「ターザンと消えた探検隊」のストーリー

双発の旅客機がアフリカのジャングルに墜落した。生残ったのは僅か5人。飛行士ディック・ペンロッドと妻のダイアナ(ベッタ・セント・ジョン)、それにディーン夫人、クラスキー、フレッチャーなどである。これらの生存者たちは密林を行くターザン(ゴードン・スコット)に運よく救われた。一方旅客機墜落の報は原住民のオパール族の酋長オゴノーロと、原住民に近づく白人ホーキンス(ロバート・ビーティ)の耳に達した。ホーキンスは象牙を手に入れるためアフリカに来ていたが、時こそ着れりと、オゴノーロに、神への生贄として墜落機の生存者を生け捕って連れてくる代わりに象牙を渡すよう約束させた。やがて彼は原住民に捕まったダイアナを発見するや、言葉巧みに原住民から彼女を奪い、さらに生けにえを得るため生存者のキャンプを訪れた。そして生存者たちにダイアナは自分が救い出したと信じこませ一同を海岸へ案内した。が生存者についていたターザンは本能的にホーキンスを怪しいとにらみ一行に従った。案の定、ホーキンスの案内した道は行き詰まりであった。ターザンはホーキンスの武器を取り上げ、ディックに監視させ、自分は脱出路を探しに出かけた。が、その間に生存者たちはオパール族の原住民に襲われ、ターザンが戻った時は生贄にされる寸前であった。しかし一計を案じたターザンは原住民の村に火をつけ、そのすきに縛られている生存者たちの縄目を切り、大急ぎで安全地帯へ逃げこませた。ホーキンスも今は悪企みを原住民に知られて追われる身。彼は生存者たちの後を追って逃げ出したが、原住民の投槍に当って谷底へ転落した。チータを連れたターザンは、生存者たちを安全な海岸へと案内して行った。