「地獄の穴」のストーリー

牧童トッド・マスグレーヴは旧友デル・ホウキンスとある酒場で会う。2人とも職に離れ懐中無一物であったが、踊子のことからそこで大争闘を起し、2人は逃れ列車に飛び乗ったが車掌に発見され投げ降ろされてしまう。2人はその列車の帰途を待って車掌に復讐しようとして停車場のベンチの上に仮寝したが、トッドは恐ろしい夢を見た。--2人は列車を止めてトッドが車掌に復讐する間に心良からぬデルは乗客を襲って20000万ドルを強奪した。しかるにデルはトッドに罪を負わせて逃れたので、トッドは投獄されてしまった。デルはその金で牧場を買い、金鉱を掘り当てて隣の牧場の美しい娘ドロシーと恋仲となっていた。ドロシーが監獄を参観に来た時囚徒の暴動が起りトッドは彼女の危難を救う。彼はデルに復讐せんと破獄して彼を金鉱内の1室に呼寄せた時大暴風雨のため崖が崩れて室内にいたトッド、デル及びドロシーの3人は将に窒息しようとしたが、役人が馳付けて3人は救出されトッドは無罪を証明することが出来た--夢醒めたトッドは翻然として復讐の念を思い止まった。