「燃える平原児」のストーリー

1878年、テキサス西部の牧場主バートン(ジョン・マッキンタイア)には2人の息子がいた。長男クリント(スティーヴ・フォレスト)は白人の先妻との間に生れ、次男ペイサー(エルヴィス・プレスリー)の母親はキオワ・インディアン出身の後妻ネディ(ドロレス・デル・リオ)だった。クリントには婚約者ロスリン(バーバラ・イーデン)がいた。クロントの誕生日に、ロスリンの兄弟や妹が招待された。その夜、家に帰る途中、酋長バファロー・ホーンの率いるキオワ・インディアンに襲撃され、2人の兄が惨殺された。3日後、酋長はバートンを訪ねてきた。バートンは明日来いと追い返した。翌日、クリントとペイサーはロスリンの父ドレッドの経営する雑貨店に弾薬を買いにいった。そこで事件を知った村人たちはバートンが襲われないのは、身内にインディアンがいるからだと思った。その夜、バートンの家にドレッドを先頭にした白人の一隊がきて味方になれといった。交渉は決裂、一隊は牧場の牛を殺して去った。酋長はペイサーを仲間に入れぬと牧場を潰すと脅迫した。やむなくペイサーとネディはインディアンの野営地に向った。2人が1人のインディアンとともに帰宅する途中、まだ生きていたロスリンの兄の1人が発砲、インディアンを射殺しネディに重傷を負わせ息絶えた。そこへバートンとクリントが来合せ、ネディを家まで連れ帰った。ペイサーが医者を呼んできた時には、ネディは死んでいた。ペイサーは医者をよこすのに反対した白人たちに復讐を誓い、インディアンに加担する決心をした。酋長は彼との約束を破りバートンを殺し、クリントを傷つけた。ペイサーは酋長を狙ったが失敗。自分も重傷を負った。翌朝、村で手当を受けているクリントにペイサーが別れにやってきた。死を覚悟している彼は、クリントやロスリンの止めるのを振り切って、再び荒野をさして出発した。