「あけぼの」のストーリー

世界大戦前のウィーン―近衛の中尉ウィリ・カスダは友情に篤いので同僚には人気があり、美貌の故に女達にはもてるという果報者だった。しかも貧乏な彼は金持ちの伯父、フォン・ハルツ将軍の旗下に属していた。将軍は甥に金満令嬢エミリー・ケスナーと婚せよと斡旋していた。だがウィリは彼女に大して興味を感じなかった。そして彼が眼をつけたのは音楽教師をして自活しているラウラという美しい娘だったウィリは彼女の出稽古先に訪れて、自分はラウラの従兄だと自己紹介しあきれている彼女を促して共に辞去した。ウィリの不作法を憤慨しながらもラウラは彼女を憎めなかった。彼女の胸には初恋の華が先始めたのであるウィリは彼女を酒場に連れて行った。酒の酔いをウイリの口説上手は遂にラウラの用心深さを征服し、2人はラウラの下宿で楽しい朝飯を共にした。恋を遊戯視する習慣のウィリは何気なく百グルテンの紙幣を彼女に与えて別れたラウラは口も利けない程怒った。その晩彼が彼女を訪れると、ラウラは士官達が蛇蜴の如く嫌っている高利貸シュンーベルを招き入れて、ウィリを相手にしなかった。それから数週間後ウイリは仲良しのオットが2000グルテンの金が無ければならぬ羽目に陥っているのを見て、同僚から寄付を募りそれを許にして賭場場へ行き、来合わせていたシュナーベルを相手にして2400グルテンを勝った。オットに2000グルテンを与えた後、ウィリは再びシュナーベルを相手に勝負を争った。昔と代わって美装てラウラがこれを勧めたのである。そして大敗した彼は高利貸しに翌日時正午までに 14000グルテンを支払う約束をしてしまった。ラウラはシュナーベルと手を切る決心をして帰宅するとウィリが待っていた。2人は再び一夜を共にした。翌朝ラウラは彼に 100グルテン。紙幣を与えて復讐を果たした。しかし恋を失った彼女は泣き崩れた。ウィリは借金の事が軍隊に知れて処罰か自決かの二途を選ぶほかはなくなた。が彼をあいする伯父の将軍は借金を返してやった。今はラウラを熱愛するウィリは軍職を退いて彼女を探し歩いた末、愛の復活を求めた。