「画皮 あやかしの恋」のストーリー

秦から漢にかけての中国。将軍・王生(チェン・クン)は西域の合戦で、砂漠の盗賊に捕えられていた若くて美しい女・小唯(ジョウ・シュン)を救い出し、身寄りのない彼女を故郷へ連れて帰る。王生は妻・佩蓉(ヴィッキー・チャオ)に事情を説明して彼女を家に住まわせるが、この誰をも魅了する美女の正体は、人間の姿をしたキツネの妖魔だった。一目で王生に恋をした小唯は、様々な妖術を使って彼を誘惑し、佩蓉から妻の座を奪おうとする。3カ月後、人の心臓がえぐり取られる殺人事件が街で相次ぎ、民衆は恐怖におびえていた。犯人は、人間に化けた砂漠に棲むトカゲの妖魔・小易(チー・ユーウー)で、彼は自ら愛する小唯の下僕となり、心臓を奪って彼女に運んでいた。小唯は人間としての美貌を保つため、人間の心臓を食べていたのだ。一方、佩蓉は小唯に対して言い知れない恐れを感じていた。彼女の正体は魔物ではないかと疑い、王生に相談するが信じてもらえず、思い悩んだ佩蓉は、夫の軍の主将だったパンヨン(ドニー・イェン)に手紙を送る。今は流浪の士であるパンヨンは、かつて佩蓉を密かに愛しており、彼女の結婚を機に軍を辞めていた。ある晩、パンヨンは1人の娘・夏冰(スン・リー)と出会い、意気投合する。物の怪らしきものによる連続殺人のことを聞きつけてこの町にやってきた彼女は、妖魔によって殺された祖父から術を学んだ降魔師だった。小唯は妖術を使って、王生を幻惑し続ける。佩蓉は妖魔に魅入られた夫の身を案ずるが、王生は妻が嫉妬から彼女を疎んでいるのだと思い込む。パンヨンと夏冰は、魔物の正体をあぶり出すため闘いを挑む。