二宮和也 ニノミヤカズナリ

  • 出身地:東京都葛飾区
  • 生年月日:1983/06/17

略歴 / Brief history

東京都葛飾区の生まれ。1996年にジャニーズ事務所に入り、翌97年の舞台『STAND BY ME』でリーダーのクリス役を演じて俳優デビュー。次いで、松本清張原作のTBS『天城越え』98でドラマ初出演し、同局『二十六夜参り』98などで、子役ながらその存在感と演技力を評価された。その後、テレビ朝日の学園コメディ『あぶない放課後』99の主演を経て、同年、大野智、櫻井翔、松本潤、相葉雅紀と5人でアイドルグループ“嵐”を結成。フジテレビのミニドラマ『Vの嵐』に5人で主演し、CDデビューも果たす。以降はグループでの音楽活動、バラエティ番組出演などと並行して、個人の俳優活動も継続。フジテレビ『涙をふいて』00、TBS『ハンドク!!!』01などのドラマを経て、2002年、嵐の5人で主演した堤幸彦監督「ピカ☆ンチ/LIFE IS HARDだけどHAPPY」で映画初出演を果たす。二宮が演じたのは、5人が暮らす八塩団地に初めてスケボーを持ち込んだ恩田琢磨役。04年の続編でも同じ役を演じた。03年の蜷川幸雄監督「青の炎」では、家族を守るために罪を犯してしまう17歳の少年・櫛森秀一の孤独を、繊細だが確かな演技力で表現し、早くも実力派俳優として認められるようになる。その類まれな才能には海外からも視線が及び、クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」06で、妊娠中の妻を残して出征し、生きて帰るために戦う兵士・西郷役にキャスティングされる。以後も、嵐主演の犬童一心監督「黄色い涙」07、武士道を追い求める青年・水野役を好演した金子文紀監督「大奥」10、不条理なSF世界での戦いに目覚め、自分の居場所を見つけ始める大学生・玄野計を体当たりで演じた佐藤信介監督「GANTZ」二部作11など、映画での多彩な活躍が続く。さらに嵐としてのアイドルの仕事もこなしつつ、テレビドラマでもコンスタントに主演。TBS『StandUP!!』03、テレビ朝日『南くんの恋人』04などを経て、倉本聰脚本のフジテレビ『優しい時間』05では、主演の寺尾聰と気持ちがすれ違う息子役で出演。続く同局『拝啓、父上様』07は、前作で二宮の実力を絶賛した倉本が主人公をあて書きした脚本により、修行に励む若き板前を好演した。ドラマはほかに、TBS『山田太郎ものがたり』07、『流星の絆』08、フジテレビ『フリーター、家を買う。』10など。

二宮和也の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • アナログ

    制作年: 2023
    ビートたけしの小説を二宮和也主演で映画化したラブストーリー。手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟と携帯を持たない謎めいた女性、美春みゆき。喫茶店“ピアノ”で偶然出会った2人は毎週木曜日、同じ場所で会う約束をするが……。共演は「ホテルローヤル」の波瑠。監督は「鳩の撃退法」のタカハタ秀太。
  • ラーゲリより愛を込めて

    制作年: 2022
    辺見じゅんのノンフィクション『収容所から来た遺書』を二宮和也主演で映画化。第二次世界大戦終結後、シベリアの強制収容所(=ラーゲリ)に抑留され、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、生きることを諦めず、仲間たちを励まし続けた山本幡男の半生を描く。共演は「大河への道」の北川景子、「流浪の月」の松坂桃李、「桜のような僕の恋人」の中島健人。監督は「とんび」の瀬々敬久。
  • TANG タング

    制作年: 2022
    人間とロボットの美しい友情を描く、二宮和也の2年ぶりの映画主演作。妻に捨てられたダメ男の健と、記憶を無くした迷子のロボットのタング。ポンコツ同士の運命の出会いが大きな奇跡を呼ぶ冒険ファンタジー。原作はイギリスのデボラ・インストールの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本国内でシリーズ累計発行部数28万を超えるベストセラー。出演は二宮が演じる健の妻役で弁護士の絵美を満島ひかり。小手伸也が謎の組織の加藤飛鳥に、奈緒が中国在住のロボット歴史学者の大槻凛に扮した。また、京本大我(SixTONES)がロボットやAIに詳しい会社員の林原信二役として登場、単独での本格映画出演を果たしている。そのほか、市川実日子、武田鉄矢、かまいたちの山内健司、濱家隆一など、個性あふれる面々が集結。監督は「今夜、世界からこの恋が消えても」「アキラとあきら」など2022年の公開作が目白押しの三木孝浩。
  • ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”

      制作年: 2021
      嵐20周年のツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』を収録した嵐・初となるライブ映画。2019年12月23日、東京ドームで映画を撮影するためのシューティング・ライブを敢行。嵐が見た景色を125台のカメラで記録した。監督は、「ピカ☆ンチ」の堤幸彦。第24回上海国際映画祭Gala部門・Dolby Vision部門正式出品作品。
    • 浅田家!

      制作年: 2020
      家族が様々なコスプレをした家族写真を世に送り出した写真家・浅田政志の実話を二宮和也主演で映画化。家族が“なりたかった自分”のコスプレをした家族写真をきっかけにプロの写真家として軌道に乗り始めた政志だったが、そんなとき、東日本大震災が起こる。監督は、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太。出演は、「怒り」の妻夫木聡、「ビブリア古書堂の事件手帖」の黒木華、「糸」の菅田将暉、「マチネの終わりに」の風吹ジュン、「Fukushima 50」の平田満。
      90
    • 検察側の罪人

      制作年: 2018
      雫井脩介の司法ミステリーを原作に「関ヶ原」の原田眞人が監督、木村拓哉と二宮和也が初共演。ある殺人事件の容疑者の一人として、すでに時効を迎えた未解決事件の最重要容疑者が浮上。彼を執拗に追い詰める検察官・最上の捜査方針に若手の沖野は疑問を抱く。互いの正義を賭けて対立する二人の検事を木村拓哉と二宮和也が演じるほか、「ユリゴコロ」の吉高由里子、「モリのいる場所」の山崎努ら豪華俳優陣が集結。
      50