「ホテルコパン」のストーリー

1998年長野オリンピックの賑わいが嘘のように閑散としている2016年の長野県白馬村。東京で中学教師をしていた海人祐介(市原隼人)は、2年前からホテルコパンで働いている。オーナーの桜木(近藤芳正)は、オリンピックの時のような活気を取り戻そうと躍起になるのだがそう簡単に客は集まらない。もう一人の従業員・ユリ(玄理)は、そんな桜木を尻目に無愛想に淡々と働いていた。ある日、偶然にも数組の宿泊客がホテルを訪れる。だがやってきたひとりの女性客の顔を見て、海人は顔をこわばらせ過呼吸に陥ってしまう。その女性・千里(清水美沙)は、海人が教師時代に担任した生徒・守(狩野見恭兵)の母親であった。守は中学校でいじめを受け、彼を救おうとした海人の努力も虚しく自ら命を絶ってしまったのだ。一方、他の滞在客もそれぞれ問題を抱えていた。LINE依存症の美紀(大沢ひかる)と愛情に戸惑う班目(前田公輝)のカップル、多額の負債を抱える宗教団体の教祖・段来示(栗原英雄)、逃亡した資産家令嬢・ひかる(水田芙美子)、昔は脚光を浴びていた老女優・舟木(李麗仙)、罪悪感に悩む付き人・澤井(大谷幸広)。そしてホテルオーナーの桜木もまた、離婚した妻・美智代(遠山景織子)と娘・歩(山田望叶)と偶然再会してしまう……。

今日は映画何の日?

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