「嵐に叛く女」のストーリー

船路を終えてジャヴァ近海の小港に碇を下した小機帆船の船長デヴィッドソン(ウェンデル・コーリー)は、ある酒場で“笑うアン”(マーガレット・ロックウッド)と呼ばれる歌い女に出会う。彼女の情夫ファレル(フォレスト・タッカー)は、デヴィッドソンに対するアンの態度を嫉妬して暴れ廻る。翌日、出航したデヴィッドソンの船に、アンが密乗船していた。シンガポールまでの乗船をやむなく許すデヴィッドソンは、いつしか彼女を愛するようになる。物語は過去に遡る。1880年代のパリ、アンは恋人の拳闘家ファレルと楽しく暮らしていたが、ファレルが八百長試合を断ったことから、拳闘ができなくなるほど痛めつけられ、2人は流浪の旅に上ったのであった。デヴィッドソンの求婚を、アンは心ならずもしりぞける。それから数年、ある奥地に溯行したデヴィッドソンは、ファレルとの間にデヴィという子をなしているアンに再会する。ファレルがデヴィッドソンの船の貨物を奪おうとしているのを知ったアンは、ついに愛想をつかしてデヴィッドソンにそれを知らせる。アン、ファレル、デヴィッドソンのせい惨な闘いが始まり、アンはファレルの拳銃に倒れ、ファレルもデヴィッドソンに倒された…。そして数年、デヴィッドソンの船には、成長したデヴィが乗組んでいた。

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