「ハンナ・セネシュ」のストーリー

ハンガリーの著名なユダヤ人作家の娘として、ハンナ・セネシュ(マルーシュカ・デートメルス)は自分も父のような作家になることを夢見ていたが、ヒトラーの台頭による反ユダヤ主義がハンガリーにも襲い始め、彼女は母のカタリン(エレン・バースティン)に別れを告げ、パレスチナの農業学校に入学する。やがて第2次大戦の戦火は広がり、ハンナのもとに同じハンガリー出身の英国軍人ヨエル・バルギ(ヴィンセンツォ・リコッタ)が現われる。彼からハンガリーに戻るのは英国空軍に入隊するのがいい、と告げられ、自殺行為と知りつつも入隊する。折しもユーゴスラヴィアに投下したハンナたちは、ナチによるハンガリー占領を知り、国境越えのパルチザンに志願する。そして激しい銃撃戦を乗り越え、国境を越えたハンナは、ブダペストまでもう一歩というところでドイツ軍人に逮捕され、刑務所に留置される。ハンナはローザ大尉(ドナルド・プレザンス)の拷問にも口を割らなかったが、母を恐喝の手段にされ絶望する。しかしロシア軍の進行により、刑務所に収容されていた人々が解放されようとする時、ハンナはサイモン大尉(デイヴィッド・ワーナー)の告白により反逆罪で死刑を宣告される。こうしてハンナは銃撃隊に射殺され、その短い一生を閉じる。時は、ヨーロッパ解放が近づきつつある、寒い朝の日のことだった。

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