中居正広 ナカイマサヒロ

  • 出身地:神奈川県藤沢市
  • 生年月日:1972/08/18

略歴 / Brief history

神奈川県藤沢市の生まれ。1987年にジャニーズ事務所に入り、翌88年、木村拓哉、稲垣吾郎ら6名によるアイドルグループ“SMAP”を結成。リーダーをつとめ、91年、シングル『Can't Stop(Loving)』でCDデビューを果たす。グループとしての音楽活動やバラエティ番組出演などと並行して、俳優としても活動。テレビ東京のドラマ『あぶない少年Ⅲ』88にグループで出演したのを皮切りに、TBS『時間ですよ・平成元年』89、NHK『腕におぼえあり』91、フジテレビ『学校へ行こう!』91などに個人で出演する。これらの芸能活動と並行しながら、都立代々木高校定時制を卒業。映画には、稲垣が主演した93年の日米合作「プライベート・レッスン」に友人役でゲスト出演したのが最初で、翌94年にはSMAPのメンバー全員で大森一樹監督「シュート!」に主演する。中居は全国制覇を目指す高校サッカー部のエースストライカー・田仲俊彦役を演じ、注目を集めた。同年、萩本欽一企画の短篇映画集「第2回欽ちゃんのシネマジャック」の中の、萩本監督篇「なんかへん? PART2」で萩本と桃井かおりの息子役を演じている。その後は映画からは遠のき、SMAPが『がんばりましょう』『夜空ノムコウ』などのヒット曲を次々と放ってスーパーアイドルの座につくのと並行しながら、俳優としてはテレビドラマで活躍。95年のテレビ朝日『味いちもんめ』では、若き板前の主人公・伊橋悟を演じてドラマ初主演を飾る。やんちゃな若者が一人前に成長していく姿を等身大に演じて好評を博し、続けて続編、スペシャル版などが作られる最初の代表作とした。以後も、フジテレビ『勝利の女神』96、『ナニワ金融道』96~05、『ブラザーズ』98、『婚カツ!』09、TBS『最後の恋』97、『good news』99、『白い影』01、『砂の器』04、日本テレビ『伝説の教師』00など多数に主演。映画は、宮部みゆき原作、森田芳光監督の「模倣犯」02で久々に銀幕復帰し、メディアを利用して時代の寵児となる大胆不敵な天才犯罪者“ピース”こと網川浩一を好演する。さらに6年が空いた2008年には往年の名作ドラマのリメイク「私は貝になりたい」で、第二次世界大戦の戦犯として逮捕されてしまう理髪師・清水豊松役に丸坊主にして挑んだ。同作で日刊スポーツ映画大賞の主演男優賞を受賞。バラエティ番組に引っ張りだこで多忙を極める中、映画、ドラマともに作品を厳選した俳優活動が続いている。

中居正広の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 手をつないでかえろうよ シャングリラの向こうで

    制作年: 2015
    故・今井雅之による2009年の戯曲を「終戦のエンペラー」の奈良橋洋子監督が映画化。軽度の知的障害者である真人は、同じ障害を持つ妻を守るために罪を犯す。自分探しの旅に出た真人は旅先でひとりの女性と出会い、自分の数奇な運命を回想する。出演は、「THE 有頂天ホテル」の川平慈英、モデルのすみれ、「アウターマン」の七海。
  • 劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL

    制作年: 2013
    2012年4~6月にTBS系列で放映されたドラマ『ATARU』。サヴァン症候群で正体不明の青年がつぶやくキーワードが事件解決につながっていくミステリー・ドラマの劇場版。卓越した推理能力を持つ謎の青年・チョコザイことアタルを「私は貝になりたい」の中居正広が演じるほか、「テルマエ・ロマエ」の北村一輝、「ハゲタカ」の栗山千明らレギュラー陣、「宇宙兄弟」の岡田将生や「白夜行」の堀北真希といったスペシャルドラマからのキャストに加え、「この空の花-長岡花火物語」の松雪泰子が新たに参加。ドラマ版のチーフディレクターを務めた木村ひさしが本作でもメガホンを取っている。脚本もドラマ版に引き続き「相棒シリーズ X DAY」の櫻井武晴が担当。
    80
  • 私は貝になりたい(2008)

    制作年: 2008
    日本の軍隊とB級C級戦犯裁判の不条理に翻弄されたひとりの男の悲劇を生々しく描く。もともとテレビドラマの脚本として書かれ、その脚本家である橋本忍の映画監督デビュー作ともなった反戦ドラマを再映画化。黒澤明の「生きる」「七人の侍」など多くの傑作を手掛けてきた橋本忍が、みずから脚本を改訂した。主演は「模倣犯」の中居正広と、「トリック 劇場版」シリーズの仲間由紀恵。TBSの社員ディレクターとして、「白い影」「砂の器」などで中居正広とコンビを組んできた福澤克雄が映画監督デビューを飾る。劇中の海沿いの町は、隠岐諸島の西ノ島でロケ撮影された。
  • 模倣犯

    制作年: 2002
    メディアを利用し、人々を翻弄する天才犯罪者の暴走を描いたサスペンス。監督・脚色は「黒い家」の森田芳光。原作は宮部みゆきによる同名長篇。撮影を「BOM!」の北信康が担当している。主演は「シュート!」の中居正広。HD24Pからのキネコ。第57回毎日映画コンクール日本映画ファン賞受賞、第45回ブルーリボン賞助演男優賞(津田寛治)受賞作品。
  • 第2回欽ちゃんのシネマジャック

    制作年: 1994
    15分映画の5本立、1本300円、料金は見た本数分だけ自己申告で払うというユニークな上映方式で93年大きな話題を集めた、萩本欽一の製作総指揮による「欽ちゃんのシネマジャック」の第2弾。第1回に続き、萩本欽一監督による「なんかへん?」の第2作、「生きる」に続く山本晋也監督の「食べる」の他、アニメーションなど全6作。おまけとして前回一般公募した新人監督による1分間映画も。
  • シュート!

    制作年: 1994
    高校サッカー部の個性的なイレブンが、様々な障害を越えて全国大会に進んでいく姿を描く、青春サッカー映画。「週刊少年マガジン」(講談社・刊)に連載中の大島司の同名人気漫画を原作に、「満月(1991)」の大森一樹が監督、脚本は「ドライビング・ハイ!」(監督)などの橋本以蔵、撮影監督は「高校教師」の高間賢治が担当。主演は人気アイドルグループSMAPの面々で、ラモス瑠偉、武田修宏、藤吉信次ら現役のJリーガーたちも特別出演。

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