倉本聰 クラモトソウ

  • 出身地:東京市渋谷区代々木
  • 生年月日:1935年1月1日

略歴 / Brief history

59年東京大学美学科を卒業。学生時代から新劇を志向、劇団〈仲間〉文芸部に在籍。卒業と同時にニッポン放送に入社、63年に退社後シナリオライターとして主にテレビドラマの分野で活躍。テレビの代表作に、NHKの『文吾捕物絵図』(68)、フジの『6羽のかもめ』(74)、『北の国から』(81)、NTVの『前略おふくろ様』(75)、『昨日、悲別で』(84)などがある。映画では隆旗康男の「冬の華」(78)、「駅STATION」(81)、岡本喜八の「ブルークリスマス」(78)、蔵原惟繕の「海へ~See You」(88)などがある。76年『前略おふくろ様』で昭和51年度芸術選奨、『北の国から』で路傍の石文学賞(82)、「駅」では日本アカデミー、キネ旬、毎日コンクールの脚本賞を受賞。86年には山路ふみ子映画賞文化財団特別賞を受賞している。その多くのシナリオは出版され、シナリオを(読む)習慣を人びとに植えつけた功績者の一人である。理論社からシナリオの全集『倉本聰コレクション』30巻が出ている。シナリオ以外の著書に『さらばテレビジョン』『新テレビ事情』『北の人名録』『いつも音楽があった』など。77年からは北海道の富良野市に移り住み、83年には私財を投じて脚本家・俳優の養成期間〈富良野塾〉を創立した。86年、初監督作品として(脚本も)フジテレビ製作「時計Adieu l'Hiver」を発表、興行的にヒット、日本アカデミー優秀脚本賞を受賞した。 倉本聰は映画のシナリオ作家として仕事をはじめたが、注目されたのはテレビの脚本家としてであった。多くの傑出したテレビ脚本によって今日の代表的なテレビ作家のひとりに数えられる。映画でも高倉健のために書いた「冬の華」と「駅」の二作は、しみじみとした情感の濃さをねらって成功した作品になった。「時計」で倉本聰は監督を試みる。これはフィギュア・スケートの選手をめざすひとりの少女の成長をカメラで追いながら、それに彼女の親たちのストーリーをからませたもので、実在の少女が果たして選手になれるかどうかを追跡している部分はドキュメンタリーであり、それに従ってドラマの部分は変化するという異色のねらいである。異色作という以上には出なかったが、実験としては面白いものであった。

倉本聰の関連作品 / Related Work

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  • カンバック

    焼鳥屋を経営する元世界チャンピオンのボクサーが、息子のためにカンバックする姿を描く。企画・製作・総指揮・脚本・監督・主演は元ボクサーの俳優・ガッツ石松。原作は阿部譲二。シナリオの原案は「海へ See you」の倉本聰。撮影は「トリナクリア PORSCHE 959」の矢田行男がそれぞれ担当。
  • 海へ See you

    パリ・ダカール・ラリーに命を賭けた男達の愛と戦いを描く。ジョゼ・ジョバンニの「砂の冒険者」を原案に、「時計 Adieu l'Hiver」の倉本聰が脚本を執筆。監督は「道(1986)」の蔵原惟繕、撮影は佐藤利行がそれぞれ担当。
    60
  • 時計 Adieu l’Hiver

    グルノーブル冬季オリンピックで活躍した選手同士の間に生まれた娘のフィギュアスケートに賭ける情熱を、肉体の成長に合わせて描く人間ドラマ。脚本・監督はこれが監督デビュー作となる倉本聰、撮影は「野蛮人のように」の前田米造がそれぞれ担当。主題歌は、金子由香利(「時は過ぎてゆく」)。
  • 駅/STATION

    オリンピックの射撃選手であり、警察官でもある一人の男と、事件を通して彼の心を通り過ぎていく女たちを描く。脚本は「冬の華」の倉本聰、監督は「仕掛人梅安」の降旗康男、撮影は「復活の日」の木村大作がそれぞれ担当。
    90
  • ブルークリスマス

    UFO(未確認飛行物体)を目撃した人々の血が青くなり、そのような人間が増加したら、その時、アメリカ大統領が苦悩の末、決断した計画とは……その中で展開される人間の愛と苦悩を描くSF。脚本は「冬の華」の倉本聰、監督は「ダイナマイトどんどん」の岡木喜八、撮影は「姿三四郎(1977)」の木村大作がそれぞれ担当している。
    90
  • 冬の華

    殺した相手の娘を気にかけ、伯父だといつわり文通を続けながら、彼女の成長を見守るうちに再び義理によって人を殺す男の姿を描く。脚本は「君は海を見たか」の倉本聰、監督は「夜の演歌 しのび恋」の降旗康男、撮影は「犬神の悪霊」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
    90
  • 君は海を見たか

    テレビで放映された同名作品の映画化。原作・脚本は「昭和元禄 TOKYO196X年」以来、映画から遠ざかっていた倉本聰。監督は「太陽は見た」の井上芳夫。撮影は「タリラリラン高校生」の中川芳久がそれぞれ担当。
  • 青春の鐘

    「昭和元禄 TOKYO196X年」の倉本聰がシナリオを執筆し、「禁断の果実」の鍛冶昇が監督した青春もの。撮影は「BG・ある19才の日記 あげてよかった!」の萩原憲治。
  • 昭和元禄 TOKYO196X年

    「ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦」の倉本聰がシナリオを執筆し、「めぐりあい(1968)」の恩地日出夫が監督したドキュメンタリー・タッチの青春もの。撮影は「喜劇 駅前火山」の黒田徳三。
  • ザ・スパイダースの大進撃

    新人の伊奈洸と、「ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦」の倉本聰が共同でシナリオを執筆し、「喜劇 大風呂敷」の中平康が監督したアクション・コメディ。撮影は「喜劇 東京の田舎っぺ」の北泉成。
  • ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦

    「君が青春のとき」の倉本聰と、「二人の銀座」の才賀明が共同でシナリオを執筆し、斎藤武市が監督した青春コメディ。撮影は「爆弾男といわれるあいつ」の山崎善弘。
    100
  • 君が青春のとき

    「陽のあたる坂道(1967)」の倉本聰と新人の加藤隆之助が共同でシナリオを執筆、「恋のハイウェイ」の斎藤武市が監督した青春もの。撮影は「星よ嘆くな 勝利の男」の萩原憲治。
  • 陽のあたる坂道(1967)

    石坂洋次郎の同名原作を「おゆきさん」の倉本聰と、「雌が雄を喰い殺す かまきり」の池田一朗が共同で脚色し、「白鳥」の西河克己が監督した文芸もの。撮影はコンビの高村倉太郎。
  • 北国の旅情

    石坂洋次郎の原作を、「おゆきさん」の倉本聰と「帰らざる波止場」の山田信夫が脚色し、「白鳥」の西河克己が監督した青春もの。撮影はコンビの高村倉太郎。
  • おゆきさん

    原作・塩田良平の同名小説を「私、違っているかしら」の倉本聰が脚色、鍛冶昇が第一回監督する純情メロドラマ。撮影は「星のフラメンコ」の藤岡粂信。
  • 星のフラメンコ

    石森史郎の原案を「私、違っているかしら」の倉本聰が脚本にし、「風車のある街」の森永健次郎が監督した青春もの。撮影は「この虹の消える時にも」の藤岡粂信。
  • 涙くんさよなら

    「帰ってきた狼」で共同執筆した倉本聰と明田貢がシナリオを担当。「帰ってきた狼」の西村昭五郎が監督した、青春音楽路線第一作。撮影は「放浪のうた」の姫田真佐久。
  • 私、違っているかしら

    森村桂の同名の原作を「涙くんさよなら」の倉本聰と長広明が共同で脚色し、「夜霧の慕情」の松尾昭典が監督した青春もの。撮影は同じく「夜霧の慕情」の岩佐一泉が担当。
  • 涙になりたい

    「北国の街」の倉本聰と「この虹の消える時にも」の石森史郎が共同でシナリオを執筆、「青春ア・ゴーゴー」の森永健次郎が監督した歌謡もの。撮影は「拳銃無宿 脱獄のブルース」の松橋梅夫。
  • 帰ってきた狼

    「北国の街」の倉本聰と明田貢が共同でシナリオを執筆、「競輪上人行状記」の西村昭五郎が監督した青春もの。撮影は「明日は咲こう花咲こう」の姫田真佐久。
  • 旗本やくざ(1966)

    「北国の街」の倉本聰と「大阪ど根性物語 どえらい奴」の中島貞夫が共同でシナリオを執筆、中島貞夫が監督した。撮影は「日本侠客伝 血斗神田祭」の鷲尾元也。
  • 北国の街

    富島健夫の原作“雪の記億”を「学園広場」の倉本聰が脚色「花咲く乙女たち」の柳瀬観が監督した青春もの。撮影は「噂の風来坊」の柿田勇。
  • くノ一化粧

    山田風太郎原作“外道忍法帖”を「くノ一忍法」の倉本聰と中島貞夫それに金子武郎が共同で脚色、中島貞夫が監督した忍者もの。撮影もコンビの赤塚滋。
  • くノ一忍法

    山田風太郎の同名小説を「月曜日のユカ」の倉本聰と「間諜」の中島貞夫が共同で脚色、中島貞夫が監督した忍者もの。撮影は「忍者狩り」の赤塚滋。
  • 月曜日のユカ

    安川実の原作を「学園広場」の斎藤耕一と倉本聰が共同で脚色、「光る海」の中平康が監督した風俗ドラマ。撮影もコンビの山崎善弘。
  • 学園広場

    「現代っ子」の倉本聰と斎藤耕一が共同でオリジナル・シナリオを執筆、「午前零時の出獄(1963)」の山崎徳次郎が監督した青春もの。撮影は「俺は地獄の部隊長」の伊佐山三郎。
  • 現代っ子

    倉本聰・弘田功治が脚本を執筆したNTV連続ドラマを、「俺の背中に陽が当る」の中平康が監督した社会ドラマ。撮影は「その人は遠く」の姫田真佐久。

映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 6/19

ローレン・リー・スミス(1980)

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所

ゲイル・フォアマン原作のベストセラー小説『ミアの選択』を映画化。死の淵にいる主人公の生死をめぐる選択を、珠玉の名曲と共に描く感動作。監督は、「ファッションが教えてくれること」のR・J・カトラー。出演は、「キック・アス」シリーズのクロエ・グレースモレッツ、「スノーホワイト」のジェイミー・ブラックリー。

ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀

1937年に起きたドイツ飛行船ヒンデンブルグ号爆発炎上事故をモチーフに製作された歴史ミステリー。爆弾が仕掛けられたとされる飛行船に乗り込んだ人々の運命と、事故の裏に潜む政治的陰謀を描く。出演は「寂しい時は抱きしめて」のローレン・リー・スミス、「そして、デブノーの森へ」のグレタ・スカッキ、「アメリカン・ヒストリーX」のステイシー・キーチ、「ドレスデン、運命の日」のハイナー・ラウターバッハ。
ゾーイ・サルダナ(1978)

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」のスタジオライカによるストップモーションアニメ。ヴィクトリア朝時代のロンドン。孤独な探検家・ライオネル卿は、伝説の生物を探し求めてアメリカ北西部へと旅立つ。そこで発見したのは、人間の言葉を話す生きた化石だった。声の出演は「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマン、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのゾーイ・サルダナ。監督は「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」の脚本を手がけたクリス・バトラー。第77回(2019年)ゴールデン・グローブ賞でアニメーション映画賞を受賞。

バーバラと心の巨人

「ハリー・ポッター」のクリス・コロンバスが製作を務め、グラフィックノベル『I KILL GIANTS』を実写映画化。風変わりな少女バーバラは、“巨人”から町を守ろうと腐心している。家でも学校でも孤立する彼女に、転校生のソフィアが声を掛ける。出演は、「死霊館 エンフィールド事件」のマディソン・ウルフ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのゾーイ・サルダナ、「グリーンルーム」のイモージェン・プーツ。監督は、「HELIUM」で第86回アカデミー賞短編賞を受賞したアンダース・ウォルター。

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