「特ダネ女史」のストーリー

ベントン女子大学で学部長の栄職にあるスーザン・ミドルコット博士(ロザリンド・ラッセル)は、「タイム」の表紙にまでなる名流女性だが、その生活は学問1点張り、類まれな美貌ながら断じて男を寄せつけないノー・ロマンスの女性としても有名だった。彼女は老父マーク(エドモンド・グウェン)養女ルイザ(メアリー・J・サンダース)と暮していたが、この二人にとってはスーザンが一日も早く結婚してくれることが望みだった。折から、英国の著名な天文学者アレック・スティーヴンスン(レイ・ミランド)が講演旅行のため渡米して来た。彼の旅行のマネージをしているテディ(ジャニス・カーター)は、誤解から彼をスーザンの隠れた恋人と思い込み、商売気を出してそのネタを新聞社に持ち込んだ。怒ったスーザンは早速アレックにねじこむためボストンへ駆けつけ、彼をハンドバッグでなぐりつけたのでまたまた新聞はそれを書きたてた。翌日バッグの中身を返しにミドルコット家を訪問したアレックは、マークにすっかり気に入られ、ルイザも彼を父だと思い込む有様にスーザンはいよいよ冷たい態度で彼に接するようになった。にもかかわらず、二人の行動はことごとにスキャンダルの種をまき散らすばかり、噂は噂を呼んで、ルイザは彼と彼女の間の子供だというデマまで飛び初めて、ついに大学の理事会はスキャンダルが嘘であることを証明しなければ彼女に辞職を要求するとスーザンに迫った。彼女はルイザの養子証明書を出しかけたが、この時彼女の中の女心が目覚め、あっけにとられる人々を尻眼に、彼女はアレックの腕に抱かれるため駅へ向って走り出した。

今日は映画何の日?

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