イーサン・コーエン イーサンコーエン

  • 出身地:アメリカ、ミネソタ州ミネアポリス
  • 生年月日:1957年9月21日

略歴 / Brief history

【カンヌ映画祭を3度制した現代アメリカ映画の若き巨匠】アメリカ、ミネソタ州ミネアポリス出身。父は大学で経済学を、母は美術史を教えるインテリの両親で、少年時代から8ミリ映画を作って遊ぶ。プリンストン大学で哲学を学んだ後、兄ジョエルに誘われて映画作りを始める。1984年、クレジット上ではイーサン製作、ジョエル監督、二人の共同脚本で手がけた処女作「ブラッドシンプル」がインディペンデント・スピリット賞の監督賞を受賞し、20世紀フォックスの資金を受けて「赤ちゃん泥棒」(87)、「ミラーズ・クロッシング」(90)を監督。そして4作目の「バートン・フィンク」(91)でカンヌ国際映画祭でパルム・ドール、監督賞、男優賞の3部門を独占受賞して、コーエン兄弟の知名度を国際的に高める。そんな彼らに注目したハリウッドの大物プロデューサー、ジョエル・シルバーと組み、巨額の製作費をかけた大作「未来は今」(94)を発表するが、興行的に惨敗。この経験から再び低予算映画に立ち戻り、自分たちの故郷ミネアポリスの田舎町を舞台にした犯罪ドラマ「ファーゴ」(96)を発表する。この作品は批評家から絶賛を浴び、アカデミー賞で脚本賞と主演女優賞を、さらに2 度目のカンヌ映画祭の監督賞に輝いた。興行的にも成功を収め、それまで評論家たちからの評価は高かったものの一般的には知られていなかったコーエン兄弟の人気を一気に高めた。【商業性と芸術性を備えた監督に】犯罪ドラマ、ドタバタ・コメディ、スリラー、ギャングものなど、ジャンル映画を得意としながらも深い人間考察と緻密な構成で決して紋切り型には陥らず、2000年代に入ってからは「ディボース・ショウ」(03)、「レディ・キラーズ」(04)といったハリウッド大作にも再び挑戦。一方でインディペンデント映画「バーバー」(01) で3度目のカンヌ映画祭監督賞を獲得する快挙を成し遂げ、商業性と芸術性を兼ね備えた監督へと変化した。2007年の「ノーカントリー」では兄弟にとって初となるアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞。国内外で多数の賞を得た他、これまでのコーエン兄弟映画の中で最高のヒットとなり、その翌年には対照的なクライム・コメディ「バーン・アフター・リーディング」を発表した。

イーサン・コーエンの関連作品 / Related Work

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  • サバービコン 仮面を被った街

    ジョージ・クルーニーが監督を務め、コーエン兄弟の脚本を映画化。新興住宅街サバービコン。ロッジ家に強盗が侵入したことを機に、幼い息子ニッキーの運命は思わぬ方向へと突き進む。一方、新たな住人となった黒人家族の存在が、街の暗い一面を焙り出す……。出演は「ダウンサイズ」のマット・デイモン、「キングスマン:ゴールデン・サークル」のジュリアン・ムーア、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のオスカー・アイザック。
    50
  • ヘイル、シーザー!

    1950年代のハリウッドを舞台に、コーエン兄弟が撮り上げたサスペンス・コメディー。史上空前のスペクタクル超大作の撮影中、主演俳優誘拐事件が発生。個性溢れるスターたちを巻き込みながら、事件解決のために“スタジオの何でも屋”が奔走する。出演は「エベレスト3D」のジョシュ・ブローリン、「トゥモローランド」のジョージ・クルーニー、「ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者」のアルデン・エーレンライク、「グランド・ブダペスト・ホテル」のレイフ・ファインズ、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョナ・ヒル、「LUCY ルーシー」のスカーレット・ヨハンソン、「プロミスト・ランド」のフランシス・マクドーマンド、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」のティルダ・スウィントン、「ジュピター」のチャニング・テイタム。
    70
  • 不屈の男 アンブロークン

    女優アンジェリーナ・ジョリー監督第2作。第二次大戦中に日本軍捕虜となったオリンピック選手ルイ・ザンペリーニの波乱の半生を綴る。47日間にも及ぶ漂流や捕虜生活など、連続する苦難に決して屈しなかった彼が見つけたものとは……。主演は「名もなき塀の中の王」のジャック・オコンネル。ほか、彼を虐げる収容所署長を日本人ギタリストのMIYABIが、彼と共に太平洋上を漂流するキャプテンを「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」のドーナル・グリーソンが演じる。
    60
  • ブリッジ・オブ・スパイ

    スティーヴン・スピルバーグ監督×コーエン兄弟脚本×トム・ハンクス主演の豪華顔合わせで贈るサスペンス。実話を元に、冷戦下の1960年代、米ソ全面核戦争の危機が迫る中で両国のスパイ交換任務に当たった米国人弁護士の苦闘を描く。共演は「ブーリン家の姉妹」のマーク・ライランス、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のエイミー・ライアン。
    80
  • インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

    監督した「ノーカントリー」が第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞など計4冠に輝いたジョエルとイーサンのコーエン兄弟が、1960年代のニューヨークを舞台に成功を目指しもがくシンガー・ソングライターの姿をユーモラスに描く。ボブ・ディランが敬愛するミュージシャン、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録を下敷きにしている。「ドライヴ」のオスカー・アイザックが主演を務め、作品中で見事な歌声を披露。ほか、「17歳の肖像」のキャリー・マリガン、グラミー賞受賞歌手であるとともに「TIME/タイム」など俳優としても活躍するジャスティン・ティンバーレイクらが出演。本作はフィルムで撮影された。第66回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。
    80
  • モネ・ゲーム

    1966年に製作された「泥棒貴族」をリメイクしたコメディ。印象派を代表する画家モネの名画に見せかける完璧な贋作詐欺計画があらぬ方向に転がっていく。監督は「終着駅 トルストイ最後の旅」「真夏の夜の夢」のマイケル・ホフマン。脚本は「ノーカントリー」「バーン・アフター・リーディング」のジョエル・コーエンとイーサン・コーエンが担当。「英国王のスピーチ」で第83回アカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファースと「ナイト&デイ」「クリスティーナの好きなコト」のキャメロン・ディアスがちぐはぐな詐欺コンビを演じる。ほか「ハリー・ポッター」シリーズのアラン・リックマン、「ラブリーボーン」のスタンリー・トゥッチらが出演。
    70
  • トゥルー・グリット

    ジョン・ウェインがオスカーを受賞した「勇気ある追跡」のオリジナル原作を、「ノーカントリー」のジョエル&イーサン・コーエンが新たに映画化。父親を殺された少女が、二人の男と共に犯人を追う姿を描く。出演は、「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジス、「グリーン・ゾーン」のマット・デイモン、「ブッシュ」のジョシュ・ブローリン、本作が映画初出演となるヘイリー・スタインフェルドなど。
    80
  • シリアスマン

    人生崩壊まっしぐらの一大パニックに陥った“世界一不幸な男”の運命をたどる2週間の物語。監督は「ノー・カントリー」のジョエル&イーサン・コーエン。出演は、舞台を中心に活躍するマイケル・スタールバーグ、「扉をたたく人」のリチャード・カインド、「容疑者」のフレッド・メラメッド、「最後の恋のはじめ方」のアダム・アーキンなど。
  • バーン・アフター・リーディング

    1枚の極秘ディスクをめぐって、複雑な人間模様が展開されるオフビートなクライム・コメディ。前作「ノーカントリー」がアカデミー賞作品賞をはじめ4部門で受賞したジョエル・コーエンとイーサン・コーエン兄弟が、製作・脚本・監督を担当している。出演は、「オー・ブラザー」「ディボース・ショウ」のジョージ・クルーニー、「バベル」「ベジャミン・バトン 数奇な運命」のブラッド・ピット、「マルコヴィッチの穴」「チェンジリング」のジョン・マルコヴィッチ、ジョエル・コーエンの妻である「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンド、「オルランド」「フィクサー」のティルダ・スウィントンなど。スウィントン以外の俳優は、あて書きで脚本が書かれたという。
  • ノーカントリー

    執拗なまでに標的を追いつめる殺人マシーンから狙われた人々の運命を描くハード・サスペンス。「ファーゴ」のコーエン兄弟が、コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』を脚色・監督。出演は、「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズ、「海を飛ぶ夢」のハビエル・バルデム、「アメリカン・ギャングスター」のジョシュ・ブローリンなど。第80回アカデミー賞で、作品・監督・脚色・助演男優(ハビエル・バルデム)など4部門を受賞したのをはじめ、カンヌ国際映画祭パルムドールなど、多くの映画賞を受賞した。
    80
  • パリ、ジュテーム

    全編パリで撮影された、パリの街が主役のラブ・ストーリー。ヌーヴェルヴァーグ全盛の65年、エリック・ロメールやジャン=リュック・ゴダールなど6人の監督がそれぞれの視点でパリを描いた「パリところどころ」の現代版ともいえる、新たなパリ映画。監督にはコーエン兄弟、ガス・ヴァン・サント、アルフォンソ・キュアロン、ウォルター・サレス、イサベル・コイシェ、諏訪敦彦、オリヴィエ・アサヤス、シルヴァン・ショメ、ジェラール・ドパルデューなど、出演者にはナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、スティーヴ・ブシェミ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、ジーナ・ローランズなど。
  • バッドサンタ

    泥棒目的で仮装サンタとして働く不良中年男と、孤独な少年の交流を描いたコメディ。監督は「ゴーストワールド」のテリー・ツワイゴフ。脚本は「キャッツ&ドッグス」のジョン・レクア&グレン・フィカーラ。撮影は「ジェイ&サイレント・ボブ/帝国への逆襲」のジェイミー・アンダーソン。美術は「ルールズ・オブ・アトラクション」のシャロン・シーモア。衣裳は「アバウト・シュミット」のウェンディ・チャック。出演は「アラモ」のビリー・ボブ・ソーントン、「ふたりの男とひとりの女」のトニー・コックス、新人子役のブレット・ケリー、「スウィート・ノベンバー」のローレン・グレアム、「チャーリーズ・エンジェル/フル・スロットル」のバーニー・マック、「パニック/脳壊」のジョン・リッターほか。
  • ホネツギマン

    昼は整体師、夜は人体模型柄のボディスーツがトレードマークの人気プロレスラー“ホネツギマン”として闘う男の活躍を描くインディーズ系異色コメディ。コーエン兄弟全作品のストーリーボードを担当してきたJ.トッド・アンダーソンが、初のメガホンを握った。共同脚本は、「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」のイーサン・コーエン。
  • レディ・キラーズ

    犯罪グループと老婦人の奇妙な対決を描くサスペンス・コメディ。1955年作品「マダムと泥棒」のリメイク。監督・製作・脚本は「ディボース・ショウ」のジョエル・コーエン&イーサン・コーエン(イーサンは監督としてクレジットされるのはこれが初)。撮影も「ディボース・ショウ」のロジャー・ディーキンス。音楽も「ディボース・ショウ」のカーター・バーウェル。美術は「ビッグ・フィッシュ」のデニス・ガスナー。衣裳は「ディボース・ショウ」のメアリー・ゾフレス。出演は「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のトム・ハンクス、「9デイズ」のイルマ・P・ホール、「最’新‘絶叫計画」のマーロン・ウェイアンズ、「スパイダーマン」のJ・K・シモンズ、「ラッシュアワー」のツィ・マー、「タイタンズを忘れない」のライアン・ハーストほか。2004年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。
  • ディボース・ショウ

    一作ごとに映画の豊かさを堪能させてくれるコーエン兄弟。今作のテーマは、結婚の虚実。莫大な慰謝料を巡る男と女の駆け引きを、ユーモアもふんだんに描いたラブ・ストーリーだ。目を惹くのは、ジェットコースターのような語りのテンポ。タイトルが浮かんだかと思うと瞬く間にドラマに引き込まれ、気が付くと102分の上映時間が過ぎ去ってしまう。この眩暈がしそうな爽快感は、ホークスやルビッチといった巨匠が遺したスクリューボール・コメディを思わせる。
    60
  • バーバー

    冴えない床屋の数奇な運命をスタイリッシュな映像で描いた作品。監督・脚本は「オー・ブラザー!」のジョエル・コーエン。製作・脚本は彼の実弟でずっとコンビを組むイーサン・コーエン。撮影はコーエン作品の常連でもある、「ビューティフル・マインド」のロジャー・ディーキンズ。音楽は「ロック・ユー!」のカーター・バーウェル。美術は「オー・ブラザー!」のデニス・ガスナー。出演は「バンディッツ」のビリー・ボブ・ソーントン、「あの頃ペニー・レインと」のフランシス・マクドーマンド、「オー・ブラザー!」のマイケル・バダルコ、「ザ・メキシカン」のジェームズ・ガンドルフィーニ、「天井桟敷のみだらな人々」のキャサリン・ボロウィッツ、「テイラー・オブ・パナマ」のジョン・ポリト、「ゴーストワールド」のスカーレット・ヨハンスン、「ジュエルに気をつけろ」のリチャード・ジェンキンス、「クローン」のトニー・シャルーブ、「A.I.」のアダム・アレクシ=モールほか。2001年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、同年ナショナル・ボード・オブ・レヴュー最優秀主演男優賞、同年ロサンゼルス映画批評家協会最優秀撮影賞ほか多数受賞。
  • オー・ブラザー!

    古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』を基にした、アメリカ南部における囚人たちの冒険を描くコメディ。監督・脚本は「ビッグ・リボウスキ」のジョエル・コーエン。製作・脚本は彼の弟であるイーサン・コーエン。撮影はコーエン作品常連のロジャー・ディーキンス。音楽は「ムーンライト・ドライブ」のT・ボーン・バーネット。出演は「パーフェクト・ストーム」のジョージ・クルーニー、「愛のエチュード」のジョン・タトゥーロ、「シン・レッド・ライン」のティム・ブレイク・ネルソン、「彼女を見ればわかること」のホリー・ハンター、「ジュエルに気をつけろ」のジョン・グッドマン、「ミセス・サンタクロース」のチャールズ・ダーニングほか。第58回ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞、ラスヴェガス映画批評家協会最優秀撮影賞受賞。
  • ブラッドシンプル ザ・スリラー

    アメリカ南部の田舎町を舞台に妻の浮気が招いた殺人事件を描くサスペンス。ジョエル&イーサン・コーエン兄弟のデビュー作「ブラッドシンプル」を、彼ら自身が再編集。よりタイトになるよう刈り込まれ、結果オリジナル版より約4分短くなっている。製作・脚本はイーサン・コーエン、監督・共同脚本はジョエル・コーエン、撮影はバリー・ソーネンフェルト、音楽はカーター・バーウェルが担当。出演はジョン・ゲッツ、フランセス・マクドーマンドほか。
  • ビッグ・リボウスキ

    富豪の若妻の誘拐事件に巻き込まれたヒッピーくずれの中年男の珍騒動を描いた一編。「ファーゴ」のジョエル&イーサン・コーエンの監督第7作で、監督・製作をジョエル、脚本・編集(ロデリック・ジェインズ名義、本作ではイーサンの妻トリシア・クークとの共同)を弟イーサンとジェエルの共同で担当するというお決まりのスタイルは本作でも同じ。製作総指揮のティム・ビーヴァンとエリック・フェルナーのコンビ、撮影のロジャー・ディーキンズ、音楽のカーター・バーウェルはコーエン兄弟作品の常連。美術のリック・ヘインリックス(「バットマン リターンズ」)、衣裳のメアリー・ゾフレスは「ファーゴ」に続いての登板。主演は「白い嵐」のジェフ・ブリッジス。共演は「バートン・フィンク」のジョン・グッドマンとジョン・タトゥーロ、「ファーゴ」のスティーヴ・ブシェーミとピーター・ストーメア、「ブギーナイツ」のジュリアン・ムーアとフィリップ・シーモア・ホフマン、「サンタクロース」のデイヴィッド・ハドルストン、「陰謀のセオリー」のベン・ギャザラ、「トゥームストーン」のサム・エリオット、「D.N.A.」のデイヴィッド・シューリスほか多彩なキャストが顔をそろえる。
    70
  • ファーゴ

    雪深いアメリカの田舎町を舞台に、ほんの手違いで単純な偽装誘拐から血生臭い殺人へと発展していく犯罪事件の顛末を描いた異色作。多彩な登場人物が織り成す、滑稽で哀しい事件を通した逆説的な人間讃歌が、えも言われぬ味わいを醸し出す。監督・脚本はイーサン・コーエン、製作・脚本はジョエル・コーエンのコーエン兄弟で、彼らの第6作に当たる。スタイリッシュな犯罪ドラマというジャンル、舞台が彼らの故郷である米中西部という2点から、ビッグ・バジェットの前作「未来は今」から一転、兄弟が原点回帰を目指した作品といえる。エグゼクティヴ・プロデューサーは「デッドマン・ウォーキング」のコンビ、ティム・ビーヴァンとエリック・フェルナー。撮影は、コーエン兄弟とは「バートン・フィンク」「未来は今」に続いて組むロジャー・ディーキンス、スカンジナビア民謡をフィーチャーした音楽は、兄弟の全作に参加しているカーター・バーウェル。美術は、ディズニーのアニメーター出身で「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」でビジュアル・コンサルタントを務めたリック・ヘインリックス、編集はロデリック・ジェインズ、衣裳は「ジム・キャリーはMr.ダマー」のメアリー・ゾフレスが担当。主演は、ジョエル・コーエンの妻で「真実の行方」のフランセス・マクドーマンド。今作で96年度アカデミー主演女優賞を受賞した。共演は「デンバーに死す時」のスティーヴ・ブシェーミ、「潜望鏡を上げろ」のウィリアム・H・メイシー、スウェーデン出身の舞台俳優で「ダメージ」などの映画出演作もあるピーター・ストーメア、「ペンチャー・ワゴン」以来25年ぶりに映画に復帰したハーヴ・プレスネルほか。第49回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞。96年度キネマ旬報外国映画ベストテン第4位。
    70
  • 未来は今

    巨大企業の傀儡社長に仕立てられながら、愛と勇気と誠実さをもって孤軍奮闘する青年が辿った奇想天外な運命を描く、ハートフルなファンタジーロマン。デビュー作「ブラッド・シンプル」からカンヌ国際映画祭3部門受賞の「バートン・フィンク」まで、1作ごとに異なるタイプの作品を手掛けてきたジョエル&イーサンのコーエン兄弟が、フランク・キャプラ、ハワード・ホークス、プレストン・スタージェスら、往年のハリウッドの名匠監督たちを彷彿とさせる、スクリューボール・コメディ風の世界に挑戦した1作。兄弟が長年温めていた企画が「ダイ・ハード」「リーサル・ウェポン」の製作者ジョエル・シルヴァーの援助で実現、インディペンデントで活動してきた彼ら初のメジャー作品となった。冒頭と結末が繋がる物語の円環構造に象徴される円や、ビルからの落下=垂直性へのこだわりなど彼らの作風が凝縮されている点や、ストーリーテリングの妙、巨大で豪華なセット、出演者たちの好演など見どころは多い。監督はジョエル・コーエン、製作はイーサン・コーエン、エグゼクティヴ・プロデューサーはエリック・フェルナーとティム・ビーヴァン。脚本はイーサン、ジョエル、彼らが脚本に参加した「XYZマーダーズ」の盟友サム・ライミ(第2班監督も兼任)の共同。撮影は「バートン・フィンク」のロジャー・ディーキンス、音楽は「ブラッド・シンプル」以来、全作品に参加のカーター・バーウェル、美術は「ミラーズ・クロッシング」から参加のデニス・ガスナー、衣装は「赤ちゃん泥棒」から参加のリチャード・ホーナングと、コーエン作品の常連スタッフが結集。主演は「ボブ・ロバーツ」「ザ・プレイヤー」のティム・ロビンス。共演は「ルームメイト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「ミスター&ミセス・ブリッジ」のベテラン、ポール・ニューマン、「ディック・トレイシー」のチャールズ・ダーニング、「シングルス」のジム・トゥルー、「バートン・フィンク」のジョン・マホーニーら。
  • バートン・フィンク

    ハリウッドに招かれたニューヨークの劇作家が宿泊先のホテルで出会う不思議な体験を描く、91年カンヌ国際映画祭三冠(グランプリ/監督賞/主演男優賞)に輝いた作品。監督・脚本は「ミラーズ・クロッシング」のジョエル・コーエン、製作・脚本も同作のイーサン・コーエン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ミラーズ・クロッシング」のベン・バレンホルツ、テッド&ジム・ペダス、ビル・ダーキン、撮影は「愛と野望のナイル」のロジャー・ディーキンス、音楽は「ドク・ハリウッド」のカーター・バーウェルが担当。
    80
  • ミラーズ・クロッシング

    1920年代のアメリカ東部のある都市における、アイルランド系とイタリア系ギャングの抗争を斬新な映像で描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはベン・バレンホルツ、製作はイーサン・コーエン、監督は「赤ちゃん泥棒」のジョエル・コーエン。脚本はジョエル&イーサン・コーエンの兄弟が共同で担当、撮影はバリー・ソネンフェルド、音楽はカーター・バーウェル。出演はガブリエル・バーン、アルバート・フィニーほか。
    70
  • 赤ちゃん泥棒

    子宝に恵まれないある夫婦がかわいい赤ちゃんを奪ったことから連鎖反応的に起きる事件をスリルと爆笑で描くアクション・コメディ。エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・ジャックス、製作はイーサン・コーエン、監督は「ブラッド・シンプル」のジョエル・コーエン、脚本はコーエン兄弟の共同、撮影はバリー・ソネンフェルド、音楽はカーター・バーウェルが担当。出演はニコラス・ケイジ、ホリー・ハンターほか。
  • ブラッドシンプル

    アメリカ南部の田舎町を舞台に妻の浮気が招いた殺人事件を描くサスペンス。製作は脚本も兼ねるイーサン・コーエン、監督・共同脚本はイーサンの兄のジョエル・コーエン、撮影はバリー・ソーネンフェルト、音楽はカーター・バーウェルが担当。出演はジョン・ゲッツ、フランセス・マクドーマンドほか。
  • XYZマーダーズ

    凶悪な殺し屋に命を狙われる殺人目撃者を描くコメディ。「死霊のはらわた」(50)のロバート・タパートが製作、サム・ライミが監督。エグゼクティヴ・プロデューサーはエドワード・R・プレスマンとアーヴィン・シャピロ。共同プロデューサーはブルース・キャンベル。脚本はジョールとイーサンのコーエン兄弟とサム・ライミ、撮影はクローディア・シルス、音楽はアーロン・オブラーが担当。出演はルイーズ・レッサー、リード・バーニー、ポール・スミスなど。

映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 7/29

十七代目中村勘三郎(1909)

シネマ歌舞伎クラシック 身替座禅

名優達の至高の芸が、銀幕(スクリーン)によみがえる。シネマ歌舞伎第2弾クラシック。上演月:1982年(昭和57年) 11月、上演劇場:歌舞伎座

シネマ歌舞伎クラシック 勧進帳

名優達の至高の芸が、銀幕(スクリーン)によみがえる。シネマ歌舞伎第2弾クラシック。上演月:1980年(昭和55年)11月、上演劇場:歌舞伎座
ケヴィン・チャップマン(1962)

アンストッパブル(2010)

2001年にオハイオ州で発生した列車暴走事故を、「サブウェイ123 激突」のトニー・スコットが映画化したアクション巨編。危険物質を積んだまま暴走する貨物列車を止めるために、ベテラン機関士と新米車掌のコンビが奮闘する。出演は「ザ・ウォーカー」のデンゼル・ワシントン、「スター・トレック」のクリス・パイン。

サンシャイン・クリーニング

「リトル・ミス・サンシャイン」のプロデュースチームが手がけた人間ドラマ。ある姉妹が始めた一風変わった仕事を通じて、家族が新たな希望を見いだしていく姿を綴る。監督は「シルヴィア」のクリスティン・ジェフズ。出演は「ダウト あるカトリック学校で」のエイミー・アダムス、「ジェイン・オースティンの読書会」のエミリー・ブラントなど。