「楽しき我が家(1953)」のストーリー

ポーランドの孤児、15歳のカトリ・ワレンスカ(アンナ・マリア・アルバゲッティアルバゲッティ)は鉄のカーテンを逃れてニューヨークの港に密入港して来た。オペラ歌手であった亡き母の旧友、ポルディ(ローリッツ・メルシオル)をたずねるつもりである。彼はかつてメトロポリタンの大スタアだったが、今は酒に身を崩してグリニチ・ヴィレジの裏町にひっそくしている。カトリは巧まずして警察の眼をのがれ、無事彼のアパートに辿りついた。このアパートに同宿している歌手のテリー(ローズマリー・クルーニー)、ダンサアのバディ(トム・モートン)、犬使いのホーマー(ボブ・ウィリアムズ)は一向芽の出ない芸人達だが、忽ちカトリの純真さに惚れ込み彼女を当局の目からかくまうことにした。しかもカトリは素晴しいソプラノをもっていたので、3人はテリーの恋人デイヴ(J・アーチャア)と相談、アメリカ人の国民感情を利用してカトリと自分達を一挙に世間へ売出そうという計画をたてた。テリイにせがまれてデイヴはワシントンの移民局にカトリの入国を要請しに出かけ、一方3人は少女を連れて放送局を歴訪、ついにカトリのソプラノをドン・ウィルスン(自演)の「素人芸自慢」で入選させることに成功した。しかし無垢のカトリが平気で素性をしゃべってしまったため当局は活動を開始、ポルディ、ウィルスン、デイヴは密入国者を不法に隠匿した理由で逮捕されてしまった。しかしこの頃、カトリが前に放送局で歌ったソプラノの録音が全米の人気を呼びはじめ、この天才少女を鉄のカーテンから救えという世論が移民局を圧倒した。アイク自らの電話でカトリは堂々とアメリカに入国し、更にテリイがデイヴと結婚して晴れの舞台に立つことが出来たのはそれから間もなくである。

今日は映画何の日?

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