細山田隆人 ホソヤマダタカヒト

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1985/05/01

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。子役として活動し、1989年の工藤栄一監督「ウォータームーン」で映画デビューする。閉じ込められた校舎でお化けと戦う都会っ子を好演した平山秀幸監督「学校の怪談2」96、主人公の少年時代を演じた後藤秀司監督「二宮金次郎物語・愛と情熱の限り」98などを経て、2000年、東陽一監督「ボクの、おじさん/THE CROSSING」に主演。やり場のない苛立ちを抱えつつ、叔父との交流を通して成長する中学生を瑞々しく演じ、同年の石井聰亙監督「五条霊戦記」でも、妖艶な源義経の影武者役で存在感を発揮した。翌01年、真面目な学級委員長に扮した岩井俊二監督「リリイ・シュシュのすべて」に続き、行定勲監督「GO」では、窪塚洋介演じる主人公の心に深い影を落とす親友役をはかなげに好演し、ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞に輝く。そして02年、大林宣彦監督「なごり雪」で三浦友和扮する主人公の28年前を演じ、故郷を離れて都会の色に染まっていく青年の葛藤や残酷さをも、さりげなく体現。その後も、事件の真相を知る姉を守り抜こうとする弟をひたむきに演じた「理由」04をはじめ、「転校生・さよならあなた」「22才の別れ/Lycoris・葉見ず花見ず物語」07と、大林作品の常連として活躍する。ほかにも、父親に銃を向ける青年役が光った青山真治監督「月の砂漠」03、物語の核をなす特攻隊員を真摯に演じた東監督「風音」04、腕っぷしの強い女子高生を一途に慕う後輩をコミカルに快演する飯塚健監督「彩恋/SAI-REN」07、復讐劇の発端となる悲劇の青年に扮した和泉聖治監督「相棒・劇場版/絶体絶命!42.195km・東京ビッグシティマラソン」08など、古風な佇まいに現代性を備える若手演技派として、映画を中心に作品歴を刻む。テレビドラマの出演作には、子役時代のNHK『太平記』91、『琉球の風』93や、テレビ東京『それぞれの断崖』00、フジテレビ『ダンドリ。/Dance☆Drill』06、『わが家の歴史』10などがある。

細山田隆人の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • さよならモノトーン

    制作年: 2023
    家族代行サービスを通じて人との絆を描くヒューマンドラマ。過去にトラウマを抱えた大学生・修太は、報酬に惹かれて家族代行サービスの依頼を受ける。仕事を通じて本当の家族の存在を知り始めるが、ある出来事をきっかけにその家族の目的が明らかになり……。出演は、「耳をすませば」の中田圭祐、「お前ら全員めんどくさい!」の大原優乃、ドラマ『宇宙戦隊キュウレンジャー』の岐洲匠。監督・脚本は、「青春カレイドスコープ」の神村友征。
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  • 海辺の映画館 キネマの玉手箱

    制作年: 2019
    大林宣彦監督が20年ぶりに出身地である広島県尾道でメインロケを敢行、戦争や映画の歴史を辿るファンタジー劇。尾道の海辺にある映画館が閉館の日を迎え、日本の戦争映画大特集のオールナイト興行を見ていた3人の若者がスクリーンの世界へタイムリープする。大林作品に多数出演する厚木拓郎と細山田隆人、「武蔵 -むさし-」に主演した細田善彦が銀幕の世界にタイムリープし移動劇団『桜隊』の運命を変えようとする3人の若者を、『桜隊』の看板女優を「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」と近年の大林作品を支える常盤貴子が演じる。第32回東京国際映画祭Japan Now部門にてワールドプレミア上映、大林監督に特別功労賞が授与された。
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  • 花筐/HANAGATAMI

    制作年: 2017
    檀一雄による同名短編小説を大林宣彦監督が映画化。「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」に続く“戦争三部作”の最終章。1941年の佐賀県唐津市を舞台に、戦禍の中に生きる若者たちの心が火傷するような凄まじい青春群像劇を、圧倒的な映像力で綴る。出演は「野のなななのか」の窪塚俊介、「三度目の殺人」の満島真之介、「マイ・バック・ページ」の長塚圭史、「彼女の人生は間違いじゃない」の柄本時生、「クレヴァニ、愛のトンネル」の矢作穂香、「チア・ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の山崎紘菜、「世界は今日から君のもの」の門脇麦、「だれかの木琴」の常盤貴子。脚本は大林宣彦と「HOUSE ハウス」「ふたり」の桂千穂。音楽の山下康介、撮影・編集の三本木久城、美術の竹内公一、録音の内田誠ら「野のなななのか」スタッフが引き続き参加。2017年12月7日より唐津先行上映。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン日本映画2位、日本映画監督賞(大林宣彦)。
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  • だれかの木琴

    制作年: 2016
    「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」の東陽一が、直木賞作家・井上荒野の小説を映画化したサスペンス。平凡な専業主婦、親海小夜子は、初めて訪れた美容室の美容師・山田海斗に心を奪われ、やがて彼に執着するようになった小夜子の行動は常軌を逸してゆく。主人公の主婦を演じるのは「野のなななのか」の常盤貴子。彼女が執着する美容師には、「セトウツミ」の池松壮亮が扮している。
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  • おかあさんの木

    制作年: 2015
    児童文学者の大川悦生が発表し、長年に渡って小学校の国語教科書にも採用されてきた物語を映画化。戦時中、7人の息子を次々と兵隊にとられ、その度に桐の木を植えた母親の姿を通じて、母子愛と戦争の悲劇を描く。出演は「救いたい」の鈴木京香、「映画 ST赤と白の捜査ファイル」の志田未来。監督は「瞬 またたき」の磯村一路。
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  • しもつかれガール

    制作年: 2013
    栃木市青年会議所55周年記念事業として制作された短編映画。監督・脚本は、「嘘つきあすぴー」の遠山浩司。出演は、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の谷村美月、「六月燈の三姉妹」の徳永えり、「嘘つきあすぴー」の倉田大輔。第6回おもいがわ映画祭、第6回沖縄国際映画祭、第5回ラブストーリー映画祭にて上映。
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