「光にふれる」のストーリー

生まれついて視覚障害を抱えるユィシアン(ホアン・ユィシアン)は、類まれなピアノの才能がありながら、かつてコンクールで賞を獲得したときに耳にした、目が見えないから賞を獲ったという心ない言葉に傷つき、以来表舞台から遠ざかっていた。台中の田舎で花農家を営む両親は、彼のことを心配しながらも、将来音楽の仕事に就いて自立できるように彼を台北の音楽大学に通わせることにする。寮での一人暮らしが始まるが、クラスメイトたちとの間の壁や慣れない環境での暮らしに苦労するユィシアン。そんな中、チンという男に声をかけられ、一緒にスーパーミュージックというサークルを作り、仲間を集める。ある日、踊りが好きなシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)と出会う。シャオジエは家族の反対にあい、またダンスが得意な恋人へのコンプレックスを抱えており、ダンサーへの道へ踏み込めずにいた。ユィシアンと話すうちに勇気づけられ、国際オーディションを受ける決意をするシャオジエ。ユィシアンもまたトラウマを乗り越え、コンクール会場へと向かっていた――。