国葬

こくそう STATE FUNERAL
上映日
2020年11月14日

製作国
オランダ リトアニア

制作年
2019
上映時間
135分

check解説

旧ソ連出身の鬼才セルゲイ・ロズニツァが、スターリンの国葬の映像から社会主義国家の真の姿を解き明かすドキュメンタリー。発見された大量のアーカイヴ・フィルムには、モスクワに安置された指導者の姿や、その死を悲しむ幾千万人の人の顔が記録されていた。第76回ヴェネチア国際映画祭正式出品。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 非建築家、美術家、映画評論、ドラァグクイーン、アーティスト
    ヴィヴィアン佐藤
    スターリン葬儀の1日。指導者の肉体と国家の肉体、ソ連の地方都市と首都モスクワ、モノクロームとカラー、顔のない群衆と個々の顔顔顔。様々な二項対立が振り子のように何... もっと見る
  • フリーライター
    藤木TDC
    圧倒される発掘フィルムだ。超大国ソ連の国家行事を最大規模で撮影したアーカイヴであると同時に、沈鬱な人間の顔をひたすら映すだけで何も起きない壮大なアンビエント映画... もっと見る
  • 映画評論家
    真魚八重子
    悲喜の感情を顔に表す人がいない粛々とした葬列。これは映画と名乗られれば映画というしかないけれども、記録フィルムをつないだものと形容するのが正しいだろう。編集に意... もっと見る

「国葬」のストーリー

1953年3月5日。スターリンの死がソビエト全土に報じられた。リトアニアで発見されたスターリンの国葬を捉えた大量のアーカイヴ・フィルムは、同時代の200名弱のカメラマンが撮影した幻の未公開映画「偉大なる別れ」のフッテージだった。そのフィルムには、モスクワに安置された指導者の姿を始め、周恩来など各国共産党と東側諸国の指導者の弔問、後の権力闘争の主役となるフルシチョフら政府首脳のスピーチ、そして、ヨーロッパからシベリアまで、国父の死を嘆き悲しむ幾千万人の人の顔が鮮明に記録されていた。67年の時を経て蘇った人類史上最大級の国葬の記録は、独裁者スターリンが生涯をかけて実現した社会主義国家の真の姿を明らかにする。

「国葬」の映像

「国葬」の写真

「国葬」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「国葬」のスペック

基本情報
製作国 オランダ リトアニア
製作年 2019
公開年月日 2020年11月14日
上映時間 135分
製作会社 Atoms & Void=Studio Uljana Kim=Nutprdukce
配給 サニーフィルム
アスペクト比 4:3
音量 5.1ch
公式サイト https://www.sunny-film.com/sergeiloznitsa
コピーライト (C)ATOMS & VOID

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2020年12月上旬号 セルゲイ・ロズニツァ〈群衆〉ドキュメンタリー3選 「国葬」「粛清裁判」「アウステルリッツ」 インタビュー セルゲイ・ロズニツァ[監督]
セルゲイ・ロズニツァ〈群衆〉ドキュメンタリー3選 「国葬」「粛清裁判」「アウステルリッツ」 寄稿
2020年11月下旬号 UPCOMING 新作紹介 「国葬」

「国葬」を観ているあなたにおすすめの映画