Shari

しゃり
上映日
2021年10月23日

製作国
日本

制作年
2020
上映時間
63分

レーティング
一般映画
ジャンル
ファンタジー ドラマ

check解説

写真家の石川直樹が地元の写真愛好家たちとともに知床の新たな魅力を発信するプロジェクト(写真ゼロ番地知床)。そのゲストとして招かれたダンサー・振付家・映画作家の吉開菜央が監督した初長編作品。知床の斜里(しゃり)を舞台に摩訶不思議な“ほんとのはなし”が展開する。本作が初の映画撮影となった石川直樹は2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により、膨大な冒険とさまざまな土地での民俗学的記録、作家活動が評価され、日本写真協会賞作家賞を受賞している。一方、吉開菜央は短編映画「Grand Bouquet」がカンヌ国際映画祭監督週間 2019 に出品されたほか、米津玄師 MV『Lemon』の出演・振付でも注目を集めている。吉開は2019年夏、斜里町に滞在し、斜里岳を登り、野性の鹿肉を食べるなど人々の生活を垣間見た。その体験が映画の源泉になったという。出演は斜里町の人々、海、山、氷、赤いやつ。吉開自身が人と獣の間のような「赤いやつ」に扮し、温暖化による大きな変化が起きつつある北の地を彷徨い歩く。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画・音楽ジャーナリスト
    宇野維正
    他の分野において(おそらくは)秀でたアーティストが、映画という表現フォーマットにさほどの思い入れのないまま、本業における自己評価の高さのまま無造作に乗り込んでし... もっと見る
  • 映画評論家
    北川れい子
    ドキュメンタリーというよりも、映像によるお洒落で気ままなポエトリー? 北海道、知床斜里。雪原を真っ赤な毛糸の着ぐるみ姿でゆっくり歩くのは、監督でもあるダンサーの... もっと見る
  • 映画文筆系フリーライター
    千浦僚
    「ザッツ・ダンシング!」(85年)でジーン・ケリーは古代壁画や彫刻を示し、人類が古くから踊り、その姿を記録してきたと述べるが、そこにはダンサーが自己のアイデンテ... もっと見る

「Shari」のストーリー

羊飼いのパン屋、鹿を狩る夫婦、海のゴミを拾う漁師、秘宝館の主人、家の庭に住むモモンガを観察する人。彼らが住むのは、日本の最北に位置する知床半島。希少な野生動物が人間と共存している稀有な土地として知られ、冬にはオホーツク海沿岸に流氷がやってくる。だが、2020 年、この冬は雪が全然降らない。流氷も、なかなか来ない。地元の人に言わせれば、「異常な事態」が起きている。そんな異変続きの斜里町に、今冬、突如現れた「赤いやつ」。そいつは、どくどくと波打つ血の塊のような空気と気配を身にまとい、いのちみなぎる子どもの相撲大会に飛び込む。

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「Shari」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「Shari」のスペック

基本情報
ジャンル ファンタジー ドラマ
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2021年10月23日
上映時間 63分
配給 ミラクルヴォイス
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 5.1ch
公式サイト https://shari-movie.com/
コピーライト (C)2020 吉開菜央 photo by Naoki Ishikawa

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