解説
ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)に輝いたロベール・ブレッソンの傑作を製作から45年を経て日本初上映。自殺願望に取り憑かれた裕福な青年シャルルは、友人や彼を慕う女性たちとの交流を重ねながらも、死への誘惑を絶ち切ることができず……。出演はアントワーヌ・モニエ、ティナ・イリサリ、アンリ・ド・モーブラン、レティシア・カルカノ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家上島春彦私はブレッソン映画を理解しない。評価は読者に任せたい。半世紀近い昔のフランスの姿が鮮明に蘇るのは見応えあり。しかしある時期以降の彼の映画は「台詞言わされてる感」... もっと見る
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映画執筆家児玉美月映画はまずひとりの青年の自殺/他殺の新聞記事を映し出し、そこから遡及的にその地点までを描いていく。死に取り憑かれた青年の死は、個人の死と集団の死、身体の死と精神... もっと見る
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映画監督宮崎大祐フレームの隅々まではっきりと見えるデジタル・リマスター版でブレッソンの演出の厳密さはいっそう際立ってくる。水辺のシーンなどこの世のものとは思えない。しかし難儀な... もっと見る
「たぶん悪魔が」のストーリー
裕福な家柄の出でありながら、自殺願望に取り憑かれた美しい青年シャルル。彼は、政治集会や教会の討論会に顔を出しても、違和感を覚えるだけで何も解決することができなかった。環境破壊を危惧する生態学者の友人ミシェルや、シャルルに寄り添おうとする2人の女性、アルベルトとエドヴィージュらと共に過ごしていても、死への誘惑を断ち切ることができずにいた。やがて冤罪で警察に連行されたシャルルは、ますます虚無感にとりつかれ、銃を手にする……。
「たぶん悪魔が」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「たぶん悪魔が」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1977 |
公開年月日 | 2022年3月11日 |
上映時間 | 93分 |
製作会社 | Sunchild Productions=G.M.F/M. Chanderli |
配給 | マーメイドフィルム=コピアポア・フィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | モノラル |
公式サイト | https://lancelotakuma.jp/ |
コピーライト | (C) 1977 GAUMONT |
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