「スカイ・ライダーズ(1976)」のストーリー

アメリカの実業家ブラッケン(ロバート・カルプ)が妻エレン(スザンナ・ヨーク)とジミーという息子とその妹スーを連れてギリシャへ遊びに行った。彼らは豪華な別荘に滞在したが、ある日、ブラッケンが外出している時、No1(ウェルナー・ポカス)、No6(ズー・ズー)と称する2人をリーダーとする一団のテロリストが別荘を襲撃、3人を誘拐した。彼らは人質解放の条件として、1500万ドル相当の武器、弾薬を要求した。土地の警察署長ニコリディス( C・ナズナブール) は、直ちに犯人捜査と人質救出に乗り出した。一方、エレンの前夫でジミーの父親でもある密輸業者のマッケーブ(ジェームズ・コバーン) が、警察とは別に捜査を始めた。やがてマッケーブはテロリストが人質を写した写真をヒントに、彼らの隠れ家を発見した。それは、メテオラの山間地にある、600年も前に建てられた修道院であった。岩山の頂きにあって、どこからも近づくことができない難攻不落の砦だ。そんなある日、マッケーブは海岸で、ハング・グライダーを使った空中ショーを見かけた。マッケーブは陸から攻めるのが無理なら、ハング・グライダーで空から奇襲攻撃をかけることを思いついた。あまりの大胆な作戦に、最初はたじろいだライダーたちだが、人命救助というヒューマニックな使命感から、マッケーブに協力することを約束した。早速、マッケーブはハング・グライダーを乗りこなすために彼らから特訓を受けた。いよいよ女性ライダーをふくむ7人の空の特攻隊が組織された。彼らは夜の闇に乗じて翔び、無事、修道院に着陸し、見事にエレン、ジミー、スーを救出した。そして、3人を1人ずつライダーたちが乗せて、再び空中に舞った時、テロリストたちが、ハング・グライダーめがけて一斉射撃を開始した。その時、ニコリディス署長率いる警官隊が到着しテロリストと激しい銃撃戦を展開した結果、テロリストは全滅、リーダーのNo1は自害して果てるのだった。