けったいな町医者

けったいなまちいしゃ
上映日
2021年2月13日

製作国
日本

制作年
2020
上映時間
116分

レーティング
一般映画

check解説

映画「痛くない死に方」の原作者でもある在宅医・長尾和宏のドキュメンタリー。これまでに2500人を看取った経験をもとに、多剤処方や終末期患者への過剰な延命治療に異議を唱える長尾が、24時間365日、患者の元に駆けつける日常をカメラで記録した。ナレーションは、「痛くない死に方」で主人公を演じた柄本佑。監督は、「さそりとかゑる」の毛利安孝。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • フリーライター
    須永貴子
    同じく終末期医療を題材にした「人生をしまう時間」や「痛くない死に方」を鑑賞済みの自分には、長尾和宏氏の人物像以外に、光るものを発見できなかった。死にゆく人に医師... もっと見る
  • 脚本家、プロデューサー、大阪芸術大学教授
    山田耕大
    『安楽死特区』という小説を読んだ。著者は、この映画の主人公の在宅医だ。小説のほか著作物は数十冊に及ぶ。著作は贖罪だと本人は言う。その言葉がこの人を象徴している。... もっと見る
  • 映画評論家
    吉田広明
    薬漬け医療を厳しく批判、患者との対話を重視し、その意思を尊重した在宅医療を実践する医者の話だが、彼の医療の諸相を通して現在主流の医療に疑問を投げかけることに重心... もっと見る

「けったいな町医者」のストーリー

1995年、病院勤務医として働いていた長尾和宏は、「家に帰りたい。抗ガン剤をやめてほしい」と言った患者が自殺をしたことをきっかけに、阪神淡路大震災直後、勤務医を辞め、尼崎の商店街で開業した。病院勤務医時代に1000人、在宅医となってから1500人を看取った経験をもとに、多剤処方や終末期患者への過剰な延命治療に異議を唱えている。新型コロナが猛威を振るう直前の2019年末、24時間365日、患者の元に駆けつける長尾の日常をカメラで追いかけた。転倒してから思うように動けなくなり、以前自分の夫を看取った長尾を往診に呼んだ女性や、肺気腫に合併した肺がん終末期の患者などの在宅医療の現場を捉えた。リビング・ウィル(終末期医療における事前指示書)と長尾の電話番号を書き残し、自宅で息を引き取ったばかりの方の元に駆けつけた際の貴重な映像も交え、昼夜を問わず街中を駆け巡る長尾の日々を記録することにより、「幸せな最期とは何か」「現代医療が見失ったものとは何か」を問いかける。

「けったいな町医者」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「けったいな町医者」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2021年2月13日
上映時間 116分
製作会社 (制作:G・カンパニー)
配給 渋谷プロダクション
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
公式サイト https://itakunaishinikata.com/kettainamachiisha/
コピーライト (C)「けったいな町医者」製作委員会

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