「ウエディング(1978)」のストーリー

アメリカ南部でドライバーから身を起こし、一代で富を築いた運送会社のオーナーであるスヌークス・ブレナー(ポール・ドゥーリー)を父に持つ大富豪の令嬢マフィン(エイミー・ストライカー)と、中西部の富豪の御曹子ディノ・コレリ(デジー・アーナズ・ジュニア)の結婚式が、今行なわれている。ディノの父ルイジ(ヴィットリオ・ガスマン)は、マフィアの大物の息子だが、中西部の名家の子女レジナ(ニーナ・ヴァン・パラント)と結婚したため、そのことを秘密にしている。牧師の前で宣誓して式は終り、披露パーティが始まった。パーティのコーディネイターのリタ(ジェラルディン・チャップリン)やパーティをフィルムに収めるプロデューサーのフロレンス(ローレン・ハットン)らがパーティを盛り上げる。しかし、その頃、花婿ディノの祖母で老衰のため床についたままだったネティ(リリアン・ギッシュ)が、息をひきとった。コレリ家の親族で医者のミーチャム(ハワード・ダフ)は、パーティが終るまで、ネティの死を秘密にして部屋に立ちいらせないようにした。パーティが華やかにくり広げられている中、マフィンの姉バフィ(ミア・ファロー)が妊娠しており、しかも相手が妹の花婿であるディノだという噂がながれた。そのことを知って激怒した父のスヌークスはディノを呼んで会議を開いた。ディノの告白から、バフィと肉体関係があったのはディノだけでなく10人以上いると聞いて、皆は驚くばかり。一方、花嫁の母チューリップ(キャロル・バーネット)は、花婿の伯父で美術のコレクターであるマッケンジー(パット・マコーミック)に熱烈な求愛を受け、デートの申込みをつい承諾してしまっていた。そんな騒ぎの中、スボーツ・カーに飛び乗ってパーティ会場を逃げ出していくカップルがあった。皆は、てっきり、花嫁と花婿だと思いこんでいたが、実は花婿のクラスメートのトレイシー(パメラ・ドーバー)とウィルソン(ギャバン・オハーリヒー)で、彼らは不幸にも大型トラックと衝突し、即死してしまった。ようやく騒ぎがおさまり、花嫁と花婿はハネムーンへと旅立っていった。