解説
鮮やかな花畑や田園を舞台に、無垢な少年に起こる残酷な悲劇と再生を描き、誰もが経験する「あの日」の後悔と孤独、大人になるまでの痛みや軌跡を重ねる物語。第75回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。13歳のレオとレミは大親友だったが、中学校に入学後、クラスメイトにその親密さをからかわれて気まずくなる。監督は前作「Girl/ガール」で第71回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン。主人公のレオと幼馴染のレミを、エデン・ダンブリンとグスタフ・ドゥ・ワエルが演じ、俳優デビューを飾った。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「CLOSE クロース」のストーリー
花卉(かき)農家の息子のレオと幼馴染のレミ。昼は花畑や田園を走り回り、夜は寄り添って寝そべる。24時間365日ともに時間を過ごしてきた2人は親友以上で兄弟のような関係だった。13歳になる2人は同じ中学校に入学する。入学初日、ぴったりとくっついて座る2人をみたクラスメイトは「付き合ってるの?」と質問を投げかける。「親友だから当然だ」とむきになるレオ。その後もいじられるレオは、徐々にレミから距離を置くようになる。ある朝、レミを避けるように一人で登校するレオ。毎日一緒に登下校をしていたにも関わらず、自分を置いて先に登校したことに傷つくレミ。二人はその場で大喧嘩に。その後、レミを気にかけるレオだったが、仲直りすることができず時間だけが過ぎていった。ある日、課外授業にレミの姿はなかった。心ここにあらずのレオは、授業の終わりに衝撃的な事実を告げられる。それは、レミとの突然の別れだった。移ろいゆく季節のなか、自責の念にかられるレオは、誰にも打ち明けられない想いを抱えていた。
「CLOSE クロース」の映像
「CLOSE クロース」の写真
「CLOSE クロース」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「CLOSE クロース」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | ベルギー オランダ フランス |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023年7月14日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | Menuet Producties=Diaphana Films=Topkapi Films=Versus Production=VTM=RTBF |
配給 | クロックワークス=STAR CHANNEL MOVIES(提供:クロックワークス=東北新社) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://closemovie.jp/ |
コピーライト | (C)Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022 |
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