「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・バレエ「赤い薔薇ソースの伝説」」のストーリー

母親が死ぬまで面倒をみなければならないという家族のしきたりにより、結婚を禁じられている末娘のティタ(フランチェスカ・ヘイワード)。そんなティタとペドロ(マルセリーノ・サンベ)は愛し合っていたが、ティタの厳格なママ・エレナ(ラウラ・モレ―ラ)は、ふたりの結婚を許さず、ティタの姉ロザウラ(マヤラ・マグリ)との結婚をペドロに勧める。少しでもティタのそばにいたいと願うペドロは結婚を受け入れ、ティタは絶望しながらもふたりのためにウエディングケーキを焼く。ティタの涙がこぼれ落ちたケーキを食べた者たちは、かつて彼らが失った愛と哀しみに襲われ激しい消化不良をおこし、ティタが幼い頃から慕っていた料理人ナチャ(クリスティーナ・アレスティス)が死んでしまう。一年後、ティタの料理の腕は上達し、ある日の晩にペドロから贈られた薔薇の花びらで作ったソースは、ママ・エレナとロザウラには嫌悪感を、もうひとりの姉ゲルトゥルーディス(ミーガン・グレース・ヒンキス)とペドロには官能的な歓びを与える……。