ジム・ジャームッシュ ジムジャームッシュ

  • 出身地:オハイオ州アクロン
  • 生年月日:1953/01/22

略歴 / Brief history

【卓越した映像センスで魅了するインディーズ界のカリスマ】アメリカ、オハイオ州アクロンの生まれ。17歳で作家を志しコロンビア大学文学部に入学。1974年のパリ遊学時にシネマテークでロベール・ブレッソン、ジャン=リュック・ゴダール、溝口健二、小津安二郎などの作品に接して映画に目覚める。75年にニューヨーク大学大学院映画学科に進学してニコラス・レイの講義助手をつとめた。レイの「ニックス・ムービー/水上の稲妻」(80)の製作スタッフに参加した際、共同監督だったヴィム・ヴェンダースと知り合い、その頃結成したロックバンド“デル・ビザンティンス”がヴェンダースの「ことの次第」(81)に楽曲提供している。音楽家ジョン・ルーリーなどと共同作業した卒業制作「パーマネント・バケーション」(80)は低予算の16ミリ作品だったが、マンハイム映画祭でジョゼフ・フォン・スタンバーグ賞を受賞した。82年にヴェンダースから貰った余りフィルムで30分の短編として仕上げた「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の第1部が、ロッテルダム映画祭の批評家賞を受賞。製作費を得て長編として完成したのは2年後の84年で、カンヌ映画祭パルムドールを獲得した。その後も永瀬正敏と工藤夕貴が出演した「ミステリー・トレイン」(89)、異色西部劇の「デッドマン」(95)、ニール・ヤングのドキュメント「イヤー・オブ・ザ・ホース」(97)などコンスタントに作品を発表している。2005年の「ブロークン・フラワーズ」はカンヌ映画祭審査員特別大賞を受賞。同世代のインディーズ監督たちとも親交があり、アキ・カウリスマキ「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」(89)、ビリー・ボブ・ソーントン「スリング・ブレイド」(96)などに俳優としてゲスト出演している。【オフビートな新感覚でファンを獲得】インディペンデント映画の祖とされるジョン・カサヴェテスの系譜に連なり、80年代にジョン・セイルズらと並んでニューヨーク・インディーズ派の新進監督と目された。彼ら以降に、映画学校で学び映画祭で世界デビューという、現場経験を持たないまま監督として認知される道が常套化する。その先駆である「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は、粗いモノクロ画質、長回しのワンショットを黒味で.いで余韻を残す技法、劇的展開のないストーリー、オフビートなユーモアの中に漂う虚無感、などの新感覚が世界中に衝撃を与えた。この3部からなるオムニバス的構成は、その後「ミステリー・トレイン」や「ナイト・オン・ザ・プラネット」(91)の、異なる場所で同時発生する複数の物語という時系列解体の話法に進化し、タランティーノ時代の流行に先鞭をつけた。またデビュー作から一貫してロードムービーの体裁をとって、異邦人または異文化とのディスコミュニケーションをオフビートに描き、最新作「リミッツ・オブ・コントロール」(08)に至るまでこの特質は守られている。

ジム・ジャームッシュの関連作品 / Related Work

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  • デッド・ドント・ダイ

    第72回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったジム・ジャームッシュによるゾンビ・コメディ。アメリカの田舎町で、次々と墓場から死者が蘇る事態が発生。3人だけの警察署で勤務するピーターソン巡査や葬儀屋のゼルダが退治するが、ゾンビは増殖していく。出演は、「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイ、「パターソン」のアダム・ドライバー、「サスペリア」のティルダ・スウィントン、「荒野にて」のクロエ・セヴィニー。
    65
    • 怖い
    • 笑える
  • 天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント

    CM製作やドキュメンタリー作品を手がけてきたハーマン・ヴァスケ監督が、世界で活躍する人物たちに何故クリエイティブなのか問うドキュメンタリー。膨大な数のインタビューからホーキング博士、北野武ら107人を抜粋、それぞれが語るクリエイティブ論を映す。
    97
    • 感動的な
    • かっこいい
    • 考えさせられる
  • カーマイン・ストリート・ギター

    「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」のロン・マン監督によるニューヨークにあるギターショップのドキュメンタリー。NYの建物の廃材を使って作るギターは、L・リード、B・ディランなど名ギタリストたちに愛用されている。第75回ヴェネチア国際映画祭、第43回トロント国際映画祭、第56回ニューヨーク映画祭正式出品作品。
    80
    • 感動的な
  • バスキア、10代最後のとき

    画家ジャン=ミシェル・バスキア没後30年を記念して制作されたドキュメンタリー。まだ名声を得る前の1970~80年代のNYの社会やムーブメントに焦点を当て、初期の作品や影響を受けた詩や音楽を交えながら、アーティストとして活躍していく姿に迫る。監督は、「豚が飛ぶとき」のサラ・ドライバー。出演は、ミュージシャンのファブ・5・フレディ、グラフィティ・アーティストのリー・キュノネス、映画監督のジム・ジャームッシュ、ファッション・デザイナーのパトリシア・フィールドら。
  • SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬

    デヴィッド・ボウイ、ジム・ジャームッシュ、YMOら多くのアーティストとコラボレーションする写真家・鋤田正義に迫るドキュメンタリー。時代の寵児をカメラに収めてきた足跡を辿るとともに、彼自身や親交ある人々の証言から人柄や魅力を浮かび上がらせる。監督は、数々のミュージックビデオの演出・プロデュースを手がけ、「自分の事ばかりで情けなくなるよ」などのプロデュースを務めてきた相原裕美。鋤田正義の甥・鋤田晃久が、音楽担当およびプロデューサーとして参加している。
    80
  • ポルト

    ポルトガル第二の都市ポルトを舞台に、孤独な男女の姿を過去と未来を交錯させながら描出するラブストーリー。家族に追放された26歳のアメリカ人ジェイクと、32歳のフランス人留学生マティ。気楽に結んだたった一夜の関係が、二人の人生を大きく変えていく……。出演は「スター・トレック」シリーズのアントン・イェルチン、『フランス絶景ミステリー コレクション レ島』のルシー・ルーカス、「めぐりあう日」のフランソワーズ・ルブラン。監督・脚本は、本作が初の長編劇映画となるブラジル出身のゲイブ・クリンガー。共同脚本は「ストリート・オブ・ファイヤー」「トゥルー・クライム」のラリー・グロス。製作総指揮を「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」のジム・ジャームッシュが手がける。
  • ギミー・デンジャー

    ジム・ジャームッシュが、ロックバンド“ザ・ストゥージズ”の元メンバーや関係者に取材し、その真実に迫ったドキュメンタリー。1967年、アメリカ。イギー・ポップらは“ザ・ストゥージズ”を結成するが、その先進的な音楽は世間から受け入れられず……。出演は元メンバーのイギー・ポップ、ロン・アシュトン、スコット・アシュトン、ジェームズ・ウィリアムソンら。一般公開に先駆け、特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017』にて上映(上映日:2017年8月18日)。
  • パターソン

    「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバー主演による鬼才ジム・ジャームッシュ監督作。ニュージャージー州パターソンを舞台に、街と同じ名前を持つバス運転手パターソンのなにげない7日間を、ユニークな人々との交流を交えながら映し出す。共演は「彼女が消えた浜辺」のゴルシフテ・ファラハニ、「光」の永瀬正敏。主人公の愛犬マーヴィンを演じたイングリッシュ・ブルドッグのネリーが第69回カンヌ国際映画祭<パルム・ドッグ賞>を受賞。
    90
  • オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

    アメリカ・インディーズ映画界の巨匠ジム・ジャームッシュ監督が手掛けたヴァンパイア映画。何世紀もの間生きながらえてきたヴァンパイアの恋人たちの退廃的な生活を、現代社会に対するアンチテーゼとして描く。出演は「アベンジャーズ」(12)のトム・ヒドルストン、「スノーピアサー」のティルダ・スウィントン。
    80
  • あまり期待するな

    「理由なき反抗」のニコラス・レイ監督の妻であるスーザン・レイが、レイの生誕100年を機に監督したドキュメンタリー。レイの最晩年の実験作「We Can't Go Home Again」の製作過程を追いかけながら、ハリウッドの異端児として多くの傑作を残したニコラス・レイの人物像にも迫る。
  • リミッツ・オブ・コントロール

    スペインをさまようコードネーム“孤独な男”に与えられた謎の任務を、現実と非現実が交錯する幻想的な映像で色彩感覚豊かに描き出す。監督は、「ブロークン・フラワーズ」のジム・ジャームッシュ。出演は、「コーヒー&シガレッツ」のアイザック・ドゥ・バンコール。撮影監督は、「花様年華」のクリストファー・ドイル。
  • LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー

    パンク・バンド“ザ・クラッシュ”のフロントマン、ジョー・ストラマーの生涯を、未発表の音源や映像を盛り込んで構築する伝記ドキュメンタリー。ジョニー・デップ、ボノなどのインタビューも収録。監督は「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」のジュリアン・テンプル。
  • イン・ザ・スープ 15th アニバーサリー・オリジナルカット

    お調子者の男が怪しげな仕事の片棒を担がされ、どつぼにはまる姿を微笑ましいユーモアで描いた奮闘談。監督は「父の恋人」のアレクサンダー・ロックウェル。出演は「ゴーストワールド」のスティーブ・ブシェーミ、本作でサンダンス・フィルム・フェスティバルの審査員特別賞を受賞した「ライフ・アクアティック」のシーモア・カッセル、「ニューオーリンズ・トライアル」のジェニファー・ビールス。1992年サンダンス・フィルム・フェスティバル、グランプリ受賞。
  • ブロークン・フラワーズ

    独身の中年男が、かつて関係を持った女性たちのもとを訪ねて回る様を描いたラヴ・コメディ。監督・脚本は「コーヒー&シガレッツ」のジム・ジャームッシュ。撮影は「コーヒー&シガレッツ」「愛についてのキンゼイ・レポート」のフレデリック・エルムズ。美術は「ライフ・アクアティック」のマーク・フリードバーグ。編集は「コーヒー&シガレッツ」「ステップフォード・ワイフ」のジェイ・ラビノウィッツ。衣裳は「ストーリーテリング」のジョン・ダン。出演は「コーヒー&シガレッツ」「ライフ・アクアティック」のビル・マーレイ、「シリアナ」のジェフリー・ライト、「キャットウーマン」のシャロン・ストーン、同じく「キャットウーマン」のフランセス・コンロイ、「アメリカ、家族のいる風景」のジェシカ・ラング、「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」のティルダ・スウィントン、「ビフォア・サンセット」のジュリー・デルピー、「マンダレイ」のクロエ・セヴィニー、「ディア・ウェンディ」のマーク・ウェバー。2005年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
  • コーヒー&シガレッツ(2003)

    ジム・ジャームッシュ監督による、コーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら、様々な登場人物たちがどうでも良さそうで、良くない、でもひとくせある会話を繰りひろげていく11本のショート・ストーリー。それぞれ、登場人物や撮影された時期・場所は異なっているものの、「ナイト・オン・ザ・プラネット」などで試みられた、各エピソードを連結するジャームッシュ独特の「仕掛け」が随所に見受けられる。出演はロベルト・ベニーニ、ケイト・ブランシェット、イギー・ポップ、トム・ウェイツなど。
  • 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス

    世界の映画界を牽引してきた巨匠監督15人が、“時間”をテーマに各自自由に製作したコンピレーション・フィルム。本作はそのうちの1本で、もう1本に「10ミニッツ・オールダー イデアの森」がある。
  • ゴースト・ドッグ

    武士道を心の糧に生きる一匹狼の殺し屋の姿を描いたドラマ。監督・脚本は「デッドマン」「イヤー・オブ・ザ・ホース」のジム・ジャームッシュ。製作はリチャード・ゲイとジャームッシュ。撮影は「デッドマン」などジャームッシュの常連ロビー・ミューラー(「奇跡の海」)。音楽はヒップホップ界の雄RZAで映画音楽は本作が初めて(特別出演も)。美術は「デッドマン」のテッド・バーナー。編集はジャームッシュの常連ジェイ・ラビノヴィッツ。衣装はジョン・A・ダン。出演は「フェノミナン」「微笑みをもう一度」(監督のみ)のフォレスト・ウィテイカー、「リアル・ブロンド」のジョン・トーメイ、「ホッファ」のクリフ・ゴーマン、「エンド・オブ・バイオレンス」のヘンリー・シルヴァほか。
  • イヤー・オブ・ザ・ホース

    60年代後半から活躍し続けているロックの大御所・ニール・ヤングと、彼と熱い絆で結ばれたバンド、クレイジー・ホースの肖像を、96年のライヴと舞台裏の映像を中心に、76年・86年のフィルムを絡ませて、感動的に綴っていくドキュメンタリー。監督・撮影は「ダウン・バイ・ロー」のジム・ジャームッシュで、ヤングとは前作「デッドマン」でも組んでいる。製作・撮影は「ウッドストック」「ラスト・ワルツ」など伝説的な音楽映画を手掛けてきたL・A・ジョンソン。製作総指揮はバーナード・シェイキー(ニール・ヤングの別名)とエリオット・ラビノウィッツ。編集は「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」などジャームッシュ作品の常連、ジェイ・ラビノウィッツ。録音はティム・マリガン。
  • FISHING WITH JOHN

    「ストレンジャー・ザン・パラダイス」などで知られる映画人・ミュージシャンの才人、ジョン・ルーリーを水先案内人に、彼と5人のゲストがともに釣りをする、ドキュメンタリーのようでありながら、とぼけた味わいの演出がほどこされたコメディ・タッチの連作短編。ビデオで撮影された者をキネコ化して上映。監督・主演・脚本・原作・音楽はジョン・ルーリー。製作はルーリーと西前拓。製作総指揮は岡部憲治。撮影はジェームズ・ネアーズ、黒崎義行、トム・クリューガー、マイケル・スピラー。出演は第1話に、ルーリーとはデビュー作の「パーマネント・バケーション」以来と付き合いが深い監督のジム・ジャームッシュ。第2話にミュージシャンで「ショート・カッツ」など映画出演も多いトム・ウェイツ。第3話に「誘う女」の俳優マット・ディロン。第4話に「スピード2」の俳優ウィレム・デフォー。第5・6話に「スペース・トラッカー」の俳優・監督デニス・ホッパーと、ユニークな顔ぶれ。
  • スリング・ブレイド

    精神病院帰りの知的障害の殺人犯と少年の心の交流を、味わい深いタッチで描いた一編。主演・監督・脚本は、本作でアカデミー脚色賞を受賞して一躍脚光を浴びた『ファミリー 再会のとき』(V)のマルチ・アーティスト、ビリー・ボブ・ソーントン。製作総指揮は本作を製作したザ・シューティング・ギャラリーの設立者(ボブ・ゴッシと共同)でもあるラリー・メイストリッチで、製作は同社に所属する『カフェ・ソサエティ 背徳の群れ』(V)のブランドン・ロッサーと『ニュージャージー・ドライブ』(V)のデイヴィッド・ブッシェルが担当。音楽はミュージシャンでもあるソーントンらしいセンスで、U2、ボブ・ディランなどビッグ・アーティストのプロデュースで名をはせるダニエル・ラノワが起用され、独特の空気感を漂わせた音で聴かせる。共演は「8月のメモワール」のルーカス・ブラック、人気カントリー・ミュージシャンのドワイト・ヨーカム(「ロズウェル」)、「ノース ちいさな旅人」のジョン・リッター、『ブルースが聞こえる』(V)などのナタリー・キャナディ、「エグゼクティブ デシジョン」のJ・T・ウォルシュ、「フェノミナン」のロバート・デュヴァルほか。また、「デッドマン」でソーントンを起用した監督のジム・ジャームッシュがカメオ出演している。97年アカデミー賞脚色賞受賞、主演男優賞ノミネート(ソーントン)。
    70
  • ブルー・イン・ザ・フェイス

    香港出身の監督ウェイン・ワンと現代アメリカ文学の旗手の作家ポール・オースターの協力から生まれた映画「スモーク」の姉妹編的作品。本作では二人が共同で監督にあたり、ビデオ撮影したブルックリンの町のドキュメンタリー映像も挿入。「スモーク」の監督・脚本コンビである「ジョイ・ラック・クラブ」の監督ウェイン・ワンと作家ポール・オースターが共同で監督するとともに、劇部分の基本的な設定を俳優たちと一緒に決め、即興的に演出。製作は「スモーク」のグレッグ・ジョンソンとピーター・ニューマン、ダイアナ・フィリップス、エグゼクティヴ・プロデューサーは主演のハーヴェイ・カイテルとミラマックス・フィルムのボブ&ハーヴェイのウェインスタイン兄弟。撮影のアダム・ホレンダー、美術のカリーナ・イワノフは共に「スモーク」から引き続きの参加。音楽プロデューサーは『愛されちゃってマフィア』(V)などのデイヴィッド・バーン(元トーキング・ヘッズ)、編集はクリストファー・テレフセンが担当。ビデオ撮影のドキュメンタリー部分はハーヴェイ・ワンが監督。共演は「デッドマン」のジャレッド・ハリス、「キング・オブ・ニューヨーク」のヴィクター・アーゴ、「マルコムX」のジャンカルロ・エスポジートらが「スモーク」から続投。また、ゲストとしてリリー・トムリン、マイケル・J・フォックス、マドンナ、人気コメディエンヌのロザンヌ、監督ジム・ジャームッシュ、ジャームッシュ作品で知られるジョン・ルーリーが自身のバンド“ジョン・ルーリー・ナショナル・オーケストラ”を率いて顔を出し、そしてルー・リードが煙草とブルックリンへの愛着などを語るあたりが見どころ。
    90
  • デッドマン

    「ダウン・バイ・ロー」「ナイト・オン・ザ・プラネット」のジム・ジャームッシュ監督が独特のオフビートなタッチで描く、滑稽にして冷酷で、やがて幻想的に転じる西部劇調のロードムービー。製作はこの映画のためにジャームッシュが設立した12ゲージ・プロで、日本ビクターをはじめ米・日・独の出資をうけて、「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」のディミートラ・J・マクブライドが製作。脚本はジャームッシュのオリジナル、撮影はヴィム・ヴェンダース作品で知られ、ジャームッシュとは「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」で組んだ、「豚が飛ぶとき」のロビー・ミュラー。音楽は米国を代表するロック・アーティスト、ニール・ヤング。美術はボブ・ジンビッキ。編集はジャームッシュの常連で「豚が飛ぶとき」のジェイ・ラビノウィッツ。主演は「エド・ウッド」「ドン・ファン(1995)」のジョニー・デップ。共演は『Dark Wind』に出演、先住民運動家でもあるゲイリー・ファーマー、「欲望(1993)」「若草物語(1994)」のガブリエル・バーン、「スターゲイト」のミリ・アヴィタル、「クイック&デッド」のランス・ヘンリクセン、「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のジョン・ハート、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「女神たちの季節」のクリスピン・グローヴァー、「マーヴェリック」のアルフレッド・モリーナ、ロック・アーティストで「タンク・ガール」にも出演したイギー・ポップほか。特別出演で「狩人の夜」「エル・ドラド」などの名優ロバート・ミッチャムが顔を見せる。
  • 豚が飛ぶとき

    ニューヨーク・インディーズの中心的人物であるジム・ジャームッシュのプロデューサーを務めてきたサラ・ドライヴァーが監督した、幽霊と人間たちのやりとりを描いた心暖まるファンタジー・ドラマ。監督のサラ・ドライヴァーはジム・ジャームッシュの公私ともに良きパートナーで、今回はジャームッシュがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めている。ドライヴァーは監督として「ユー・アー・ノット・アイ」、「スリープ・ウォーク」などをこれまでに発表している。撮影は「パリ、テキサス」「ダウン・バイ・ロー」のロビー・ミュラー。音楽はパンク・バンド、ザ・クラッシュのヴォーカルとして知られ、その後は「シド・アンド・ナンシー」や「ウォーカー」等の音楽を担当していたジョー・ストラマー。製作を担当しているのは「コックと泥棒、その妻と愛人」等ピーター・グリーナウェイの作品を数多く手がけているキース・カサンダー。脚本はレイ・ドビンズ。出演は音楽界でも活躍してきたマリアンヌ・フェイスフル、カサヴェテス作品でお馴染みのシーモア・カッセル、「プリック・アップ」のアルフレッド・モリーナ、「愛は霧のかなたに」のマギー・オニール。
  • イン・ザ・スープ

    映画作りに魅せられた青年、彼に協力する正体不明の初老の男、そして青年が自分の映画のヒロインに熱望する美女。三人の奇妙な関係を通して、映画への夢や不器用な恋、男同志の友情を、ペーソス・タッチで描いた一編。企画が頓挫しかけたところを日本のウイルアライアンスが製作資金を投資した。1992年サンダンス・フィルム・フェスティバルのグランプリ及び審査員特別賞(シーモア・カッセル)受賞作。監督は「父の恋人」のアレクサンダー・ロックウェル。自身の体験を元に監督がティム・キッセルと脚色。製作は「ミステリー・トレイン」のジム・スタークとハンク・ブルーンタール。エグゼクティヴ・プロデューサーは鈴木隆一で、共同エグゼクティブ・プロデューサーは「マリリンに逢いたい」の監督、すずきじゅんいちと船原長生。撮影はブルース・スプリングスティーンなどのビデオクリップを手がけたフィル・パーメット。音楽はメーダーがそれぞれ担当。主演は「レザボア・ドッグス」のスティーヴ・ブシェーミ、「フェイシズ」などジョン・カサヴェテス作品の常連シーモア・カッセル、監督夫人でもある「ブライド」のジェニファー・ビールス。「ナイト・オン・ザ・プラネット」の監督ジム・ジャームッシュが友情出演している。
  • ナイト・オン・ザ・プラネット

    世界の5つの都市のタクシーの中で同じ時間に起こる出来事を繋いでいく、「ミステリー・トレイン」のジム・ジャームッシュ監督・脚本作。今回は製作もジャームッシュ自身、エグゼクティヴ・プロデューサーはジム・スターク、撮影は「ワイルド・アット・ハート」のフレデリック・エルムス、音楽は「ダウン・バイ・ロー」のトム・ウェイツが担当。
  • コーヒー&シガレット2

    メンフィスのカフェで働くウェイターと、コーヒーを飲み、タバコをふかす双子らしき黒人姉弟の奇妙な会話を撮った作品。「ダウン・バイ・ロー」のロベルト・ベニーニとコメディアンのスティーヴン・ライト主演で作られた「コーヒー&シガレット」のパート2。「ミステリー・トレイン」のスタッフ、キャストに、サンキー・リーの姉、ジョイ・リーが参加した。
  • ミステリー・トレイン

    メンフィスの一夜を舞台に、同じホテルに泊まる互いを知らない3組の人物を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーは平田国二郎と須田英昭、製作はジム・スターク、監督・脚本は「ダウン・バイ・ロー」のジム・ジャームッシュ、撮影はロビー・ミュラー、音楽はジョン・ルーリーが担当。出演は工藤夕貴、永瀬正敏、ジョー・ストラマーほか。
  • ストレート・トゥ・ヘル

    砂漠の町に迷い込んだ3人の殺し屋とひとりの妊婦が巻き起こす騒動を描くアクション・コメディ。製作はエリック・フェルナー、監督・脚本は「ウォーカー」のアレックス・コックス、共同脚本はディック・ルード、撮影はトム・リッチモンドが担当。出演はサイ・リチャードソン、ジョー・ストラマーほか。。
  • コーヒー&シガレット(1986)

    「ダウン・バイ・ロー」(86)の撮影を終えたジム・ジャームッシュが、ロベルト・ベニーニの素晴らしさに感激して即興的にニューヨークで撮影した短編。テーブルの上のコーヒーを飲み、シガレットを吸おうとする2人の男(ベニーニとスティーヴン・ライト)のコミカルなやりとりを描く。脚本はジャームッシュと主演のベニーニとライトの共同執筆。撮影はトム・ディチッロが担当。
  • バロウズ

    1953年に発表された小説『ジャンキー』で自らの体験に基づく麻薬中毒者の切迫した感覚世界を描いたウィリアム・S・バロウズのドキュメンタリー。製作はハワード・ブルックナーとアラン・イェントブ、監督はハワード・ブルックナー、撮影はトム・ディチロ、リチャード・L・キャンプ、ジェイムズ・リボヴッツ、ハワード・ブルックナー、キャシー・ドロシー、ラリー・シューが担当。出演はウィリアム・S・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、フランシス・ベーコンほか。
  • ダウン・バイ・ロー

    獄中で出会った3人の男たちの触れ合いを描く。製作はアラン・クラインバーグ。監督・脚本は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のジム・ジヤームッシュ、撮影はロビー・ミュラー、主題歌・主演はトム・ウェイツ、音楽・出演ジョン・ルーリー、編集はメロディ・ロンドンが担当。共演はロベルト・ベニーニなど。
    90
  • パーマネントバケーション

    ニューヨークの裏街を眠れないまま漂流する16歳の若者アロイシュス・パーカーの姿を捉える。製作・監督・原案・脚本・編集は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のジム・ジャームッシュで、これは彼がニューヨーク大学の大学院映画学科の卒業制作として製作したもの。撮影監督はジェームズ・A・ルボヴィッツ、フォトグラファーはトム・ディチッロ、音楽はジョン・ルーリーとジャームッシュが担当。出演はクリス・パーカー、リーラ・ガスティルなど、
    80
  • ストレンジャー・ザン・パラダイス

    ニューヨークに住む若者とハンガリーからやって来たいとこの少女との触れ合いを描く。製作はサラ・ドライヴァー、エグゼクティヴ・プロデューサーはオットー・グロッケンバーガー、監督・脚本はミュージシャンでもありこの映画で日本初登場のジム・ジャームッシュ。撮影はトム・ディチロ、音楽は主演も兼ねるジョン・ルーリー、編集はジャームッシュとメロディ・ロンドンが担当。出演はルーリーの他にエスター・バリント、リチャード・エドソンなど。
    80
  • R.I.P.ジョー・コールマンの肖像

    米国人の奇才アーティスト、ジョー・コールマン(1955-)の姿を追ったドキュメンタリー。監督は「エデンヘの道 ある解剖医の一日」のロバート・エイドリアン・ペヨ。脚本はミュージシャンとしてもジョー・コールマンと共演経験もあるジャーナリストのウォルト・ミシェルソン。製作はプリズマ・フィルムを共同設立したマイケル・シーバーとハンス・ストゥッサク。製作総指揮はフロリアン・ミシェル。撮影の「エデンヘの道」のヴォルフガング・レーナー。出演はコールマン自身、ニューヨーク・インディーズを代表する監督ジム・ジャームッシュ、ミュージシャンのヘイゼル・アトキンス、作家のハロルド・シェクターほか。
  • 女優のブレイクタイム

    世界の映画監督15人が、“時間”をテーマに競作した短編集「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」の1本。監督は「ゴースト・ドッグ」のジム・ジャームッシュ。
  • アイアン・カウボーイズ

    2002年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したアキ・カウリスマキ製作のワイルドロードアドベンチャームービー。1967年の北カリフォルニア。悪名高きバイカーギャングのメンバーとなったアーチーは、メンバーのバイクを盗み、逃走するはめになり…。【スタッフ&キャスト】製作・出演:アキ・カウリスマキ 監督・脚本:ジル・シャーマント 撮影:ティモ・サルミネン 出演:ドミニク・グールド/ジャン・マルク・バール/ジム・ジャームッシュ/サカリ・クオスマネン/マッティ・ペロンパー
  • ザ・カンヌ・プレイヤー

    カンヌ国際映画祭を舞台に展開するドキュメントドラマ。「どんな人間でもスターにしてみせる」と豪語する映画プロデューサーが、冴えないタクシー運転手を気鋭の脚本家に仕立て上げ、次々と商談をまとめていく。ジョニー・デップら多数のスターが出演。【スタッフ&キャスト】監督:リチャード・マルティーニ 製作:トム・コールマン/ホリー・マックコンキー 脚本:アーウィン・ラバボート 出演:ジョニー・デップ/ジョン・マルコビッチ/デニス・ホッパー/ジム・ジャームシュ
  • ティグレロ 撮られなかった映画

    “ハリウッドのアウトサイダー”として知られるサミュエル・フラー監督が54年に企画しながら製作できなかった映画『ティグレロ』。その記憶を、フラーがこの映画の舞台に考えていたブラジルのカラジャ族の土地に訪ね、その過去と現在を映し出すドキュメンタリー映画。監督・製作・脚本・編集は「ヘルシンキ・ナポリ・オールラントロング」のミカ・カリウスマキ。原案・製作補(ソシエイト・プロデューサー)はサミュエル・フラー夫人のクリスティナ・ラング・フラー。音楽はナナ・ヴァスコンセロス、チャック・ジャンキーとカラジャ族の民族音楽。出演はサミュエル・フラーと、彼を師とあおぐ「デッドマン」の監督ジム・ジャームッシュで、ナレーションも担当。94年ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、95年サンフランシスコ映画祭ゴールデン・ゲート賞を受賞。1996年11月2日より、東京・渋谷ユーロスペースにて開催された「第2回アート・ドキュメンタリー映画祭」にて上映。
  • スクリーミン・ジェイ・ホーキンス伝説 I Put A Spell On Me

    1950年代に大ヒットを記録しジム・ジャームッシュ監督作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」内でも使用された『I Put a Spell on You』の生みの親スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの謎に包まれた足跡をたどるドキュメンタリー。

映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 3/5

サラ・ジェシカ・パーカー(1965)

ローマ発、しあわせ行き

『SEX AND THE CITY』のサラ・ジェシカ・パーカーと「これが私の人生設計」のラウル・ボヴァが共演するロマンティック・コメディ。新宿シネマカリテの特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016』にて上映。

ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)

ワーキングマザーの苦悩をコミカルに描いたアリソン・ピアソン原作の小説『ケイト・レディは負け犬じゃない』を、「プラダを着た悪魔」のアライン・ブロッシュ・マッケンナの脚本、「Emma エマ」のダグラス・マクグラスの監督で映画化。出演は、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカー。
松山ケンイチ(1985)

BLUE/ブルー

ブレイブ 群青戦記

笠原真樹によるコミック『群青戦記グンジョーセンキ』を「亜人」の本広克行監督が実写化。スポーツ名門校の弓道部に所属する西野蒼は、自分に自信が持てず落ち込む毎日。そんなある日、校庭に一本の雷が落ち、学校の外の風景は見渡す限りの野原となってしまう。出演は「十二人の死にたい子どもたち」の新田真剣佑、「海辺の映画館 キネマの玉手箱」の山崎紘菜。

NEW今日命日の映画人 3/5

ジョン・ベルーシ(1982)

Oh!ベルーシ 絶体絶命

シカゴの辣腕記者と、ロッキー山脈に住むマスコミ嫌いの鳥類学者の恋を描くロマンチック・コメディ。製作はボブ・ラーソン、製作総指揮はスティーブン・スピルバーグと、「ブルース・ブラザース」のバーリン・ブリルスタインが担当。「歌え! ロレッタ 愛のために」のマイケル・アブテッドが監督。脚本はローレンス・カスダン、撮影はジョン・ベイリー、音楽はマイケル・スモールが各々担当している。出演はジョン・ベルーシ、ブレア・ブラウン、アレン・ゴーウィッツ、ライアム・ラッセルなど。

ネイバーズ(1982)

静かな生活が,隣人夫婦のために破壊されるという喜劇。製作はリチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウン、製作指揮はアーヴィング・ポール・レーザー、バーニー・ブリルスタイン、監督は「ふたりでスローダンスを」のジョン・G・アヴィルドセン。トーマス・バーガーの『危険な隣人』(早川書房刊)をラリー・ゲルバートが脚色。撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はビル・コンティが各々担当。出演はジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャスリン・ウォーカー、キャシー・モリアーティ、ローレン=マリー・テイラーなど。