愚か者のブルース

おろかもののぶるーす
上映日
2022年11月18日

製作国
日本

制作年
2022
上映時間
95分

レーティング
PG-12
ジャンル
ドラマ

check解説

2015年公開の「浮気なストリッパー」、2作目の「彼女は夢で踊る」に続く、広島発のストリップ劇場3部作の最終章。前作では劇場の社長役で主演した加藤雅也が、本作では共同企画・主演を務め、30年前に伝説の映画を撮ったものの今は落ちぶれている映画監督を哀歓深く演じた。「ヒモ」のような映画監督を健気に支えるピンサロ嬢・タマコ役に熊切あさ美。加藤に女を寝取られたチンピラ役に実力派・仁科貴。加藤と熊切が逃げ込むストリップ劇場の館長に、3部作の企画者であり、本作で監督・脚本を務めた横山雄二。広島の歓楽街に息づく風変わりな仲間たちには筒井真理子、お笑いコンビ・デンジャラスのノッチ、タマコの母親役に39年ぶりの映画出演となる、ピンク・レディーの未唯mie、ストリッパー役に元AKB48の小原春香、佐々木心音、矢沢ようこ。中国地方に唯一残っていたが、2021年に惜しまれながら幕を閉じた広島第一劇場の最後の貴重な姿が収められている。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 脚本家、映画監督
    井上淳一
    シナリオを勉強している人は、こういうことをやってはダメという見本として、この映画を観た方がいい。行動原理の分からぬ登場人物、あるようでない主旋律、全体に寄与しな... もっと見る
  • 日本経済新聞編集委員
    古賀重樹
    若き日に傑作を手がけながら、そのプライドと恐怖心ゆえに、ずっと映画を撮れないままで時が過ぎ、今では風俗嬢のヒモになっているしがない中年の映画監督。その心情が横山... もっと見る
  • 映画評論家
    服部香穂里
    “監督”と呼ばれるたびに、自尊心と劣等感とのあいだで引き裂かれ、ますます現場から遠ざかってしまう一発屋のしょぼくれた姿に、不遇に迷う幾多... もっと見る

「愚か者のブルース」のストーリー

30年前、伝説の映画を監督したが、今や過去の人となっている男・大根(加藤雅也)。大根は、ピンサロ嬢として働くタマコ(熊切あさ美)のヒモとなり空虚な生活を送っている。 そんなある日、タマコの昔の男が「俺から離れられると思うなよ」と現れる。大根とタマコは大学時代の後輩が館長を務める広島のストリップ劇場に逃げ込んだ。そして二人を温かく迎え入れる館長(横山雄二)の計らいで、大根と劇場タマコはストリップ劇場の楽屋に住み込むことになる。二人の人柄に惹かれ、歓楽街に住まう仲間たちも歓迎ムード。温かく満ち足りた時間が続いていたが、大根がストリッパー(小原春香)に手を出したことで、それぞれの関係性が崩れ始める。「あんた、格好悪すぎるよ」大根を叱責する館長の言葉にも上手く対峙できない大根。そしてヒモに成り下がった映画監督・大根の心の葛藤を優しく見守るタマコにもまた、人には言えない凄惨な過去があった。果たして、不器用に生きる愚か者たちの未来は……。

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「愚か者のブルース」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「愚か者のブルース」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2022
公開年月日 2022年11月18日
上映時間 95分
製作会社 Yokonandes Film(製作協力:スタジオオレンジ)
配給 アークエンタテインメント
レイティング PG-12
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト https://www.orokamono.net/
コピーライト (C) 2022 by Yokonandes Film

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