解説
有害なほど利己的で、破壊的にナルシストな元ポルノスターが、故郷に戻って再起を夢見たために大騒動が巻き起こる。2016年のアメリカ・テキサスを舞台に、社会の片隅で生きる人びとの姿を鮮やかに描いた、ひとクセありのヒューマンドラマ。主演は、過去のポルノ出演映像が流出したことで、一時は表舞台から姿を消したことがある、マイキー役とリンクするかのようなサイモン・レックス。監督は「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のショーン・ベイカー。「WAVES/ウェイブス」などの撮影監督ドリュー・ダニエルズが16mmフィルムでテキサス特有の色、湿度、土っぽさを表現した。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「レッド・ロケット」のストーリー
マイキー(サイモン・レックス)が故郷テキサスシティに帰ってくる。彼は「ポルノ界のアカデミー賞を5回逃した」元ポルノ俳優。だが、今は落ちぶれて、顔は傷だらけ、所持金は22ドルしかない。別居中の妻レクシー(ブリー・エルロッド)と義母リル(ブレンダ・ダイス)に嫌がられながらも、どうにか家に転がり込むことに成功する。マイキー本人は「俺のスキルと能力があれば怖いものなしさ」と根拠のない自信を振りかざすものの、17年のブランクで仕事はない。昔のつてでマリファナを売りながら糊口を凌いでいたある日、ドーナツ店で働く少女ストロベリー(スザンナ・サン)と出会い、マイキーの中で「スイッチ」が入る。マイキーは再起を夢見て、ストリベリーをあの手この手で口説きはじめるが……。
「レッド・ロケット」の映像
「レッド・ロケット」の写真
「レッド・ロケット」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「レッド・ロケット」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2023年4月21日 |
上映時間 | 130分 |
製作会社 | Cre Film |
配給 | トランスフォーマー(提供:トランスフォーマー=Filmarks) |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://www.transformer.co.jp/m/redrocket/ |
コピーライト | (C)2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED. |
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