りょう リョウ

  • 出身地:埼玉県鳩ケ谷市
  • 生年月日:1973/01/17

略歴 / Brief history

埼玉県鳩ケ谷市の生まれ。本名・宮田ゆみ子(旧姓・佐藤)。15歳の時に東京・原宿でスカウトされ、都立大山高校卒業後、ファッション誌を中心にモデル活動を始める。当初は“涼”という芸名だったが、ほどなく現在の“りょう”に改名。1996年、フジテレビのドラマ『ロングバケーション』で女優デビューし、日本テレビ『恋のバカンス』97、フジテレビ『フェイス』97、テレビ朝日『愛しすぎなくてよかった』98などで徐々に注目されていく。日本テレビ『女医』99のエリート中国人医師、フジテレビ『ナオミ』99の生物教師、同局『ラブコンプレックス』00の新興宗教にハマる企業秘書など、凛とした美貌と涼しげな眼差しから日常性を感じさせないクールな役柄を多く与えられ、その最たるものが、映画初出演作の塚本晋也監督「双生児」99で演じたヒロイン・りん役。眉を剃り落とした能面のような顔、高く結った日本髪、青白いほど白粉をつけた肌から立ち上る強烈なエロティシズムで、江戸川乱歩の妖しげな世界を体現し、高崎映画祭主演女優賞を受賞する。以後もその特異な存在感から、2000年代の日本映画界を代表する監督たちに好まれて起用される。是枝裕和監督「ディスタンス」01ではカルト教団に関わりのあった女性役。行定勲監督「ロックンロールミシン」02ではインディーズ・ブランドを立ち上げるメンバーの紅一点。塩田明彦監督「害虫」02では主人公(宮﨑あおい)の情緒不安定な母親に扮し、続く「カナリア」05では旅するレズビアンカップルの男性役を演じている。テレビドラマにも定期的に出演しており、仕事と家庭の間で揺らぐ女性を演じたフジテレビ『僕と彼女と彼女の生きる道』04の頃より、さらに役柄を広げてゆく。一方、“冷静沈着でクール”なイメージを最大限に活かした職業女性、特に医師・看護師役は引きも切らず、日本テレビ『ウィルスパニック2006夏・街は感染した』06、TBS『きらきら研修医』07、フジテレビ『コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命』08・10など医療ドラマへの出演が多い。近作はほかに、TBS『流星の絆』08、日本テレビ『銭ゲバ』09、フジテレビ『婚カツ!』09、『ジョーカー・許されざる捜査官』10、『名前をなくした女神』11など。03年4月にロックバンド“BRAHMAN”のヴォーカル・TOSHI-LOWと結婚。一男がある。

りょうの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 夜明けのすべて

    制作年: 2024
    『そして、バトンは渡された』の瀬尾まいこによる同名小説を、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の松村北斗と上白石萌音主演で映画化した人間ドラマ。月経前症候群の藤沢さんとパニック障害を抱える山添くんは、次第に互いを理解し、助け合っていく。監督は、第96回キネマ旬報ベスト・テン日本映画1位など4冠、第77回毎日映画コンクール日本映画大賞など5冠を獲得した「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱。「ケイコ 目を澄ませて」に続き月永雄太が16mmフィルムで撮影、生きづらさを抱えた藤沢さんと山添くんが互いに最高の理解者となり助け合う姿を映し出す。
    100
  • バズ・ライトイヤー

    制作年: 2022
    「トイ・ストーリー」シリーズのキャラクター、バズの知られざるルーツを描くCGアニメ。有能なスペース・レンジャーのバズは自分の力を過信して、1200人もの乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまう。バズは全員を地球に帰還させようとするが……。監督は、「ファインディング・ドリー」で共同監督を務めたアンガス・マクレーン。声の出演は、「アベンジャーズ」シリーズのクリス・エヴァンス、「ハスラーズ」のキキ・パーマー。日本版キャストは、「孤狼の血 LEVEL2」の鈴木亮平。
  • ゲキ×シネ「髑髏城の七人 Season花」

    制作年: 2019
    何度も再演されてきた劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』のうち、2018年に小栗旬、山本耕史らが出演した「Season花」を“ゲキ×シネ”として映画館で上映。天正十八年。関東各地を荒らす髑髏党を率いる天魔王の前に、捨之介と名乗る男が現れる。共演は「チワワちゃん」の成河、「パーフェクト・レボリューション」の清野菜名、「サムライマラソン」の青木崇高。
    88
  • さや侍

    制作年: 2011
    「大日本人」「しんぼる」に続く松本人志監督の長編3作目。侍でありながら鞘しか持たない父と、その不甲斐なさに反発する娘の姿を描く。出演は、TV『働くおっさん劇場』で強烈なインパクトを残した一般男性・野見隆明、TVドラマ『同窓会 ~ラブ・アゲイン症候群』の熊田聖亜、「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の板尾創路、柄本時生。
  • 死刑台のエレベーター(2010)

    制作年: 2010
    1957年にルイ・マルが発表したフィルム・ノワールの傑作を、舞台を日本に置き換えてリメイク。不倫関係にある男女が、女の夫の殺害計画を立てるが、手違いから計画が破綻してゆく。出演は「のだめカンタービレ 最終楽章」二部作の吉瀬美智子、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の阿部寛。監督は「いつか読書する日」の緒方明。
  • GOEMON

    制作年: 2009
    前作『CASSHERN』製作時から構想されながらも、当時の技術では作品のスケールを具現化するには、あまりに届かないところにありすぎたため、2年のリサーチとシステム構築の末、ようやく2007年に製作がスタートした本作。プリプロ、撮影、編集、ポスプロ、延べ制作日数に3年の時間が費やされた本作は、セット数100、CGカット数2500、エキストラ1000人、総スタッフ数300人という超大作。誰もが知っている戦国時代を背景としながらも、新解釈を施したストーリー構成。これまでの既成概念を跡形もなく破壊する美術と衣装の数々。役者に6ヶ月のトレーニングを強いた息もつかせぬアクションシーン。デジタル技術を極限まで駆使した圧倒的な映像美。どれをとっても、これまでとは別次元のエンターテイメント世界がこの映画の中で繰り広げられている。(作品資料より)
    70

今日は映画何の日?

注目記事