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略歴 / Brief history
ジャック・リヴェットの関連作品 / Related Work
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メリー・ゴー・ラウンド
ヌーヴェルバーグの中心的人物で「美しき諍い女」のジャック・リヴェットによるミステリー。ベンジャミンは元恋人から電報を受け取りパリへ向かうが、そこにいたのは彼女の妹レオだった。謎に支配された舞台で、二人の終わることのない追いかけっこが始まる。出演は、「ラストタンゴ・イン・パリ」のマリア・シュナイダー、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のジョー・ダレッサンドロ。ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催の『ジャック・リヴェット映画祭』で日本劇場初公開。 -
デュエル
「美しき諍い女」のジャック・リヴェットの初期作品で、ジェラール・ド・ネルヴァルの小説に着想を得て構想した4部作『火の娘たち』の1作目となる犯罪劇。現代のパリを舞台に、月の女王と太陽の女王が地上での生を受けるため、魔法の石をめぐって対決する。出演は、「中国女」のジュリエット・ベルト、「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」のビュル・オジェ。ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催の『ジャック・リヴェット映画祭』で日本劇場初公開。 -
アニエスの浜辺
「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。 -
恋ごころ(2001)
パリで行われる劇団の公演を背景に、揺れ動く男女6人の恋模様を描いたラブストーリー。監督は、「パリでかくれんぼ」のジャック・リヴェット。撮影は、「ジャンヌ/薔薇の十字架」のウィリアム・リュプチャンスキー。脚本は、リヴェットとは今作で9作目となる「パリでかくれんぼ」のパスカル・ボニゼールと、同じく「パリでかくれんぼ」のクリスティーヌ・ローラン。主演は、「そして僕は恋をする」のジャンヌ・バリバール、「かぼちゃ大王」のセルジオ・カステリット、「女優マルキーズ」のマリアンヌ・バスレール、「青い夢の女」のエレーヌ・ド・フージェロル、「カルメンという名の女」のジャック・ボナフェ、「愛する者よ、列車に乗れ」のブリュノ・トデスキーニ。 -
パリでかくれんぼ
夏休みのパリ、3人の女の子のそれぞれの冒険が微妙に交錯する群像劇風のミュージカル・コメディ。「彼女たちの舞台」「ジャンヌ・ダルク(二部作)」などの監督ジャック・リヴェットが、軽やかなタッチで演出した。脚本は主演女優3人マリアンヌ・ドニクール、ナタリー・リシャール、ローランス・コートと、「ジャンヌ・ダルク」のパスカル・ボニツェール、同じくリヴェット映画の常連クリスチーヌ・ロラン、リヴェットが執筆。撮影は「ジャンヌ・ダルク」の名手ウィリアム・リュプチャンスキーの助手で、同作のセカンド・ユニットを担当していたクリストフ・ポロックがデビューを飾った。音楽はエンゾ・エンゾの歌などを作曲するフランソワ・ブレアンで、本作のためにボニツェール、リシャール、ドニクールの歌詞ではオリジナル・ナンバーも作曲。リヴェットの常連スタッフが結集している。出演は「美しき諍い女」のマリアンヌ・ドニクール、「ジャンヌ・ダルク」のナタリー・リシャール、「パリのレストラン」のローランス・コートのほか、「修道女」で組んだアンナ・カリーナが姿を見せ、人気歌手エンゾ・エンゾがクラブ歌手として登場。また、ジャック・リヴェット本人もローランス・コートに話しかける謎の老人を演じている。 -
修道女
18世紀の作家ディドロが啓蒙目的で女子修道院の腐敗を告発した小説『修道女』(邦訳・極光社)を映画化、教会の偽善化のなかであえぐ一人の女性の苦悩を描くコスチューム・ドラマ。『カイエ・デュ・シネマ』の批評家を経てヌーヴェルヴァーグの旗手の一人となったジャック・リヴェットの長編監督第2作。ドゥニ・ディドロが1766年に発表した原作の小説『修道女』をまずは舞台化し、そして映画用に脚色。主な舞台となる二つの修道院を再現するためいくつもの修道院や廃墟などが部分的に使用され、編集でつなげられている。衣裳は「恋のエチュード」「暗殺の森」などのジット・マグリーニ。出演は当時のジャン=リュック・ゴダール夫人で「女と男のいる舗道」「気狂いピエロ」などに主演しているアンナ・カリーナがタイトルロールに扮する。他に「肉体の悪魔」「レ・ミゼラブル」のミシュリーヌ・プレスル、ルイス・ブニュエル監督の宗教的寓話「ナサリン」で主人公を演じたフランシスコ・ラバルなど。この作品は最初は61年ごろから企画されたが製作資金が集められず、舞台劇として63年から上演された。その後ゴダールのプロデューサー、ドゥ・ボールギャールが資金を出し、3時間近い舞台版の戯曲を再構成して映画化された。グリュオーは溝口健二の「西鶴一代女」に大いに影響されたと言っている。こうして65年に映画は完成されたが、カトリックに冒涜的だとして反対運動が起こり、一時は上映禁止となり、翌年のカンヌ映画祭で初めて上映されて賛否両論の論争を巻き起こした。 -
嵐が丘(1985)
エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を30年代フランスの片田舎に置き換えて映画化した異色の文芸ドラマ。監督はヌーヴェルヴァーグの旗手のひとり、「北の橋」「ジャンヌ」(二部作)のジャック・リヴェット。脚本はリヴェットと、「美しき諍い女」「ジャンヌ」のパスカル・ボニツェール、フランソワ・トリュフォーの右腕だったシュザンヌ・シフマンの共同。撮影は「書かれた顔」などの名手レナード・ベルタ。美術は「ジャンヌ」のマニュ・ドゥ・ショヴィニー。音楽はブルガリアの民族音楽を集めたアルバム『Les mysteres des voiz borgares(ブルガリアン・ヴォイス)』から3曲が使用されている。出演は本作のためにオーディションで選ばれた若手のキャストが中心で、共演はサンドラ・モンテギュ、「日曜日が待ち遠しい」「さよなら子供たち」のフィリップ・モリエ・ジュヌーナほか。 -
ジャンヌ 愛と自由の天使
仏英百年戦争中活躍した歴史上の人物、ジャンヌ・ダルクの生涯を綴った2部作の第1部。ジャンヌ・ダルクについては、カール・T・ドライヤー監督の「裁かるゝジャンヌ」(28)やイングリッド・バーグマン主演の「ジャンヌ・ダーク」(48)など何度か映画化されているが、「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督による本作は、英雄としてのイメージの強いジャンヌをひとりの平凡な少女として捉え、その成長を緊張感ある映像に捉えようと試みている。第1部「愛と自由の天使」はジャンヌが神の啓示を受け祖国の救済に立ち上がり、王太子シャルルを擁する“国王軍”を率いてオルレアンで勝利を収めるまでを描く。台詞は「地に堕ちた愛」のパスカル・ボニツェールと「彼女たちの舞台」のクリスティーヌ・ロラン、撮影は「美しき諍い女」のウィリアム・ルプシャンスキー、音楽は「めぐり逢う朝」のジョルディ・サバール、衣装はロランが担当。ジャンヌ役に抜擢されたのは「プレイグ」のサンドリーヌ・ボネール。主な出演者はアンドレ・マルコン、パトリック・ル・モフ、ディディエ・ソーヴグラン、ステファヌ・ブーシュ、マティアス・ジュング、ジャン・ルイ・リシャール、マルセル・ボゾネなど。1部のみの出演はタチアナ・ムキーヌ、バティスト・ルション、オリヴィエ・クルヴェイエ、ベルナール・ソベルら。 -
ジャンヌ 薔薇の十字架
ジャック・リヴェット監督、サンドリーヌ・ボネール主演によるジャンヌ・ダルクの生涯を綴った大作の第2部。ジャンヌが囚われの身となり、火刑台にかけられるまでの苦悩に満ちた後半生を描く。スタッフ、キャストは第1部と同じ、台詞は「地に堕ちた愛」のパスカル・ボニツェールと「彼女たちの舞台」のクリスティーヌ・ロラン、撮影は「美しき諍い女」のウィリアム・ルプシャンスキー、音楽は「めぐり逢う朝」のジョルディ・サバール、衣装はロランが担当。ジャンヌ役に抜擢されたのは「プレイグ」のサンドリーヌ・ボネール。主な出演者はアンドレ・マルコン、パトリック・ル・モフ、ディディエ・ソーヴグラン、ステファヌ・ブーシュ、マティアス・ジュング、ジャン・ルイ・リシャール、マルセル・ボゾネなど。第2部のみの出演はフィリップ・モリエ・ジェヌー、ヤン・コレット、エディット・スコブ、エレーヌ・ド・フジュロール、モニーク・メリナン、アラン・オリヴィエなど。 -
北の橋
パリの街をさまよう二人の女が次々と奇妙な出来事に遭遇していく姿を描くサスペンス・ファンタジー。監督は「セリーヌとジュリーは舟でゆく」のジャック・リヴェット。製作は近年はアメリカに渡って「ルームメイト」などで監督として活躍するバーベット・シュローダーと「カルテット」のジャン・ピエール・マオ。エクゼクティヴ・プロデューサーはマルティーヌ・マリニャック、脚本はリヴェットと、「彼女たちの舞台」のビュル・オジェ、「満月の夜」のパスカル・オジエら二人の主演女優と助監督のシュザンヌ・シフマンの共同。撮影は「美しき諍い女」のウィリアム・ルプシャンスキーと、カロリーヌ・シャンペティエの共同。音楽はアストル・ピアソラが担当。他の出演は「スウィート・ムービー」のピエール・クレマンティ、「トリュフォーの思春期」のジャン・フランソワ・ステヴナンなど。 -
セリーヌとジュリーは舟でゆく
魔法のキャンディの力で夢の世界へ自由に行き来する二人の女の冒険を描くファンタジー。監督は「美しき諍い女」のジャック・リヴェット。製作は「北の橋」のバーベット・シュローダー。脚本はリヴェットと、「巴里ホテルの人々」のジュリエット・ベルト、「ジョナスは2000年に25才になる」のドミニク・ラブリエ、「北の橋」のビュル・オジェ、「バロッコ」のマリー・フランス・ピジェら四人に出演者たちの共同。撮影はジャック・ルナール。音楽は「厚化粧の女」のジャン・マリー・セニアが担当。他の出演は「ロザリンとライオン」のフィリップ・クレヴノなど。 -
パリはわれらのもの
ジャック・リヴェットが監督を務めた最初期のヌーヴェルヴァーグ作品。パリにやって来た女学生・アンヌは、シェークスピアを上演しようとする貧乏劇団に参加する。だが、やがて彼女は劇団員の周囲に見え隠れする謎の組織の陰謀に巻き込まれ…。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:ジャック・リヴェット 脚本:ジャン・グリュオー 製作総指揮:クロード・シャブロル/フランソワ・トリュフォー 出演:ベティ・シュナイダー/ジャンニ・エスポジート/フランソワーズ・プレヴォー/ダニエル・クロエム -
ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー
フランスの名匠、ジャック・リヴェット監督が描く、サーカス団を舞台にしたドラマ。車の故障で立ち往生していたケイトを助けたヴィットリオ。サーカス団に戻る途中だという彼女に魅かれたヴィットリオだったが、やがて彼女の過去の秘密を知る。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:ジャック・リヴェット 脚本:パスカル・ボニッツェール/クリスティーヌ・ローラン 撮影:イリナ・リュプチャンスキー 出演:ジェーン・バーキン/セルジオ・カステリット/アンドレ・マルコン/ジャック・ボナフェ
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注目 2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 無料配信
「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 2月2日無料ライブ配信決定!! この度、2022年2月2日(水)19時より、キネマ旬報公式YouTubeチャンネルにて「2021年 第95回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」のライブ配信を行う事が決定致しました。 前年に日本で公開された映画の中から、厳選なるのべ120名以上の選考者の投票により、中立公平に選出された、その年に称賛すべき作品、映画人を表彰する「キネマ旬報ベスト・テン」。1924年に創設され、途中戦争による中断が2年あったものの、世界的にも非常に長い歴史を持つ映画賞であり、今回で95回目の開催となります。 2022年2月2日(水)19時~ 全16賞を一挙発表! 各受賞者へトロフィ授与する表彰式の模様をBunkamuraオーチャードホールよりライブ配信いたします! 【概要】 「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」 ■日時:2022年2月2日(水)19:00〜 ■視聴方法:↓キネマ旬報公式youtubeチャンネルにて(事前に「チャンネル登録」をお願いします) https://www.youtube.com/watch?v=z4yoXBcWbJ0 ■「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」全16賞 第1位(日本映画作品賞)、第1位(外国映画作品賞)、第1位(文化映画作品賞)、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、外国映画監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、新人女優賞、新人男優賞、読者賞、読者選出日本映画監督賞、読者選出外国映画監督賞、特別賞 ※ベスト・テン表彰式の前に「映画感想文コンクール2021」の表彰も行います 選考者による投票結果など、2位以下を含めた全賞の詳しい結果につきましては、2022年2月4日(金)発売の「キネマ旬報2月下旬ベスト・テン発表号」に掲載いたします。こちらよりお求めください。 ●主催:キネマ旬報社 ●ICTパートナー:NTT東日本 ●会場協力:Bunkamura 【キネマ旬報ベスト・テンとは】 『キネマ旬報』は、1919(大正8)年に創刊し、現在まで続いている映画雑誌として、世界一の歴史を誇ります。最初に、キネマ旬報ベスト・テンを行ったのは、1924年度(大正13年)。当初は、編集同人のみによる投票で、〈芸術的に最も優れた映画〉〈娯楽的に最も優れた映画〉の2部門(外国映画部門のみ)でしたが、1926年(大正15年)、日本映画の水準が上がったのを機に、現在と同様〈日本映画〉〈外国映画〉の2部門に分けたベスト・テンに変わりました。戦争による中断があったものの、大正年間から継続的にベスト・テンは選出され続けており、2021年度のベスト・テンで95回を数えます。 「キネマ旬報ベスト・テン」の特徴 ■世界的にみても、非常に長い歴史を持つ映画賞(今回で95回を数える。ちなみに、アメリカのアカデミー賞は2022年で第94回となる)であること。 ■ベスト・テンという形で、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げるほか、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出していること。 ■ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選考者数が多く(2021年度はのべ120名以上)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、ジャーナリストなど)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けていること。 ■特別賞に関して 『キネマ旬報』は2019年に創刊100周年を迎え、1世紀にもわたり続けてこられたのは、多くの映画と映画関係者、何よりも映画ファンに支えられてきたからこそと確信しております。 そこで、100周年を迎えた2018年度より、改めて特別賞を設け、より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく、「キネマ旬報ベスト・テン 特別賞」を設けました。 (※過去にも2度、「特別賞」という名称での授賞がございましたが、本賞は創刊100周年を機に制定した新たな賞と位置づけております) ■文化映画に関して 「社会、文化、科学、芸術、教育といった教養的な視点から国内で制作された映像作品で、ドキュメンタリー映画や短編など、幅広いジャンルを取り扱っています。一般劇場公開はされてはいない、公民館やホール等で上映された作品も対象です」 [adchord]
2022年2月3日
注目 2021年 第95回「キネマ旬報ベスト・テン」第1位作品&個人賞発表!
2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位作品&個人賞発表! 日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位) 「ドライブ・マイ・カー」 外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位) 「ノマドランド」 文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位) 「水俣曼荼羅」 【個人賞】 日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」「偶然と想像」 により 日本映画脚本賞 濱口 竜介 大江 崇允 「ドライブ・マイ・カー」により 外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」「エターナルズ」により 主演女優賞 尾野 真千子 「茜色に焼かれる」 「ヤクザと家族 The Family」により 主演男優賞 役所 広司 「すばらしき世界」により 助演女優賞 三浦 透子 「ドライブ・マイ・カー」 「スパゲティコード・ラブ」により 助演男優賞 鈴木 亮平 「孤狼の血 LEVEL2」「燃えよ剣」「土竜の唄 FINAL」により 新人女優賞 河合 優実 「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」「偽りのないhappy end」により 新人男優賞 和田 庵 「茜色に焼かれる」 により 読者選出日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」 により 読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」により 読者賞 立川 志らく 連載「立川志らくのシネマ徒然草」により 特別賞 佐藤 忠男 70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して キネマ旬報ベスト・テン第2位以降の作品ランキングは、2月4日(金)発売『キネマ旬報2022年2月下旬ベスト・テン発表特別号』に掲載しております。 ご購入はコチラ
2022年2月3日
映画専門家レビュー
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映画、音楽ジャーナリスト 宇野維正
ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
日本に支社のない配給元(フォーカス)の影響もあって、日本ではこれまでその高評価に見合わない不遇をかこってきたアニメーション・スタジオ、ライカの作品。本国ではユナイテッド・アーティスツの配給となったこの新作も、傑作「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」同様、子供の観客を見くびらない硬質なテーマ選びとキャラクター、そして何よりも脚本の巧みさに唸らされる。中盤の酒場での乱闘シーンを筆頭に、絶妙なバランスのアクションの押し引きによるリズミカルな表現も見事。
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映画、音楽ジャーナリスト 宇野維正
THE CAVE サッカー少年救出までの18日間
近過去の事件の映像化、エンドロールではお約束のご本人登場という、クリント・イーストウッド級の飛び抜けた演出能力がないと標準以上の作品にはなり得ないのに、近年ずっと流行っているフォーマットの作品がまた一つ。バンコク出身イギリス人監督トム・ウォーラーによるハリウッド的なカメラワークや編集のおかげでテレビ番組の再現ドラマの域は脱しているものの、結末を知る観客にとって、登場人物が出入りし続けるこの単調な構成では、物語のカタルシスは生まれようがない。
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映画評論家 小野寺系
シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!
ベルエポックのパリで有名舞台作品が誕生する内幕と、そこに生まれる切ない恋愛がコメディ調にわちゃわちゃと描かれていき、飽きさせない。基が舞台作品であることと、俳優でもあるアレクシス・ミシャリクが舞台版から引き続いて本作を監督したということもあり、とくに俳優への愛情と、演技への尊敬を強く感じさせる内容となっている。ただ、映画ならではの新しい趣向の希薄さや、舞台版を引きずったと思える不自然な演出も散見され、やはり舞台版の方が本領なのだと思わせる。
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映画専門家レビュー
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
日本に支社のない配給元(フォーカス)の影響もあって、日本ではこれまでその高評価に見合わない不遇をかこってきたアニメーション・スタジオ、ライカの作品。本国ではユナイテッド・アーティスツの配給となったこの新作も、傑作「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」同様、子供の観客を見くびらない硬質なテーマ選びとキャラクター、そして何よりも脚本の巧みさに唸らされる。中盤の酒場での乱闘シーンを筆頭に、絶妙なバランスのアクションの押し引きによるリズミカルな表現も見事。
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映画、音楽ジャーナリスト 宇野維正
THE CAVE サッカー少年救出までの18日間
近過去の事件の映像化、エンドロールではお約束のご本人登場という、クリント・イーストウッド級の飛び抜けた演出能力がないと標準以上の作品にはなり得ないのに、近年ずっと流行っているフォーマットの作品がまた一つ。バンコク出身イギリス人監督トム・ウォーラーによるハリウッド的なカメラワークや編集のおかげでテレビ番組の再現ドラマの域は脱しているものの、結末を知る観客にとって、登場人物が出入りし続けるこの単調な構成では、物語のカタルシスは生まれようがない。
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映画評論家 小野寺系
シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!
ベルエポックのパリで有名舞台作品が誕生する内幕と、そこに生まれる切ない恋愛がコメディ調にわちゃわちゃと描かれていき、飽きさせない。基が舞台作品であることと、俳優でもあるアレクシス・ミシャリクが舞台版から引き続いて本作を監督したということもあり、とくに俳優への愛情と、演技への尊敬を強く感じさせる内容となっている。ただ、映画ならではの新しい趣向の希薄さや、舞台版を引きずったと思える不自然な演出も散見され、やはり舞台版の方が本領なのだと思わせる。
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「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 2月2日無料ライブ配信決定!! この度、2022年2月2日(水)19時より、キネマ旬報公式YouTubeチャンネルにて「2021年 第95回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」のライブ配信を行う事が決定致しました。 前年に日本で公開された映画の中から、厳選なるのべ120名以上の選考者の投票により、中立公平に選出された、その年に称賛すべき作品、映画人を表彰する「キネマ旬報ベスト・テン」。1924年に創設され、途中戦争による中断が2年あったものの、世界的にも非常に長い歴史を持つ映画賞であり、今回で95回目の開催となります。 2022年2月2日(水)19時~ 全16賞を一挙発表! 各受賞者へトロフィ授与する表彰式の模様をBunkamuraオーチャードホールよりライブ配信いたします! 【概要】 「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」 ■日時:2022年2月2日(水)19:00〜 ■視聴方法:↓キネマ旬報公式youtubeチャンネルにて(事前に「チャンネル登録」をお願いします) https://www.youtube.com/watch?v=z4yoXBcWbJ0 ■「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」全16賞 第1位(日本映画作品賞)、第1位(外国映画作品賞)、第1位(文化映画作品賞)、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、外国映画監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、新人女優賞、新人男優賞、読者賞、読者選出日本映画監督賞、読者選出外国映画監督賞、特別賞 ※ベスト・テン表彰式の前に「映画感想文コンクール2021」の表彰も行います 選考者による投票結果など、2位以下を含めた全賞の詳しい結果につきましては、2022年2月4日(金)発売の「キネマ旬報2月下旬ベスト・テン発表号」に掲載いたします。こちらよりお求めください。 ●主催:キネマ旬報社 ●ICTパートナー:NTT東日本 ●会場協力:Bunkamura 【キネマ旬報ベスト・テンとは】 『キネマ旬報』は、1919(大正8)年に創刊し、現在まで続いている映画雑誌として、世界一の歴史を誇ります。最初に、キネマ旬報ベスト・テンを行ったのは、1924年度(大正13年)。当初は、編集同人のみによる投票で、〈芸術的に最も優れた映画〉〈娯楽的に最も優れた映画〉の2部門(外国映画部門のみ)でしたが、1926年(大正15年)、日本映画の水準が上がったのを機に、現在と同様〈日本映画〉〈外国映画〉の2部門に分けたベスト・テンに変わりました。戦争による中断があったものの、大正年間から継続的にベスト・テンは選出され続けており、2021年度のベスト・テンで95回を数えます。 「キネマ旬報ベスト・テン」の特徴 ■世界的にみても、非常に長い歴史を持つ映画賞(今回で95回を数える。ちなみに、アメリカのアカデミー賞は2022年で第94回となる)であること。 ■ベスト・テンという形で、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げるほか、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出していること。 ■ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選考者数が多く(2021年度はのべ120名以上)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、ジャーナリストなど)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けていること。 ■特別賞に関して 『キネマ旬報』は2019年に創刊100周年を迎え、1世紀にもわたり続けてこられたのは、多くの映画と映画関係者、何よりも映画ファンに支えられてきたからこそと確信しております。 そこで、100周年を迎えた2018年度より、改めて特別賞を設け、より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく、「キネマ旬報ベスト・テン 特別賞」を設けました。 (※過去にも2度、「特別賞」という名称での授賞がございましたが、本賞は創刊100周年を機に制定した新たな賞と位置づけております) ■文化映画に関して 「社会、文化、科学、芸術、教育といった教養的な視点から国内で制作された映像作品で、ドキュメンタリー映画や短編など、幅広いジャンルを取り扱っています。一般劇場公開はされてはいない、公民館やホール等で上映された作品も対象です」 [adchord]
2022年2月3日
注目 2021年 第95回「キネマ旬報ベスト・テン」第1位作品&個人賞発表!
2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位作品&個人賞発表! 日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位) 「ドライブ・マイ・カー」 外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位) 「ノマドランド」 文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位) 「水俣曼荼羅」 【個人賞】 日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」「偶然と想像」 により 日本映画脚本賞 濱口 竜介 大江 崇允 「ドライブ・マイ・カー」により 外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」「エターナルズ」により 主演女優賞 尾野 真千子 「茜色に焼かれる」 「ヤクザと家族 The Family」により 主演男優賞 役所 広司 「すばらしき世界」により 助演女優賞 三浦 透子 「ドライブ・マイ・カー」 「スパゲティコード・ラブ」により 助演男優賞 鈴木 亮平 「孤狼の血 LEVEL2」「燃えよ剣」「土竜の唄 FINAL」により 新人女優賞 河合 優実 「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」「偽りのないhappy end」により 新人男優賞 和田 庵 「茜色に焼かれる」 により 読者選出日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」 により 読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」により 読者賞 立川 志らく 連載「立川志らくのシネマ徒然草」により 特別賞 佐藤 忠男 70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して キネマ旬報ベスト・テン第2位以降の作品ランキングは、2月4日(金)発売『キネマ旬報2022年2月下旬ベスト・テン発表特別号』に掲載しております。 ご購入はコチラ
2022年2月3日