娘の冒険

むすめのぼうけん
上映日
1958年11月1日

製作国
日本

制作年
1958
上映時間
107分

レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

大映のオールスターもので、中野実の原作を「地獄の午前二時」の長谷川公之が脚色、「都会という港」の島耕二が監督した青春明朗篇。撮影も「都会という港」の小原譲治。出演者は「夜の素顔」の京マチ子・若尾文子・根上淳・菅原謙二、「都会という港」の山本富士子、「不敵な男」の川口浩・野添ひとみらが顔を揃える。
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「娘の冒険」のストーリー

英一と京子は城南大学の演劇部で一緒で、恋人同士である。それが、今度の公演で、恋人同士の役を振りあてられた。彼女の父・宏二は貿易会社の社長だ。妻を早くなくし、聟養子の身を姑・春子に気兼ねして独身のままである。好き合う小唄の師匠・田村ますがいるのだが、仕事振りに似合わず弱気である。京子は父の運転手の口から、父の秘密をかぎあて、英一と一緒にますの小唄の弟子になりすます。彼女は一目でますに好意を抱く。ますには引退した落語家の父・仙之助がいた。株屋の若旦那・浅井がますの弟子だった。仙之助は彼がますの結婚の相手だと京子にほのめかした。京子たちは父を成功させるために、浅井を牽制することにした。ますの身代りに京子は浅井とつきあい、誘惑する。危いところで、英一が現れ、やっと京子を連れだした。宏二は友人の風見と高原へ猟に出かけることにした。“シャ・ノワール”の踊子・ネリイが同行をせがんだ。その当日、風見は仕事で行けず、宏二は仕方なく一人で発った。英一は先に高原へ行き、打ち合せどおり仮病を使って、京子にますを連れ出させる。二人はますと宏二を偶然のようにして会わせた。むろん、宏二には二人の姿を見せない。宏二とますを一室に二人きりにし、うまく行きそうに見えたとき、ネリイが宏二を追ってやってきた。パパと話しかける彼女を、ますは宏二の娘・京子と思った。ますは娘に嫌われたと思い、彼を思い切るつもりになった。宏二に嫌われたネリイはますに彼の0号だと言ってやろうとする。英一がネリイを懸命に引きとめた。それを京子が誤解し、憤然となった。彼女はそのまま、ますと帰って行った。宏二は叔父の勇蔵の紹介で、女子体育大出身の光子と見合いする。気落ちして春子の言うままになったのだ。京子は父のために酔ったふりをし、縁談をブチこわす。仙之助の親友・うなぎ屋の女将のうめには、芳夫という小説家志望の息子がいた。その許婚の秀子の踊りの相弟子は芸者玉竜だった。玉竜は浅井と深く言い交した仲だったが近頃冷くされている。秀子が見かねて、ますに話し、浅井をゆずれという。ますは玉竜を家へ呼び、浅井に会わせてやる。浅井は後悔し、玉竜と再び結ばれた。京子は風見にすべてを打ち明け、父のために助力を頼む。英一とまだ絶交しているからだ。風見はますを春子に会わせた。家柄にうるさい春子にはますの父は江戸文学の名誉教授だといったのだ。英一はネリイに京子の前で無実を証言してくれと頼んだ。ネリイに執心の歌手ビリイが誤解し、彼にケンカをふっかけた。英一はノサれた。京子が駈けつけ、彼女の誤解はとけた。宏二たちの見合いが、京子たちの劇の発表会のときに行われることになった。ますは父のことを偽っていたことを春子に打明けた。その正直さが春子をうち、ますは嫁として合格ということになった。舞台では、英一と京子が熱烈な接吻をかわしていた。

「娘の冒険」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「娘の冒険」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958年11月1日
上映時間 107分
製作会社 大映東京
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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