白石奈緒美 シライシナオミ

  • 出身地:カナダのヴァンクーヴァー市の生まれ
  • 生年月日:1935/01/24
  • 没年月日:2019/08/03

略歴 / Brief history

貿易商の父・萬寿雄と母・きみの二男二女の二女。武蔵野女子学院高等部を経て55年3月、同短期大学を卒業と同時に、ラジオ東京放送劇団に四期生として入団。同年4月、ラジオ東京テレビ開局記念ドラマ『おやゆび姫』にテレビ初出演。翌56年、東宝からスカウトされて劇団に在籍のまま東宝と契約、テレビ界から映画界に入った最初の女優として話題になる。同年の「若人の凱歌」(青柳信雄監督)に宝田明と共演してデビュー、続く「天上大風」では池部良と共演するなど恵まれたスタートをきる。翌57年に劇団を退団して以降、「大安吉日」57、「東京の休日」「結婚のすべて」58、「花咲く星座」59など一連の青春映画に出演。59年に東宝を退社したのち、結婚のため一時引退(のち離婚)、68年に東映の「●トルコ風呂」でカムバックするまではスクリーンを遠ざかったものの、主演作「女医の愛欲日記」(深尾道典監督)73が代表するように、人生の辛酸に年輪を重ねた美貌と豊満な肉体によって、むしろ女優としては中年期に開花したと言うべきか。映画の出演作はほかに「徳川女刑罰史」68、「あさき夢みし」74、「愛のコリーダ」(大島渚監督)、「天保水滸伝・大原幽学」(山本薩夫監督)76、「不良少年」80などがある。NET『遠山の金さん捕物帳』、テレビ朝日『鬼平犯科帳』、近作は同『中村雅楽三度登場・幽霊劇場殺人事件』(TVムーヴィー)80などのテレビ出演、国立劇場での地唄舞の公演、料理に関する著作『こんなに美味しいメニュー』76(青春出版社)、そして69年から現在まで続けられている早稲田大学大学院での日本美術史研究と、何かと話題のつきることはない。71年10月21日、中島力と再婚。

白石奈緒美の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 愛のコリーダ 修復版

    アートかエロスか? 松田英子、藤竜也がセックスと愛の極限を表現! 愛憎の果てに男性器を切り取るという昭和の日本を震撼させた「阿部定事件」を、大胆な性描写と圧倒的映像美で描き切った大島渚監督史上最大の 問題作が2Kデジタル修復版で蘇る。「夜と霧」などで知られるフランスのプロデューサー、アナトール・ドーマンから「ポルノを」と誘われた大島は、題材に阿部定を選び、ハードコアで作る構想にたどり着く。日本側のプロデューサーには若松孝二が迎えられた。検閲を逃れるため、日本で撮影されたネガフィルムを未現像のままフランスに送って編集し、日本に逆輸入して上映するという執念で作品を完成させる。1976年カンヌ国際映画祭で世界初上映され大絶賛を浴びるが、日本公開に際しては、税関検閲の段階でズタズタにされ、性描写などに多くの修正と一部のシーンカットがなされた。また、作品のシナリオと写真を掲載した書籍『愛のコリーダ』が三一書房から刊行されたが、その一部がわいせつ文書図画に当たるとして、東京地検はわいせつ物頒布罪で大島と出版社社長を起訴する。裁判で大島は「芸術か、わいせつか」ではなく「わいせつ、なぜ悪い」の論点で戦い、1979年東京地裁で無罪、1982年東京高裁の控訴審でも無罪を勝ち取った。2000年のリバイバル上映では、オリジナルプリントを新たにフランスから取り寄せ、本篇プリントはノーカットで、税関・映倫の精査によるボカシという修正のみで「愛のコリーダ2000」として公開された。今回は、ブラー処理、色調整、レストア作業などをほどこし、全面的に修正が行われ、初のデジタル素材となって全国公開される。
  • あなたにゐてほしい

    昭和を舞台に、戦死した息子の夢を叶えるため、電波の届かない村にテレビを引こうと奔走する父と息子の許嫁の姿を描くドラマ。監督・脚本は、「20世紀ノスタルジア」の原將人。出演は、新人の観音崎まおり、「ルージュ」の長沢大、「虹の岬」の中村万里。ゆうばりファンタスティック映画祭2013「渚」特別賞受賞作品。
  • 愛のコリーダ2000

    昭和11年に起きた“阿部定事件”を題材に大島渚が性描写の限界にチャレンジし、物議もかもした映画「愛のコリーダ」。その過激な描写故に当時フィルムはカット、修正され上映された。今作はそのオリジナルプリントを新たにフランスから取り寄せ、ノーカットで最小限の修正のみで公開された。監督・脚本は大島渚。出演は松田英子、藤竜也ほか。
    80
  • 徳川の女帝 大奥

    徳川11代将軍家斉の時代に大奥へ迎えられた少女が、女の戦いに勝ち抜いていく姿を描く。脚本は「彼のオートバイ、彼女の島」の関本郁夫、「トリナクリア PORSCHE 959」の高山由紀子、「大奥十八景」の志村正浩が共同で執筆。監督は「団鬼六 緊縛卍責め」の関本、撮影は「ベッド・パートナー BED PARTNER」の水野尾信正がそれぞれ担当。
    70
  • 雪華葬刺し

    京都を舞台に、天才刺青師を中心に、複雑に絡み合う人間関係と、背中に刺青を入れる女の姿を描く。脚本は「団鬼六 蒼い女」の桂千穂、監督は「蔵の中」の高林陽一、撮影は藤井秀男がそれぞれ担当。
  • 天保水滸伝 大原幽学

    世界で初めて農民を組織したといわれる大原幽学を主人公に、笹川繁蔵、平手造酒、飯岡助五郎など浪曲でお馴じみの「天保水滸伝」をからませて、その時代に生きた人間群像を描く。脚本は「わが青春のとき」の山内久、監督は「不毛地帯」の山本薩夫、撮影は「君よ憤怒の河を渉れ」の小林節雄がそれぞれ担当。
  • 愛のコリーダ

    昭和11年に起きた“阿部定事件”を題材にした作品で、セックス表現が日本では十分に撮影できないとのことで、脚本・監督の大島渚が、フランスのアナトール・ドーマンの協力を得て、撮影は日本で行ない、フランスで編集するという新システムで完成させた。公開時性描写などに多くの修正と一部のシーンカットが施された。2000年のリバイバル時に修正を減らたノーカット版「愛のコリーダ2000」として公開された。
    80
  • バージンブルース

    中年という未知の世界に住む男に対する娘の憧憬と恋を描いた青春映画。脚本は「妹」の内田栄一、監督も同作の藤田敏八、脚本は「(秘)色情めす市場」の安藤庄平がそれぞれ担当。
    70
  • あさき夢みし

    十三世紀後半王朝の挽歌が貴族たちの胸を掠める時、宮廷の後宮に生きた一人の女性の愛欲、人間としてのめざめ、そして自由を求めての出家を描く。脚本は詩人の大岡信、監督は「哥」の実相寺昭雄、撮影は中堀正夫がそれぞれ担当。
    100
  • 夜の演歌 しのび恋

    夜の世界に生きる奔放な叔母に育てられた娘が、叔母を取り巻く様々な男たちを通じて、次第に女として目覚め磨かれていく姿を描く。脚本は「夜の歌謡シリーズ なみだ恋」の成澤昌茂、監督は「色魔狼」の降旗康男、撮影は花沢鎮男がそれぞれ担当。
  • 女医の愛欲日記

    実在の事件をヒントに異常性愛の快楽に耽溺し、自ら破滅していく女医を描く。脚本・監督は新人深尾道典、撮影は塚越竪二が担当。
  • 徳川女刑罰史

    「徳川女系図」の石井輝男と、新人の荒井美三雄がシナリオを共同執筆し、石井輝男が監督した風俗もの。撮影は「帰って来た極道」のわし尾元也が担当した。
  • (秘)トルコ風呂

    「夜の手配師」の下飯坂菊馬と新人播磨幸治が脚本を共同執筆し、「あゝ予科練」の村山新治が監督した風俗もの。撮影は「代貸」の稲田喜一が担当。
  • まり子自叙伝 花咲く星座

    先頃芸術座で上演された菊田一夫作『まり子自叙伝』の映画化。「暗黒街の顔役」の共同執筆者・関沢新一が脚色し、「社長太平記」の松林宗恵が監督した。撮影は「サザエさんの結婚」の鈴木斌。
  • 大人には分らない・青春白書

    政治家の父と、学生バンドのドラマーの息子を対比させ、新旧モラルの対立と、若者たちの生活を描こうという、二十七歳の新人監督須川栄三の第一回作品。脚本は須川栄三自身と森谷司郎のオリジナル。撮影は「美女と液体人間」の小泉一。「密告者は誰か」の夏木陽介、「大学の人気者」の団令子をはじめ、白川由美・佐原健二・柳永二郎・草笛光子などが出演。
  • 若い獣

    拳闘の非情な世界を、そこで押しつぶされる青春の姿を、リアルに追求しようとしたもの。「死の壁の脱出」(共同脚本・日活)の石原慎太郎が、東宝で、原作・脚色・監督の三役を一人で担当した。その監督第一回作品。撮影は「大笑い捕物帖」の栗林実。主演は「二人だけの橋」の久保明、「結婚のすべて」の団令子・新珠三千代。ほかに、河津清三郎・佐原健二・左藤允などが助演。
  • 美女と液体人間

    東宝の特殊撮影技術を駆使した怪奇活劇篇で、海上日出男の原作を、「地球防衛軍」のコンビ、木村武が脚色、本多猪四郎が監督、「花嫁三重奏」の小泉一が撮影した。特技監督は円谷英二。「花の慕情」の平田昭彦、「弥次喜多道中記」の白川由美、佐原健二、小沢栄太郎、田島義文らが出演。色彩はイーストマン・カラー。Perspecta Stereophonic Sound。
    90
  • 結婚のすべて

    「新婚七つの楽しみ」の白坂依志夫の書き下ろし脚本を、新人第一回の岡本喜八が監督し、「二人だけの橋」の中井朝一が撮影した風俗喜劇。主演は「大当り狸御殿」の雪村いづみ、山田真二、「氷壁」の上原謙、「葵秘帖」の新珠三千代、「女であること」の三橋達也、「母三人(1958)」の仲代達矢など。
  • 東京の休日(1958)

    山口淑子の映画生活二十年記念映画。「家内安全」の井手俊郎と「ジャズ娘に栄光あれ」の山本嘉次郎の共同脚本を山本嘉次郎が自ら監督し、「どん底」の山崎市雄が撮影を担当した。「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の山口淑子、池部良を筆頭に、東宝のオールスターが顔を見せている。色彩はイーストマンカラー。
  • 重役の椅子

    源氏鶏太原作『総務部長死す』を「悪徳」の猪俣勝人が脚色、「続サラリーマン出世太閤記」のコンビ筧正典が監督、鈴木斌が撮影をそれぞれ担当した。出演は「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の池部良をはじめ、団令子、淡路恵子、柳永二郎、伊藤久哉、水野久美などが出演している。
  • 続社長三代記

    「社長三代記」の後篇で、脚本笠原良三、監督松林宗恵、撮影小原譲二とスタッフはいずれも前作と同様。出演は森繁久彌、加東大介、小林桂樹、司葉子、雪村いづみら前作のメンバーに、淡路恵子、藤間紫、白石奈緒美が加わり他に徳川夢声が特別出演。
  • 花嫁三重奏

    「柳生武芸帳 双龍秘劔」の共同脚色者の一人若尾徳平の脚本を、「地球防衛軍」のコンビ本多猪四郎が監督し、小泉一が撮影したコメディ。主演は「ジャズ娘に栄光あれ」の小泉博、「愛情の都」の草笛光子。ほかに根岸明美、柳家金語楼、団令子、佐原健二、清川虹子、中村是好、土屋嘉明、堺左千夫といった顔ぶれ。
  • 花嫁は待っている

    「大暴れチャッチャ娘」の八田尚之のオリジナル・シナリオを「大学の侍たち」のコンビ、青柳信雄が監督、遠藤精一が撮影した青春明朗喜劇。主演は「別れの茶摘み歌 お姉さんと呼んだ人」の小泉博、「続大番 (風雲篇)」の青山京子、「太夫さんより 女体は哀しく」の扇千景、「森繁の僕は美容師」の北川町子。ほかに柳家金語楼、三木のり平など。
  • 大安吉日

    サンデー毎日に連載された源氏鶏太の同名小説の映画化。「愛は降る星のかなたに」の猪俣勝人が脚色、「新婚第一課」の筧正典が監督、「流れる」の玉井正夫が撮影を担当する。主な出演者は「おかしな奴(1956)」の小林桂樹、「おしゃべり社長」の岡田茉莉子、淡路恵子、「歌う弥次喜多 黄金道中」の中村メイコ、「星空の街」の藤木悠、河内桃子、ほかに多々良純、宮田洋客、柳永二郎、平田昭彦、三津田健、藤間紫など。
  • 天上大風

    会社乗取りの陰謀が勝つか、熱血社員の闘志が勝つか東宝十八番のサラリーマンもの。源氏鶏太の新聞連載小説より「浮気旅行」の長瀬喜伴が脚色、「飯沢匡作「二号」より ある女の場合」の瑞穂春海が監督、「嵐(1956)」の飯村正が撮影を担当する。主な出演者は「兄とその妹」の池部良「猫と庄造と二人のをんな」の香川京子、「若人の凱歌」の白石奈緒美、宝田明、「哀愁の街に霧が降る」の北川町子、「おかしな奴(1956)」の中田康子、「裸足の青春」の河内桃子、その他白川由美、伊豆肇、千秋実、田中春男、東郷晴子、左卜全など。
  • 若人の凱歌

    オリンピックを控えての今日、水泳に精魂を傾ける若い男女スポーツマンの温い友情を描く明朗篇。「花嫁会議」の梅田晴夫のオリジナル脚本から「アチャコ行状記 嫁取り試験」の青柳信雄が監督、「兄とその妹」の遠藤精一が撮影を担当する。主な出演者は「裸足の青春」の宝田明、「金語楼の天晴れ運転手物語」の柳家金語楼、清川虹子、「猫と庄造と二人のをんな」の環三千世、その他藤木悠、森啓子、坂本武、一竜斎貞鳳など。新人白石奈緒美(TVスター)が抜擢されて初出演する。

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 9/29

エリカ・エレニアック(1969)

逃げる天使

青年士官と融通のきかない中年軍曹、ウマが合うはずのないコンビが、キュートでグラマー、しかしとんでもないトラブル・メーカーの″囚人″ギャルの移送を命じられ、すったもんだを繰り広げるロードムービー。監督はハリウッドの異端児デニス・ホッパー。原案は「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」で一躍メジャーに躍り出たジョン・バッティーアとジョン・ライスのコンビ。この2人に「フリージャック」のダン・ギルロイが加わって脚本を仕上げた。撮影はウェリ・スタイガー、編集は「トゥルー・ロマンス」のクリスチャン・A・ワグナー、美術はロバート・ピアーソン、映画全体にゆったりと流れる音楽は″ニュー・カントリー″の人気コンビ、ドワイト・ヨーカム&ピート・アンダーソン。主演は「プラトーン」、「ホット・スポット」のバーンズ軍曹役などコワモテの演技で知られるトム・ベレンジャー、対するは「サバイビング・ゲーム」の新鋭ウィリアム・マクナマラ。このコンビを翻弄するのがアクション大作「沈黙の戦艦」のエリカ・エレニアック。シーモア・カッセルをはじめ、デイーン・ストックウェルなどホッパーの交友関係がうかがえる配役に加えて、とどめにホッパー自身が「ブルー・ベルベット」、「リバース・エッジ」で見せた怪演のセルフ・パロディまで見せてくれるサービスぶりだ。

ビバリー・ヒルビリーズ じゃじゃ馬億万長者

一夜にして億万長者となった田舎者の一家が、ビヴァリーヒルズの高級住宅地に引っ越した事から巻き起こる騒動を描いたコメディ。往年のTVシリーズ「じゃじゃ馬億万長者(62~70)」のリメイク。監督は「ウェインズ・ワールド」のペネロープ・スフィーリス。製作は、イアン・ブライス。脚本はローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール、ジム・フィッシャー、ジム・スタールの共同。撮影は「U2/魂の叫び」のロバート・ブリンクマン、音楽はプリットのラロ・シフリンで、ハンク・ウィリアムスほかのC&Wナンバーが全編に流れる。主演は『アーネスト、モンスターと戦う!』〈V)のジム・ヴァーニー。共演は「沈黙の戦艦」のエリカ・エレニアック、「ラスト・ショー」のクロリス・リーチマン、TV版で主演したバディー・エブセンほか。
エミリー・ロイド(1970)

ウェルカム・トゥ・サラエボ

戦火のサラエボで葛藤する英国人ジャーナリストの姿を描いたドラマ。監督は「バタフライ・キス」「日蔭のふたり」のマイケル・ウィンターボトム。海外特派員のマイケル・ニコルソンが実際の体験を基に執筆したノンフィクションを基に、脚本は「バタフライ・キス」でウィンターボトムと組んだフランク・コトレル・ボイスが執筆。製作は「グリッドロック」のグラハム・ブロードベントとダミアン・ジョーンズ。撮影のダフ・ホブソン、美術のマーク・ジェラハディ(「ナッシング・パーソナル」)はウィンターボトムが手掛けたテレビ・シリーズ『ファミリー』にも参加。編集のトレヴァー・ウェイト、衣裳のジャンティ・イェイツは「日蔭のふたり」に続く参加。音楽はウォーターボーイズの一員でもあるエイドリアン・ジョンストン。出演は英国の舞台・テレビで活躍するスティーヴン・ディレーン(「ハムレット」)、「ラリー・フリント」のウディ・ハレルソン、「ミルドレッド」のマリサ・トメイ、「エンジェル・アット・マイ・テーブル」「シャロウ・グレイブ」のケリー・フォックス、「リバー・ランズ・スルー・イット」のエミリー・ロイド、オーディションで選ばれた子役のエミラ・ヌシェヴィッチほか。

百一夜

映画発明百年を祝福するとともに、そのイメージと幻想の制度を挑発的に解体してみせる形而上学的コメディ。監督・脚本はヌーヴェルヴァーグ出身の女性映画作家でフィクションとドキュメンタリーの狭間で独特の映像表現を繰り広げる「ジャック・ドゥミーの少年期」のアニェス・ヴァルダ。製作会社はヴァルダのプロダクション、シネ・タマリスと、「魅せられて」「クラッシュ」など国際的に活躍する独立プロデューサー、ジェレミー・トーマスのレコーデッド・ピクチャーズ。製作総指揮はドミニク・ヴィニェ。撮影はエリック・ゴーティエ、美術はシール・ボアタールとセドリック・シモノー、編集はユーグ・ダルモア、録音はジャン=ピエール・デュレとアンリ・モレルがそれぞれ担当。衣裳はヴァルダの娘で、義父ジャック・ドゥミー監督作品で知られるロザリー・ヴァルダ。出演は映画百年の歴史がそのまま人格と化したシモン・シネマ氏に、仏映画第一世紀記念委員会委員長を務める名優ミシェル・ピコリ、その友人に「愛のめぐりあい」などののベテラン、マルチェロ・マストロヤンニ(96年死去)、ヴァルダとドゥミの子息マチュー・ドゥミー(「カンフー・マスター」)、「そして僕は恋をする」のエマニュエル・サランジェ。本作でヴァルダがオマージュを捧げている相手ルイス・ブニュエルの声(台詞は「記念行事に死を、忘却万歳!」)は、ブニュエル映画の常連で実際に巨匠の声態模写を特技にしている「ナサリン」のフランシスコ・ラバル。豪華なゲスト陣には、アヌーク・エーメ、ファニー・アルダン、ジャン=ポール・ベルモンド、死神役にロマーヌ・ボーランジェ、「冬の旅」でヴァルダと組み、ジャンヌ・ダルクに扮して登場するサンドリーヌ・ボネール、バス・ガイド役でジャン=クロード・ブリアリ、スター然とヘリコプターで登場するアラン・ドロン、豪勢でロマンチックな舟遊びを楽しむカトリーヌ・ドゥヌーヴとロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ハリソン・フォード、ジーナ・ロロブリジダ、ジャンヌ・モローとハンナ・シグラが次々とシモン・シネマ氏を訪問する。またカメオ的な特別出演にはさらにサビーヌ・アゼマ、ジェーン・バーキン、アリエル・ドンバル、スティーヴン・ドーフ、アンドレア・フェレオル、レオナルド・ディカプリオ、ダリル・ハンナ、ジャン=ピエール・レオ、マーティン・シーン、ハリー・ディーン・スタントン、仏国際映画配給公社ユニフランス・インターナショナルの会長ダニエル・トスカン・デュ・プランティエらが顔を揃えている。さらにリュミエール兄弟の「列車の到着」に始まり、無声映画の傑作、トーキー古典時代を経て、現在に至る、映画百年の歴史を彩る様々な映画の抜粋映像が挿入される。

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