解説
すたひろの漫画『和太鼓†ガールズ』をベースに、部活を通し成長する二人の少女を描いたオリジナルの青春ドラマ。お嬢様女子高に通う環は、父の会社が倒産し生活が一変。行き場のない思いを抱えていたところ、声帯を損傷したマリアが叩く和太鼓の音と出会う。監督は「かぐらめ」の奥秋泰男。生活が変わり明日が見えずにいた松沢環を『仮面ライダージオウ』の紺野彩夏が、言葉を発することができなくなった新島マリアを「サヨナラまでの30分」の久保田紗友が演じる。「叩き壊すほどに君へ-WADAIKO†GIRLS-」より改題。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家北川れい子お嬢さま系のミッションスクールの部活が和太鼓とは、これはこれで意表を突く。その和太鼓に出会ったことで成長していく少女の話で、作品のキーワードは自己表現、自己解放... もっと見る
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編集者、ライター佐野亨舞台立てや人物設定など劇的な要素がこれでもかと揃っていて、下手を打てばありきたりな青春感動ものになってしまうが、画面の構図、そのなかでの人物の動かし方につつしみ... もっと見る
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詩人、映画監督福間健二娘たちを大勢登場させて、なぜこんなに辛気くさいのか。ミッション系女子高の部活の、和太鼓。「こんなシケタ音出して」とだれかが言うが、太鼓の音が気持ちよく響かない。... もっと見る
「藍に響け」のストーリー
裕福な家庭に生まれた松沢環は、ミッション系お嬢様学校へ通い、幼馴染みの佐伯美鈴らと共に富裕層らしい日常を過ごしていた。しかし父の会社が倒産し生活が一変。引っ越しが決まり、ずっと続けてきたバレエも辞めることになり、それでも事情を誰にも言えず、行き場のない思いを抱えていた。そんな中、ふと聞こえてきた音の振動に吸い寄せられ音を辿っていくと、新島マリア(久保田紗友)が和太鼓を叩いていた。マリアは交通事故で声帯を損傷し言葉を発することができなくなったが、誰にでも積極的に接する明るさをもっていた。マリアにとって、和太鼓が言葉そのものだった。初めてその音の豊かな響きを体感した環は、それ以来和太鼓のことが頭から離れなくなり、和太鼓プロ集団・雷鼓音のコンサートへ。そこでは高校生の江森司が大人に混じって圧巻の演奏を披露。暗い底に沈んでいた心が次第に動かされ、環は和太鼓部の扉を開くが……。
「藍に響け」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「藍に響け」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2021年5月21日 |
上映時間 | 117分 |
製作会社 | 「藍に響け」製作委員会(ロータス・ワイズ・パートナーズ=万屋物産=Qvou=グラスゴー15)(制作プロダクション:グラスゴー15) |
配給 | アンプラグド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://ainihibike.com/ |
コピーライト | (C) すたひろ/双葉社 (C) 2021「藍に響け」製作委員会 |
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