映像特典】
・『相棒』20 周年特別配信 前篇・後篇
・水谷豊×反町隆史スペシャルインタビュー
・VR 捜査協力のお願い
・人事異動のお知らせ
・杉下右京はここにいる
・冠城亘はここにいる
・PR スポット集

●DVD-BOX II:19,250円(税込)
【封入特典】
・スペシャルハンドブック「特命事件ファイル19②」
【映像特典】
・PRスポット集

●2020年/日本
●出演:水谷 豊 反町隆史
●発売元:株式会社テレビ朝日 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
©2020, 2021テレビ朝日・東映