「脱線あしか騒動」のストーリー

アーサー(マイケル・マクグリービー)とピーティー(ビル・マミー)の兄弟は海岸で怪我をしたアシカを介抱してやり、サミーという名をつけて両親に内緒で飼うことにした。それは容易なことではない。水浴をさせねばならないことを知った兄弟は女友達のロッキー(アン・ジリアン)家のプールを借りることにして早速実行、ロッキーの愛犬アンダスもサミーと仲よしになった。ある夜、兄弟の両親はロッキー家のパーティーに出かけたが、兄弟が作ったシャワー装置を父親が知らずに栓を閉じてしまったので、サミーはプールが恋しくなり、そっとぬけ出して行った。会場はパーティーがたけなわ。ところがサミーが暗いプールではしゃぎまわり、酔払った連中に悪戯をしたので、パーティーは大混乱。翌朝その事件を知った兄弟は、サミーの仕業と知り、ロッキーの父シルベスターの事務所にサミーを乳母車に隠して連れて謝まりにいった。ところが、シルベスターは兄弟の話よりも自分の話に夢中。サミーがそのすきに高価な熱帯魚を食べてしまったから大変、兄弟は何も話さずに逃げ帰った。スーパーマーケットに隠れたが、乳母車がひっくりかえりアシカが出てきたので大騒ぎ。おまけに買物に連れてこられた犬がサミーを追っかけはじめた。そのうえアンダスがサミーの救援に来たので大変な騒ぎになった。この動物たちの友情を新聞が大きく報道、町の役員のシルベスターがサミーを町の中心に飼い、毎日芸をさせて観光客を呼ぼうと言い出した。兄弟は大反対である。そしてサミーを海へ返してやるよう説得した。淋しく帰るサミーを雌のアシカが迎えている姿を見て、みんな喜んだ。