血と骨

ちとほね
上映日
2004年11月6日

製作国
日本

制作年
2004
上映時間
144分

レーティング
R-15
ジャンル
ドラマ

check解説

激動の昭和を人並み外れた凶暴さと強欲さで生き抜いた男と、彼に翻弄され続けた家族の姿を描いた人間ドラマ。監督は「クイール」の崔洋一。梁石日による同名小説を基に、崔監督と「お父さんのバックドロップ」の鄭義信が共同で脚色。撮影を「陰陽師II」の浜田毅が担当している。主演は「IZO」のビートたけし。第17回日刊スポーツ映画大賞作品賞、主演男優賞(ビートたけし)、助演女優賞(鈴木京香)、石原裕次郎新人賞(オダギリ ジョー)受賞、文化庁支援作品。
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「血と骨」のストーリー

1923年。日本で一旗揚げようと、17歳で済州島から大阪へ渡って来た金俊平。蒲鉾職人となった彼は、24歳の時、幼い娘を抱えながら飲み屋を経営する李英姫と強引に結婚し、花子と正雄のふたりの子供をもうける。しかし、酒を飲んでは荒れ狂う彼に、家族の心が安らぐ日はなかった。戦争中は行方知れずだった俊平が、ふいに戻って来たのは45年の冬のことだった。弟分の信義らを従えて蒲鉾工場を始めた彼は、持ち前の強靱な肉体と強欲さで成功を収め巨額の富を得る。ところが、そんな彼の前にかつて済州島で寝盗った人妻に生ませた息子・武が現れた。気ままに振る舞う武は、やがて俊平に金を貰って出て行こうとするも、家族には鐚一文遣う気のない俊平と大乱闘となってしまう。一年後、自宅のすぐ目の前に妾宅を構えた俊平は、そこへ清子と言う若い女を囲い、高利貸しを始めた。しかし、清子が脳腫瘍で倒れると、やり場のない憤怒は再び家族へと向けられていく。しかも、介護を名目に新しい愛人・定子を迎え入れたかと思うと、長年の苦労が祟って入院した英姫に治療費を払ってやらず、正雄とは衝突を繰り返し、夫・希範の暴力に耐えかね自殺した花子の葬式で暴れる身勝手ぶり。だが、その俊平も寄る年波には勝てなかった。体の自由が思うように利かなくなった彼は、定子に捨てられ、英姫にも先立たれる。ところが、それでも金への執着だけは衰えず、彼はたったひとり残った肉親である正雄に借金の取り立ての仕事を手伝うように言うが、正雄にその気はなかった。その後、還暦にして定子との間に出来た息子・龍一と北朝鮮へ渡った俊平は、84年冬、78年の生涯を静かに閉じた。

「血と骨」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「血と骨」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2004
公開年月日 2004年11月6日
上映時間 144分
製作会社 「血と骨」製作委員会(ビーワイルド=アーティストフィルム=東芝エンタテインメント=衛星劇場=朝日放送=ザナドゥー)
配給 松竹=ザナドゥー
レイティング R-15
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 ドルビーSRD
公式サイト http://www.chitohone.jp/

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