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  • 白木万理

    父・芳樹は会社役員、母・喜美代。兄が二人いる。恵泉女子学園中学から52年、緑ヶ丘音楽舞踊学校に進むが54年に中退、同年、松竹音楽舞踊学校に入り56年に卒業し、好きな踊りの道を進み舞踊家・近藤玲子に師事する。57年、踊りのレッスン中に来訪した井上梅次監督にスカウトされて、日活に入社。同年の井上監督「十七歳の抵抗」に、芸名を白木マリとしてデビュー。続く水島道太郎主演の「裸女と拳銃」に麻薬事件にからむ謎の女にふんして準主演。以後、悪女がよく似合うクールな美貌とグラマーな肢体、さらに特技の踊りをいかして、ヴァンプ役や踊り子を中心に数多くの日活アクション映画に出演。なかでも小林旭の「渡り鳥」シリーズ59-62全九作中、「ギターを持った渡り鳥」59、「口笛が流れる港町」60など九作に、「流れ者」シリーズ60-61全五作中、「海を渡る波止場の風」「南海の狼火」60など四作にいずれもヒーローを陰ながら愛し、敵役につけねらわれるキャバレーの踊り子やマダムにふんし、宍戸錠とともに欠かせぬ存在だった。旭との共演はほかに「霧の中の男」「完全な遊戯」58、「嵐を呼ぶ友情」「銀座旋風児」59、「銀座旋風児・目撃者は彼奴だ」60、「太平洋のかつぎ屋」「太陽、海を染めるとき」「高原児」61、「惜別の歌」「地獄の夜は真紅だぜ」62、「波止場の賭博師」など。一方、石原裕次郎とも「嵐を呼ぶ男」57、「夜の牙」「錆びたナイフ」「素晴しき男性」58、「男が爆発する」「山と谷と雲」59、「白銀城の対決」「喧嘩太郎」60などで共演。ほかに水島道太郎の「暗黒の美女」58、「迫り来る危機」「東京警部」59、「13号待避線より・その護送車を狙え」60、葉山良二の「夜の狼」58、「暗黒の旅券」59、「摩天楼の男」60、「生きていた野良犬」61、赤木圭一郎の「拳銃無頼帖・電光石火の男」「錆びた鎖」61、「紅の拳銃」61に助演、日活の衰退とともに作品数が減ったが、66年に日活を離れるまでに約百本に出演している。その後、東映「夜の手配師」「代貸」「緋牡丹博徒・一宿一飯」68、「尼寺博徒」71、松竹「姿三四郎」70、日活「盛り場仁義」70、「逆縁三つ盃」「野良猫ロック・ワイルド・ジャンボ」70など。72年の「影狩り・ほえろ大砲」より芸名を白木万理と改め、「愛と誠・完結篇」76に出演。テレビには日本テレビ『桃太郎侍』、TBS『水戸黄門』、NET『遠山の金さん捕物帳』、東京12『大江戸捜査網』など時代劇が多く、とくに73年から始まったTBS『必殺仕置人』、テレビ朝日『必殺商売人』『必殺仕事人』などの『必殺』シリーズで、藤田まことふんする与力・中村主水の妻にふんし、母親の菅井きんとともに婿いびりする役は、彼女の新しい個性として好評を得ている。63年9月2日、俳優の沢本忠雄と結婚したが、のちに離婚。一女あり。