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午後の曳航

英国の小さな港町。夜、少年 は、母アン(サラ・マイルズ) が完全に眠りについたことを知ると家を抜け出した。息を切らして約束の倉庫に着いた時は、すでに『首領』(アール・ローデス)と仲間は闇の中に集合していた。『首領』と5人の仲間たちは秘密クラブを作り、互いに番号で呼びあっており、少年は3号だった。『首領』は13歳の少年にしては卓抜した頭脳と感性の持主であり、堕落した大人と、その大人たちが作りあげた世界を軽蔑していたので、1号から5号までの少年たちはそれに感化され共鳴していた。そんなある日、少年の深夜の外出は、母親のアンの知るところとなり、部屋に閉じこめられてしまった。怒った少年が部屋中を荒らしまわった時、偶然に隣の母の部屋を覗くことのできる小さな穴を発見した。ある日、ベル号という大きな船が入港したのを知った少年は、母にせがんで見学に行った。そこで少年にとっては『理想の男』、アンにとっては未亡人になって以来初めて心をときめかせた『男』--2等航海士ジム・キャメロン(クリス・クリストファーソン)に会った。3人は食事をし、色々な事を話し合った。そして、夜、少年は小さな穴から母親とジムとのセックスを覗き見た。それは完璧に美しかった。翌日、ジムは出航して行った。すがすがしい海の香りだけを残して去ったジムに少年は満足した。だが母は違っていた。彼女はジムが送って来る手紙をむさぼるように読みふけった。『首領』は、下等な大人の男女が考える事は同じで、ジムは英雄なんぞではなく、やがて結婚話でも持ち込む、と少年をからかった。少年は初めて『首領』に反抗した。しかし、『首領』の予測は正しく、再び帰って来たジムはアンに結婚を申し込み、2人はその事を少年に告白した。大人に例外はない、英雄は存在しない。ジムに対する怒りがさらに深める事件が起こった。覗き穴がアンに見つかって少年が怒られていた時、仲裁に入ったジムは、少年にとって耐えがたいほど偽善的な態度でその場を収めたのだ。少年は『処置』を仲間たちに相談した。『首領』はジムの存在を抹殺すべく少年たちに指令した。ベル号が出航する日、彼らは刃物と睡眠薬とゴムの手袋を用意し、少年がジムを誘い出した。ジムはすすめられるままに睡眠薬の入った紅茶を飲んだ。意識の遠くなったジムを前に、少年たちの処刑の儀式が始まった。海は午後の陽の光の中で蒼く澄みわたっていた。
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    2021年1月12日に投稿
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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 1/21

永田雅一(1906)

地獄門 デジタル復元版

第7回カンヌ国際映画祭グランプリ、第27回アカデミー賞最優秀外国語映画賞、衣装デザイン賞を受賞した大映の第一回天然色映画「地獄門」のデジタル復元版。撮影助手として本作に関わった森田富士郎氏の監修の元、オリジナル・ネガより三色分解したマスター・ポジなどを素材に当時の色彩を復元している。東京国立近代美術館・フィルムセンターと角川映画の共同事業。2011年5月2日NHK・BSプレミアムで放映。2012年4月28日、東京・京橋フィルムセンターにて特別上映。

日蓮

古代王朝から新興武士へと政権が移りつつあった承久四年(一二二二年)に生まれた日蓮の、言語を絶する迫害をはねのけての布教活動の生涯を描く。原作は川口松太郎、脚本監督は、「遺書 白い少女」の中村登、撮影は「俺は田舎のプレスリー」の竹村博がそれぞれ担当している。
神尾楓珠(1999)

親密な他人

彼女が好きなものは

浅原ナオトの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を映画化。ゲイであることを隠しながら高校生活を送る安藤純と、BL好きを隠しているクラスメイトの三浦紗枝。書店で鉢合わせたことから急接近する2人だったが、ある日、純は紗枝から告白され……。出演は「私がモテてどうすんだ」の神尾楓珠、「ジオラマボーイ・パノラマガール」の山田杏奈。監督は「にがくてあまい」の草野翔吾。

NEW今日命日の映画人 1/21

セシル・B・デミル(1959)

クレオパトラ(1934)

セシル・B・デミルが「新世紀」「恐怖の四人」に次いで監督製作した映画で、「喇叭は響く」「恐怖の四人」の脚色者バートレット・コーマックが史実に取材して組立てた物語で「路傍」「夜毎来る女」のヴィンセント・ローレンスと「坊やはお休み」「暴君ネロ(1932)」のウォルデマー・ヤングが共同脚色したもの。主役は「暴君ネロ(1932)」「或夜の出来事」のクローデット・コルベールが勤め、「一日だけの淑女」のウォーレン・ウィリアム、英国劇壇から招聘されたヘンリー・ウィルコクスンが共演するほか、「絢爛たる殺人」のガートルード・マイケル、「薫る河風」のジョセフ・シルドクラウト「クリスチナ女王」のアイアン・キース及びC・オーブリー・スミス、「妾は天使じゃない」のアーヴィング・ピチェル等が助演している。撮影は「生活の設計」「恋の凱歌」のヴィクター・ミルナーの担当である。

十戒(1957)

1923年、今回と同様セシル・B・デミルが監督した「十誡(1923)」の再映画化で、製作費1350万ドルを費やしたというスペクタクル宗教史劇、イーニアス・マッケンジー、ジェン・L・ラスキー・ジュニア、ジャック・ガリス、フレドリック・M・フランクの4人が脚本を書き、「胸に輝く星」のロイヤル・グリグスが撮影監督をつとめた。特殊撮影を受け持ったジョン・P・フルトンは1957年度アカデミー賞を受賞した。音楽は「最前線」のエルマー・バーンスタイン。主演は「三人のあらくれ者」のチャールトン・ヘストン、アン・バクスター、「追想」のユル・ブリンナー、「地獄の埠頭」のエドワード・G・ロビンソン、「勇者カイヤム」のデブラ・パジェット、そのほか「裸の天使」のジョン・デレク、「重役室」のニナ・フォック、「南部の反逆者」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「放浪の王者(1956)」のサー・セドリック・ハードウィック、「サヨナラ」のマーサ・スコット。231分版もあり。