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- リザベス・スコット
略歴 / Brief history
本名はEmma Matzo。イギリスとロシアの血が流れている。メアリ・ウッド・カレッジを卒業後、ニューヨークに出て、モデルをしながら、アルヴィエン・スクール・オブ・ドラマに通う。42年、“The Skin of Our Teeth"のタルラー・バンクヘッドの代役でブロードウェイへのチャンスをつかむ。45年、プロデューサーのハル・B・ウォリスに見いだされ、パラマウントの「大空を駆ける女」(T)で幸運な主役デビュー。ローレン・バコール、ヴェロニカ・レイクと同様の扱いで、クールな美しいマスクと脚線美のグラマーとして売り出され、ウォリスの秘蔵っ子だったが、真価を見せた作品は日本では未輸入のものが多い。代表作には、ハンフリー・ボガートと共演した「大いなる別れ」(47)、アラン・ラッドと共演した、「赤い山」(52)、「逮捕命令」(54)などがある。ウォリスのほか、男性関係の噂は多かったが結婚経験はない。55年にはセックスに関する中傷記事で『コンフィデンシャル』誌を告訴して話題となった。57年以降はナレーターをつとめたり、TVドラマやキャットフードのCMに出演したが、映画は72年にイギリスで「悪の紳士録」○Tに出演したのみである。
リザベス・スコットの関連作品 / Related Work
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さまよう青春
制作年: 1957話題の歌手、エルヴィス・プレスリーを主演に、大御所ハル・B・ウォリスが製作にのりだした。天然色によるプレスリー映画入り第2回目の出演作品である。ロックン・ロールからスイートまでを再び彼は独特の声で歌いまくる。M・A・トムスンの原作を、「画家とモデル(1955)」のハーバート・ベイカーとハル・カンターのコンビが脚色、ハル・カンターが監督に転じて演出した。撮影は「純金のキャデラック」のチャールズ・ラング。音楽はW・シャーフ。「やさしく愛して」のプレスリーに、「雨を降らす男」のウェンデル・コーリー、「底抜けびっくり仰天」のリザベス・スコット、新人ドロムス・ハート等が共演。ジェームズ・グリアスン、ボール・スミスなどが助演する。 -
ハリウッド・アルバム
制作年: 1947「ハリウッド玉手箱」「ハリウッド宝船」と同様、スター連総出演の顔見世ミュージカル・コメディで、パラマウント専属のクロスビー、ホープ、クーパー、ミランド、ラッド、スタンウィク、ゴダード、ラムーア、リザベス・スカット以下のスター、デミル、ライゼンら監督、脚本家のフランク・バトラーなどが登場する。「ロード・シリーズ」「ハリウッド宝船」のダニエル・デア製作になる1947年度作品で、「腰抜け二挺拳銃」のエドモンド・L・ハートマン、フランク・タシュリン、ロバート・L・ウェルチ、モンテ・ブライスの合作書下し脚本を、「森林警備隊」のジョージ・マーシャルが監督した。撮影はライオネル・リンドンとスチュアート・トンプソン、作曲と音楽監督はジョセフ・J・ライリイ。主演はステイジ・ショウ“オクラホマ”から映画初出演のメアリー・ハッチャーと、「氷上円舞曲」のオルガ・サン・ファン。デフォレスト・ケリー、「ジョルスン物語」のウィリアム・デマレスト、「南米珍道中」のフランク・フェイレン、フランク・ファアガスンらが助演する。 -
執拗なサイコ
制作年: 1950『ベン・ハー』のチャールトン・ヘストンのデビュー作となったサスペンスノワール。競馬のノミ屋をしているダニーは、クラブで知り合ったアーサーをイカサマポーカーに誘い有り金を巻き上げる。だが、アーサーは絶望のあまり自殺してしまい…。【スタッフ&キャスト】監督:ウィリアム・ディターレ 出演:チャールトン・ヘストン/リザベス・スコット