焼け跡クロニクル

やけあとくろにくる
上映日
2022年2月25日

製作国
日本

制作年
2022
上映時間
85分

レーティング
一般映画

check解説

自宅が火事になるという身近な災害とゼロからの再起を、映画監督の原將人と妻の原まおりが記録したセルフ・ドキュメンタリー。焼け跡から救い出した8ミリフィルムに写っていた日常の記憶と被災後にスマートフォンで記録したデジタル映像を組み合わせ、過去と現在、未来をつなぎ、家族の歴史を紡いでいく。あの日あの時の、なんでもない日常の記憶が生きる力になってゆく。痛みの物語でありながら、包み込まれるような優しさと懐かしさに満ちあふれ、映画の力を見せてくれる。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画・音楽ジャーナリスト
    宇野維正
    最新型iPhoneの売りは搭載カメラの「シネマティックモード」だ。そこでいう「シネマティック」の定義はさておき、この先、我々はますます様々なかたちで「映画らしき... もっと見る
  • 映画評論家
    北川れい子
    さすがドキュメンタリー作家の夫と妻。全てが焼失してもただではおかず、作家魂をメラメラ燃やして、その過程の逐一をモバイルで撮るとは。自然災害などと違って民家の火災... もっと見る
  • 映画文筆系フリーライター
    千浦僚
    フィルム撮影。デジタルよりも有機的な感じのブツとしての映像、不可逆で限定的でそれゆえに撮影には緊張と瞬間を惜しむ思いがある。その重みがあり、個人のメディアではな... もっと見る

「焼け跡クロニクル」のストーリー

2018年、京都の西陣にある映画監督・原將人の自宅が全焼した。家族5人は幸い無事だったものの、すべての家財道具と50年の映画人生をかけた全作品のオリジナルフィルムや脚本、機材が焼失してしまう。原將人は新作のデータを救うため火の中へ戻り、やけどを負って入院。夫を安心させようと、妻のまおりは、とっさに家族の様子をスマートフォンで撮影する。慌てて買った炊飯器で作ったほかほかのおにぎり。家族揃ってのラジオ体操。双子の妹をあやす兄。そこにあるはずのものが無い悲しみ。他人の優しさ。カメラ=母の眼差しは、非日常のなかの家族の風景をつぶさに捉えていく。屈託のない笑顔を見せる子どもたちにつられ、大人たちが前を向き始めた頃、家の焼け跡から奇跡的に生き残った「あるもの」が見つかった。

「焼け跡クロニクル」の写真

「焼け跡クロニクル」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「焼け跡クロニクル」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2022
公開年月日 2022年2月25日
上映時間 85分
配給 マジックアワー
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
音量 5.1ch
公式サイト https://www.yakeato-movie.com
コピーライト (C)2022『焼け跡クロニクル』プロジェクト

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