「女傑」のストーリー

世界一の大金持ちの女ハリエット・プリーン夫人は息子のトムと娘のフェヤーに厳格な教育をほどこして育てた。だがそれにも拘らずトムは母の眼を盗んでは悪所通いをし、ついに遊蕩に金を費やして借金をこしらえてしまう。それを返すために彼はウォール街における母親の仇敵レミントンから金を借りる。トムが相続財産を抵当にして金を借りたことを聞いた母親は懲らしめのためトムを勘当する。いまは娘のフェヤーが母親の業務一切を切り回している。彼女はすでに母親の片腕とも言うべきデヴィット・タルポットと恋に陥ちている。しかしこれに気のついた母親はデヴィッドを財産目当ての求婚者と見なして彼を解雇する。商売仇のレミントンは次第に窮迫し、デヴィッドを雇ってハリエット・ブリーンの事業の秘密を嗅ぎ出そうとする。2カ年の後、トムは母親の誕生日に瓢然と帰って来た。折角、デヴィッドから前の雇い主の秘密を聞こうと企んだのに一言も言わないのでレミントンはこんど方向を一転してトムと親交を結ぶ。最後の拠所としてレミントンはトムを通じてブリーン夫人に対抗しようと計画したのである。彼はトムは気の弱い男で、機会を与えれば母親をすら裏切るだろうとブリーンに聞こえるように言いふらす。ブリーン夫人は市場に乗り出し、レミントンの仲間から株を買い上げる。トムがいよいよ試験される時が来た。レミントンは彼を家へ呼び、前と同じ条件で莫大な金を貸そうとする。しかし現在金の入用なトムではあったがそうすることによって再び迷惑のかかることを考えきっぱり拒絶した。母親は気づかれないようにこの一什始終を立ち聞きいてしまう。そしてやがてレミントンの嘘はバレ、今度こそは真からの一文無しとなってしまう。だがどこまでも自分の非を悟らぬレミントンはいきなりピストルを夫人に射しむけた。トムは母をかばう。レミントンは負けた。ブリーンはトムのために日頃彼が希望する鉄道会社を買ってやる。一方デヴィッドも忠誠が認められ、娘フェヤーとの結婚も許される。子供等はここに漸く母親の慈愛を悟ることが出来たのである。



映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日命日の映画人 1/29

ジャック・リヴェット(2016)

アニエスの浜辺

「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。

ランジェ公爵夫人

19世紀フランスを代表する作家、バルザックの同名小説を「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督が映画化。パリを舞台に繰り広げられる、貴族階級の女性と無骨な軍人の数奇な運命の恋物語。主演は「恋ごころ」のジャンヌ・パリバールと、ジェラール・ドパルデューの息子で「ポーラX」にも主演したギョーム・ドパルデュー。