「蜜のあわれ」のストーリー

老境の作家(大杉漣)と暮らす愛くるしい魅力が詰まった少女・赤子(二階堂ふみ)は、作家をおじさまと呼んでいる。きわどいやり取りをし、夜は身を密着させ眠る二人。ほかの人間にはわからないものの、赤子は普通の女とどこか違っていた。彼女の正体は、人間の姿に変貌する、真っ赤な金魚だった。そんな赤子の前に、ある日、老作家への愛を募らせた幽霊・ゆり子(真木よう子)が現れる。作家の友人・芥川龍之介(高良健吾)や金魚売りの男(永瀬正敏)が3人の行く先を見守る中、事件が起きる。