アイダよ、何処へ?

あいだよどこへ QUO VADIS, AIDA?
上映日
2021年9月17日

製作国
ボスニア ヘルツェゴビナ オーストリア ルーマニア オランダ ドイツ ポーランド フランス ノルウェー トルコ

制作年
2020
上映時間
101分

レーティング
PG-12
ジャンル
戦争 ドラマ

check解説

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争末期の 1995 年 7 月に起きた戦後最悪のジェノサイド(=集団虐殺)とされる「スレブレニツァの虐殺」。国連平和維持軍で通訳として働く女性アイダが、必死に家族を守ろうとする姿を通して、その惨劇の真実を描く衝撃のドラマ。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争とは、1991年以降のユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国が解体する過程で起こった内乱である。6つの共和国の一つであったボスニア・ヘルツェゴヴィナ地方において、独立か否かをめぐってボシュニャク人、クロアチア人、セルビア人の3勢力が1992年から1995年まで内戦を繰り広げた。「スレブレニツァの虐殺」はセルビア人勢力のラトコ・ムラディッチに率いられたスルプスカ共和国軍が、国連指定の安全地帯であったスレブレニツァに侵攻をはじめ、7月11日に中心部を制圧。7月12日には、同地に居住していたイスラム教徒のボシュニャク人の男性すべてを絶滅の対象とし、8,000人以上が組織的に殺害された。監督は長篇デビュー作「サラエボの花」が 2006 年ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞し、世界的に注目されたヤスミラ・ジュバニッチ。続く2010年の「サラエボ、希望の街角」など、一貫して故郷ボスニア・ヘルツェゴヴィナの悲劇を描き続けている。「アイダよ、何処へ?」は2020 年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品、2020 年ロッテルダム国際映画祭観客賞を受賞。第 74 回のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「ノー・マンズ・ランド」(ダニス・タノヴィッチ監督作)以来 19 年ぶりにボスニア・ヘルツェゴヴィナ映画として、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。
映画館で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】アイダよ、何処へ?

TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 米文学・文化研究
    冨塚亮平
    執筆現在のカブール空港の混乱とも似たサラエヴォの極限状態における、ある程度は国連のお役所対応が招いたとも言える惨劇をつぶさに追った本作は、個でも組織でもなく両者... もっと見る
  • 日本未公開映画上映・配給団体Gucchi's Free School主宰
    降矢聡
    侵攻するセルビア人と国連保護軍のオランダ部隊、その狭間で助けを求めるボシュニャク人という構図を明確にする通訳の主人公が、さまざまな境界線を文字通り右往左往する。... もっと見る
  • 文筆業
    八幡橙
    「ミッドナイト・トラベラー」にも感じたが、一言で「難民」と括っても、彼ら一人一人に顔があり、生活がある。戦後欧州最悪の大量虐殺事件に焦点を当てた本作も、まさに「... もっと見る

「アイダよ、何処へ?」のストーリー

1995年、夏。セルビア人勢力によって占拠されたボスニア・ヘルツェゴヴィナの町、スレブレニツァ。2万 5 千人もの住人たちが保護を求めて国連基地に集まっていた。国連平和維持軍で通訳として働くアイダは交渉の中で極めて重要な情報を得る。セルビア人勢力の動きがエスカレートし、基地までも占拠しようとするなか、アイダは逃げてきた同胞を、そしてその中にいる夫と息子たちを守ろうとする。

「アイダよ、何処へ?」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「アイダよ、何処へ?」のスペック

基本情報
ジャンル 戦争 ドラマ
製作国 ボスニア ヘルツェゴビナ オーストリア ルーマニア オランダ ドイツ ポーランド フランス ノルウェー トルコ
製作年 2020
公開年月日 2021年9月17日
上映時間 101分
製作会社 Deblokada Produkcija=coop99 filmproduktion=Digital Cube=N279=Razor Film=Extreme Emotions=Indie Prod=Tordenfilm=TRT=ZDF arte
配給 アルバトロス・フィルム(提供:ニューセレクト)
レイティング PG-12
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト https://aida-movie.com/
コピーライト (C) 2020 Deblokada / coop99 filmproduktion / Digital Cube / N279 / Razor Film / Extreme Emotions / Indie Prod / Tordenfilm / TRT / ZDF arte

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2021年9月下旬特別号 REVIEW 日本映画&外国映画 「アイダよ、何処へ?」
UPCOMING 新作紹介 「アイダよ、何処へ?」

今日は映画何の日?

注目記事