ヨナグニ 旅立ちの島

よなぐにたびだちのしま YONAGUNI
上映日
2022年5月7日

製作国
フランス

制作年
2021
上映時間
78分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派

check解説

沖縄県与那国島には高校がなく、子供たちは中学卒業とともに島を離れることになる。豊かな自然と伝統に彩られた「国境の島」に生き、やがて故郷を去る中学3年生たちの1年に、授業や部活、放課後を通して密着したドキュメンタリー。欧州の気鋭の監督アヌシュ・ハムゼヒアンとヴィットーリオ・モルタロッティは、人口1500人ほどの島で今や300人ほどしか話せなくなった島の言葉「どぅなん」に着目。言語を保存することや、その消失を撮影することは、アイデンティティの混乱と戦うことを意味し、必要不可欠な行為だとして、子供たちの人生の一時に寄り添った。2021年東京映画祭長編部門ノミネート。新宿K’s cinema、吉祥寺アップリンク他で全国順次ロードショーされる「沖縄本土復帰50周年映画特集」で、「ばちらぬん」と共に上映。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画監督/脚本家
    いまおかしんじ
    与那国島には高校がないんやと初めて知る。馬と戯れる女の子の凜とした表情が忘れられない。美しい。彼女は男の子に間違われた話をポツポツと母親に話す。中学生たちの学校... もっと見る
  • 文筆家/女優
    唾蓮みどり
    聞きなれない言葉の音に導かれて、行ったことのないこの島に降り立っている。まるで目の前で起こっているかのように感じさせるこの距離感。子ども達がただしゃべっていたり... もっと見る
  • 映画批評家、東京都立大助教
    須藤健太郎
    島からは固有の言語がなくなろうとしている。毎年、中学を卒業した少年少女が進学のために島を離れる。しかしこの映画には「消滅」と「出発」のイメージだけがあるのではな... もっと見る

「ヨナグニ 旅立ちの島」のストーリー

日本最西端に位置する国境の島、与那国島。人口は約1500人、面積28.88平方kmの小さな島ながら、黒潮の激流が造り上げた壮大な自然と文化が色濃く息づく。主な産業は漁業や農業で、祖納(そない)・比川(ひがわ)・久部良(くぶら)の3つの集落がある。琉球王朝と南方文化の影響を受けた文化芸能は、ハーリー祭、豊年祭、金比羅祭などがあり、島の人々によって受け継がれている。島の言葉は「どぅなん」や「どぅなんむぬい」という。だが女子中学生の一人は語る。私たちはその言葉のほとんどを忘れてしまいました……。島には高校がなく、中学を卒業すると、彼らはこの島を出て行ってしまう。

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「ヨナグニ 旅立ちの島」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ヨナグニ 旅立ちの島」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 フランス
製作年 2021
公開年月日 2022年5月7日
上映時間 78分
配給 ムーリンプロダクション
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
音量 5.1ch
公式サイト https://yonaguni-films.com/

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