国境の夜想曲

こっきょうのやそうきょく NOTTURNO
上映日
2022年2月11日

製作国
イタリア フランス ドイツ

制作年
2020
上映時間
104分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派 戦争

check解説

「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」のジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー。イラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯を旅し、圧政や侵略などにより多くの犠牲者を出す地で生きる人々の痛みとその先にある希望を映す。第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品(映画祭題「ノットゥルノ/夜」)。山形国際ドキュメンタリー映画祭2021コンペティション部門正式出品作品。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画監督/脚本家
    いまおかしんじ
    子どもたちが淡々と恐ろしい体験を語る。どういう風に人が殺されたか。無邪気な分だけ、怖さ倍増だ。国境に暮らす人々は、みんなじっと何かを我慢している。声高に何かを訴... もっと見る
  • 文筆家/女優
    唾蓮みどり
    美しい生活などというものが存在するだろうか。安易に美しいなどと言っていいのだろうか。では悲しいだったらいいのか。どんな形容も簡単にしてはならないような、生々しい... もっと見る
  • 映画批評家、東京都立大助教
    須藤健太郎
    引っかかるのは、つねに「不在」が画面を成り立たせている点だ。母親が監獄の跡を訪ね、殺された息子を悼む箇所に顕著だが、どの場面も「そこにはないもの」こそが主題であ... もっと見る

「国境の夜想曲」のストーリー

名匠ジャンフランコ・ロージ監督は3年以上の歳月をかけ、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯を、通訳もつけずにひとり旅をする。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。監督は、そんな幾多の痛みに満ちた場所に残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。戦争で失った息子を思い哀悼歌を歌う母親たち、ISIS(イスラム国)の侵略により癒えることのない痛みを抱えた子供たち、政治風刺劇を演じる精神病院の患者たち、シリアに連れ去られた娘からの音声メッセージの声を何度も聞き続ける母親、夜も明けぬうちから家族の生活のため、草原に猟師をガイドする少年、……。そこには、夜の暗闇から一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった。

「国境の夜想曲」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「国境の夜想曲」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派 戦争
製作国 イタリア フランス ドイツ
製作年 2020
公開年月日 2022年2月11日
上映時間 104分
製作会社 21 Unofilm=Stemal Entertainment=Rai Cinema
配給 ビターズ・エンド
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト https://bitters.co.jp/yasokyoku/
コピーライト (C) 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINEMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR

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