「靴ひものロンド」のストーリー

1980年代初頭のイタリア・ナポリ。ラジオ朗読のホストをしているアルド(ルイジ・ロ・カーショ)は、妻のヴァンダ(アルバ・ロルヴァケル)や二人の子供アンナとサンドロと共に穏やかに暮らしていたが、ある時アルドが浮気を告白し、家族の元を去った。定期的に子供たちに会いに来るアルドだったが、その全てが癪に障るヴァンダ。次第にヴァンダの精神状態は不安定になり、行動もエスカレート。衝突してばかりの両親の間にはさまれたアンナとサンドロは、母に寄り添った。修羅場が続く混沌の数年間を経て、家族はあることをきっかけに家族は再び4人一緒に暮らすことに。それから月日が流れ、冷え切った関係のまま老齢を迎えたアルド(シルヴィオ・オルランド)とヴァンダ(ラウラ・モランテ)が1週間夏のバカンスを過ごし自宅に戻ると、家はひどく荒らされ、飼い猫は行方不明になっており……。