みつはしあやこ ミツハシアヤコ

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  • うつし世の静寂に

    制作年: 2010
    急激な都市化により、生活環境が大きく変化した川崎北部で、今もなお地域の伝統文化を守りながら生活をする人々の姿を捉えたドキュメンタリー。監督は「オオカミの護符」の由井英。都心から多摩川を渡った川崎市北部。多摩丘陵の一角をなすこの土地には京王線・小田急線・東急田園都市線・東急東横線が並行して走り抜け、広大な住宅地に暮らす人々を都心へと送り出す。彼らは「川崎都民」あるいは「新住民」と呼ばれている。一方、この鉄道の狭間には、土地の神々や祖先に素朴な祈りを奉げ続けてきた「旧住民」のお百姓の暮らしがある。様変わりする暮らしの中にあっても、代々受け継がれてきた伝承を守り続ける人々がいる。「“講”は、今に生きる者だけが集うものではない」と古老は言った。月に一度、集落の人々が一軒の家に集まり“講”は行われる。“無尽講”は、お金の貸し借りを通じて互いに融通しあう仕組みであり、“念仏講”は先祖供養のための集いである。古来、日本列島に暮らす庶民は現世に生きる人間の意志だけでものごとを決めることを慎んできた。神や仏が同座する場に人々は集い、風土や先祖と繋がり合ってきたのだ。そんな中、明治政府の命じた「神社合祀」によって社が失われ、森だけが残された鎮守の社でおよそ100年ぶりに「獅子舞」の奉納が実現される。明治以降、近代化への舵が大きく切られて久しい今なお、庶民の祈りは続いている……。

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