「夜歩く男」のストーリー

ロス・アンゼルス警察の殺人犯係マーティ・ブレナン(スコット・ブラディ)とチャック・ジョーンズ(ジム・カードウェル)は、最近手口を残さぬ殺人事件に悩まされていた。ある時偶然窃盗罪でモーガン(リチャード・ベースハート)という男が捕らえられたが、彼はチャックを傷つけて逃走した。更に犯人は金に窮して強盗をはじめ、その巧妙な手口に警察はただ手を束ねるばかりだった。入院していたチャックは、モーガンの犯行方法を聞いて、元警察に関係していた人間だと推理し、それにしたがってマーティはロス・アンゼルスの各警察にモーガンの似顔絵をまわした。やがて近郊の一警察から彼が元署員であったという報告が届き、モーガンの写真が全市に貼られた。それを見たある郵便屋が自分の受持ち地区に住む男がそっくりだと通報、警官隊はその家を取り囲んだ。モーガンは追ってに気付き、下水溝の中へ飛び込んだ。かくて全市の警察は下水のあらゆる出口を塞ぎ、マーティを先頭に一隊は下水道の中へ犯人を追って、遂に催涙ガスと銃弾により、兇悪犯モーガンを射ちたおした。