「レジェンド&バタフライ」のストーリー

格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と密かに信長暗殺を目論む濃姫(綾瀬はるか)は、敵対する隣国同士の政略結婚で結ばれるが全く気が合わない。ある日、濃姫の祖国で内乱が起こり、父・斎藤道三(北大路欣也)が命を落とす。帰る国が無くなったことで自身の存在意義を失い自害しようとする濃姫に、生きる意味と場所を与えたのは信長だった。そんな信長もまた、大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる信長を濃姫は鼓舞、奇跡的に桶狭間の激戦を勝ち抜き、これをきっかけに芽生えた絆はさらに強くなり、いつしか天下統一がふたりの夢となる。だが戦さに次ぐ戦さのなか、信長は非情な“魔王”へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く“本能寺”へと向かってゆくのであった。“魔王”と恐れられた信長と、“蝶”のように自由を求めた濃姫。激動の30年を共に駆け抜けたふたりが見ていた本当の夢とは……。